- あなたはなぜ損ばかりするのか?
- あの人にはなぜラッキーなことばかり起こるのか?
それは、一見不平等に見えて平等なのである。
お金はすべての人に不公平のない結末を与え、その結末を決めるのはあなたのお金の使い方だ。
今回は文筆家である千田琢哉さんの"人生を変えるお金の使い方"
を解説していきたいと思います。
美しいお金の使い方・醜いお金の使い方
それでは早速、美しいお金の使い方・醜いお金の使い方から解説をスタートして行きます。
お金を使うということはブーメランを投げる行為である。
著者である千田さんはこのように述べております。ブーメランをうまく投げると大きな弧を描いてあなたの元に帰ってくるように、お金を使うと何らかの形で必ずあなたに戻ってきます。
お金の使い方に上手下手は関係なく、どういった結果で帰ってくるかは、神のみぞ知っています。
同等のリターンなのか、得する形で戻ってくるのか、それとも損をしてしまうことに繋がるのか、ただ間違いなく言えるのは人生というものはうまくできていて、自分の投げたものと返ってくるものは見事に帳尻が合うようになっているということです。
これは著者が出会った長期的な成功者達の誰もが口を揃えて言うことだそうです。
お金を使ったその時は自分にとって損と感じてしまうことがあっても、それは一時的な感覚に過ぎません。人生のどこかでプラスとなってあなたの元へと戻ってくるんです。
それは翌日なのかよ翌月なのか、翌年なのか、もしかしたら10年後かもしれません。忘れた頃に雪だるま式になって利益が返ってきたりするものです。
今はしんどくて儲からない話に見えてもどこかであなたに利益をもたらします。あの時の経験があったから自分の人生が素晴らしく変わった、と気づく時が必ず来るんです。
逆に一時的な得に釣られたお金の使い方をしてしまうと、いつか必ずブーメランのようにあなたのもとに損失として帰ってくるんです。そして、やはり月日が経てば経つほど忘れた頃に一気にどかっとやってくる。
今は楽に儲かる話に見えてもいずれ必ず損失というリターンを得ます。これらのことに「うんうん」と頷いている経験者もいらっしゃるのではないでしょうか。
お金というブーメランをどう投げれば良いのか、今一度お金を使う意識を改めてみましょう。ちなみにブーメランでプラスとして帰ってくるのは自動車や住宅のように高額商品を購入した場合だけではありません。コンビニでお手洗いを借りた際、トイレだけ使わせてもらうのはなんだか申し訳ない、という気持ちで何か1品でも購入するような小さなことでも良い形で自分に返ってくる素敵なお金の使い方です。
マイナスとしてカウントされてしまうのは、例えば飲み会の途中で消えてお金を払わない常習犯で乗り切ってきた人などが挙げられます。
問題は金額の大小ではなくこういったすべてのあなたのお金との関わり方により作り上げられるものがあなたの人生なんです。
つまりお金の使い方が美しければあなたの人生も美しくなる。美しいお金の使い方を知り、習慣にすることであなたの人生は今以上に好転していくはずです。
ですから、美しくお金を使うことは幸せな種を蒔いているのと同じなんです。もし、1日3回お金を使うとすれば1年で1000回の種をまくチャンスがあります。
これらが全て幸せのためであれば、未来のあなたはその果実をしっかりと収穫し幸せな人生を歩むことができるでしょう。
反対に種のまき方が醜くければ人生がその通り醜くくなってしまいます。
お金の使い方を知り、実際にお金を美しく使い、複数のブーメラン投げておくことは人生における最高の投資などだということ。
ここでさらにプラスになるアドバイスがあります。これが著者が実際に行なっていることで、多くの成功者にも共通する心構えだそうです。それはお金というブーメランを投げる時には愛を込めて投げるということ。
お金を支払う際に心の中でお金に感謝の気持ちを送るんです。これは慣れれば誰でもできるでしょう。慣れればお財布からお金を出すために自然とお金に向かってこう唱えることができるでしょう。
「今までありがとう」とお金はあなたが手にするまでの間に無数の人により運ばれ続けてきました。あなたがお会計をする時はお金という物を他の誰かに手放す時なのですが、その人の手によってあなたの元まで運ばれてきたそのお金に感謝の気持ち告げて見送ってあげる、これがお金に愛を込めるということなんです。
もしかしたらお金を使わずに大切に手元に置いておくことがお金の愛だと思っている人もいるかもしれませんね。
しかし、お金を使わずに持っているだけではお金はお金としての力を発揮できないんです。あなたが本当に欲しいもののために、惜しみなくお金を手放すことによってお金は生きるのではないでしょうか。
お金を愛する言葉、お金を美しく手放すこと、愛と感謝の心を込めて大切に使うことです。
では最もよろしくないブーメランの使い方についてもお話ししておかなければなりません。
それは戻ってきた時、人脈か人望が減っている、というものです。
どういうケースが該当するのかちょっと例をあげてみましょう。例えば、相手の弱みにつけこんで値切り倒すという行為、相手は信頼を無くしその事を生涯忘れないでしょう。
お金を使ったとしてもそのように使い方が醜いと、人脈と人望は減らしてしまう結果となってブーメランが戻ってくるんです。
逆に人脈と人望を得ることができるのは、あなたが最も上手なお金の使い方をしている時なんです。例えば、あるサービスがあなたにとって価格以上に価値があると判断でき、お金と相手に感謝の気持ちを示しながら支払いをしたとします。
あなたにとっても相手に取ってもその取引により利益が出ている、このようなwin-winの状態になるとお互いに感謝し合う形になりますよね。
お互いにこれからも取引を続けていきたいとも思えるでしょう。全ての取引でこれを繰り返すことができると、人脈と人望は必ず増えていきます。
ですから、取引をする際はその状態になれる物を選ぶべきでしょう。損をした、もう損をしたくない、という気持ちになることは誰にだってあります。
だからといって手に入れたものが魅力的であっても、人脈や人望が減るようなお金の使い方をしないように心掛けていきましょう。
もし損をしたとしても、それを恨んでいても仕方がありません。なぜならすべての原因はブーメランを投げたあなた自身だから。
自分自身の心の中に得をしたいという気持ちがあったはず、どこかずるい部分や利己的な部分があったはず。
そのようにして投げられたブーメランがあなたのもとへ返ってきただけなんです。損をしたことにふてくされていても何も変わらない。
その経験によってあなたは学び、成長したはずですからそれは将来の糧にして元を取りましょう。
最後に思いがけないほどの良い事が突然起こってしまう。棚からぼたもちの状態とは何を意味するかについて考えてみましょうか。
ここから、棚からぼたもちを棚ぼたと略して呼びます。棚ぼたは、お金というよりも又とないチャンスとなってやってくることの方が多いように思います。
この事をどう捉え、どう使って行けばプラスに換算されるのでしょうか。著書は若き頃に出会った成功者のほぼ全員に棚ぼたのメカニズムを尋ねてみたそうです。
彼らの意見の中にみえた共通点をまとめると答えは次の二つの投資となりました。
- 自分で良きブーメランを投げて先行投資をした事が、忘れた頃にきちんと還ってきたのを棚ボタたと勘違いしてしまう
ということですそれは偶然の幸運に恵まれたというよりも本人によるプレゼンテーションいつかまたチャンスなのですからその幸運を引き寄せたのは種を蒔いた自分なんです。
人生においてタナボタが巡ってくる頻度が高い人たちはいくつもの先行投資をすることを習慣化していたりします。
そういった人たちは先行投資の数が多いだけに、いちいち内容を覚えていないことが多い。忘れた頃に帰ってきた利益を神様のおかげと感謝することでさらに人脈や人望を増やし人々を味方につけて、益々幸運になっていくはずです。
もう一つの投資とは
- 神様からの先行投資
神様か、もしくは何か偉大な力があなたを見込んでチャンスをくれた。その時は一度これは何の啓示なのか、と考えてたすぐさま行動に移すようにしなければいけません。
チャンスはあなたが躊躇している間にあっという間にあなたの前を通り過ぎていってしまい、もう二度と同じ棚ボタは巡ってこないでしょう。
神様からの棚ボタを受け入れたら、それを世の中のために活用するという指名を受け取ったということであります。
あなたが啓示の意味を自分なりに理解してそれを周りの人達の良い役に立つように活かしていけば、棚ボタは連鎖的に巡ってくるでしょう。
このように棚ボタとは神様があなたを見込んで投資したという証拠なんです。
それではこの辺で一度まとめます。
- お金を使うことはブーメランを投げるのと同じで、良いお金の使い方をしたら良い結果が醜いお金の使い方をしたら、醜い結果がブーメランのように返ってくる。自分の投げたものと、返ってくるものは見事に帳尻が合うようになっている。
- お金を使う時は、お金に感謝の気持ちを贈ろう。
- 人脈や人望を減らすようなお金の使い方をしないこと。損をしたら自分に得をしたいという気持ち、ずるい考え、利己的な部分がどこかにあったという証拠。その経験から学んで、将来に活かそう。
- 棚ボタは自分のした良いお金の使い方が忘れた頃にブーメランで戻ってきたか、神様からの先行投資として貰い受けた、使命である。感謝の気持ちを忘れずに受け取ったチャンスをものにしよう。
それでは次に良い人間関係を作るお金の使い方について解説していきたいと思います。
良い人間観を作るお金の使い方
さてこの辺ではお金のやり取りを介した人との付き合い方を見ていきましょう。
オンラインショッピングが当たり前となったら世の中ですが、実店舗を利用して買い物をする人はまだまだ多いのではないでしょうか。
その際にあなたに心がけてもらいたいこととして著者からこのようなアドバイズあります。それはあなたが良い、素晴らしい、と思ったお気に入りの店員からしか買わないようにするということです。
例えば、あなたが高級ブランドのお店で高額品を購入したいとしましょう。そしてその時に対応してくれた店員の態度が悪く、とても気持ちいい場とは言えない状況。
ここで考えてみてください。あなたのした買い物はその店員の成績を上げることに貢献し、その人の給料をいくらかあげることになるんです。いやらしい話に聞こえると思いますが、こういうお金の流れから目を逸らしていては主体的な人間関係を築くことができないということをぜひ覚えておいてほしいと思います。
少しでも報酬が増えて美味しいものでも食べてもらいたい。そう思えない相手からは、そもそも買わない。これは気に入らない店員をいじめるなのではなく、良好な人間関係を築くうえでとても大切な習慣であり、実際に多くの成功者が実行していることでもあります。
著書と縁があった長期的な成功者たちは、コンビニでお茶を購入する場合でさえ、礼儀正しそうな感じのいい店員を選び、そのレジに並ぼうとしたり、お気に入りの店員がいなければ、立ち食いそばの店に入らない人もいたと言います。
彼らは数百円の買い物でさえそうですから、仕事の取引先の選び方となれば更に慎重に人で選んでいるということになります。
人間関係がうまくいかないのに、いい仕事なんてきません。そのような環境で良い成果を出すことは難しいでしょう。
嫌いな相手からは買わない。つまり、あなたがお金を払うのはあなたの好きな相手だけで良いう。でも、これって考えてみると普通のことではないでしょうか。
至って当然であるポリシーを徹底できるかどうかであなたの威厳が決まるんです。
優しさだけの付き合いでは相手に舐められて終わる結末になってしまいかねません。
それでは本当に良い人間関係を築くことができないんです。相手と対等な関係を保ち、腑に落ちない結果をさけ、納得のいく人生を送りたいのであれば、あなたが感謝を込めながら見送る大切なお金を誠実な相手に支払うことを心がけましょう。
時には取引先とか良き間関係をこれから徐々に築いていきたい相手などに贈り物をしたいこともあるでしょう。あなたが相手に心から感謝をし、相手にも心から喜んでもらえるとしたらそれは綺麗なお金の使い方だと言えます。
しかし、贈る物によってはお互いにマイナスの効果を生んでしまう場合もあります。ここで人にプレゼントをするときのルールを二つにまとめておきたいと思います。
1.大切なのは価格よりも頻度
あんたがいきなり高価なプレゼントをもらったとしましょう。すると感謝というよりは戸惑ってしまいませんか?
なんでこんなに高価なもの?とか、どういう意味で?とか、何か見返りを求められているのか?と、こういった疑問が浮かび上がるのではないでしょうか。
今後、自分に高価なものをくれた人として気を遣いながら接してしまうかもしれません。それよりも手頃なプレゼントを定期的に何度も貰い続けるほうが嬉しくないでしょうか。重すぎない心遣いが嬉しいですし、プレッシャーもないので相手との健全な関係が長続きするはずです。
是非、大切なのは価格よりも頻度であるということをプレゼントを贈る時には覚えておいてください。そしてプレゼントを贈るときのルールの2つ目が
2.形として残らないプレゼントを選ぶこと
形として残らないプレゼントとしてお勧めできるのは食べてなくなるものであります。そして、それ以上に素晴らしいのが知恵です。
著者は仕事関係の相手への手土産をわざわざ用意せずとも、知恵をプレゼントし続けてきたことで良い取引関係を続けることができていると述べています。
知恵は人生を豊かにする財産になります。最高のプレゼントとはお金の額ではなく、知恵の量、逆に間違いなく避けた方がいいようにとしては形として残り、置き場が必要で相手の趣味に合うかもわからない芸術品や大きいものであります。
ここでプレゼントに限らず、与えすぎるのはよくないんだ、という重要なお話をしておきましょうか。
例えば、会社の利益が少し上がってくらいで社員の給料を上げるべきではないということです。
すぐに社員の給料やボーナスを増やす、羽振りが良い社長の成功は長続きしないものです。社員たちは最初の給料を上げてもらった瞬間は喜ぶでしょう。しかし、次第にそれが当たり前になってしまい、感謝しなくなってしまうんです。
それどころか業績が悪くなって減給せざるを終えなくなった時は、文句を言ってきたりします。
こういった経緯で人間不信に陥ってしまう社長は少なくないといいます。会社を例にあげましたが、このようなことは人間関係全てにおいて言えるものです。
友人でも、恋人でも、家族でも、いい顔をして与え過ぎてはいけない。与えられることが当たり前になると相手が感謝しなくなるどころか、そのうちもっとくれと要求するようになり、しまいには与えてくれないあなたを憎みさえするでしょう。
しかしそれは相手が元々そういう人間であったという話ではないんです。問題はあなた与え過ぎたのは相手のためを思ってるのはなく、自己満足に浸りたかっただけということです。
あなたは、あなたの自己満足のために相手を利用していたという事実なんです。
他人と幸せや富を分かち合うことは素晴らしいことですが、何事も塩梅が大切なんです。
与え過ぎはいけないんです。与えられることが普通になってしまうほど、相手の感覚を麻痺させるべきではない、それがかえって相手の人生を台無しにしてしまいかねないんです。
相手が感謝の気持ちを忘れない程度の程よいお裾分けを考えましょう。
お金も愛情も与えすぎは良い結果を生まない、という事を皆さん是非覚えておいていただきたいと思います。
そして、過去の経験と照らし合わせて、確かに人に優しくしすぎること、与えすぎてしまうことによってうまくいかなかった、という経験をお持ちの人も結構いるのではないでしょうか。
それではまとめます。
- ショップ店員にしても取引先にしても相手と対等な関係を保ち、腑に落ちない結果を避け納得いく人生を送りたいのなら、しっかりと人を選び誠実な相手にお金を支払うことを心がけよう。
- 人にプレゼントするときのルールは2つ。①大切なのは価格よりも頻度②形に残らないプレゼントを選ぶこと
- 愛情もお金もプレゼントも何事も与えすぎてはいけない。あなたが与えすぎたのは相手のためを思ってるのではなく、自己満足に浸りたかっただけという事実に気づく。
成功するためのお金の使い方
さて著者は長期的な成功者たちの生き様を見てきて感動したことがあるそうです。
それは自分で決めた貯蓄を超えた文は勉強代としてすべて使い切るというものであります。
例えば、世界的に大富豪が財産が増え過ぎによる慈善活動を寄付といった活動に投じています。しかし、それは外側の世界からただお金を送って終わっているのではない。
深く関われば関わるほど、その世界に精通し、影響力を増すためにしっかりと勉強しなければいけないんです。
大富豪たちにはこうした寄付金や慈善活動が自分を成長させる勉強代なのかもしれません。大富豪であれ、誰であれ目標の貯蓄額を超過した分のお金を勉強代に回すようにすると次のようなことが起こり始めます。
勉強代は増えていっているのに収入がそれを上回り、超過分の金額が使えきれなくなってしまう。信じられないかもしれませんが、この正のスパイラルは実際に起こるんだと著者は述べています。誰もがこの正のスパイラルになると思うことでしょう。
そのためにはどうすればいいのか、まずは年収分の貯金をすることです。
そしてその後はそこからはみ出した部分を全て勉強代に回すことです。今やっている仕事で周りに差をつけ頭一つ抜きん出るための勉強です。
今の仕事における、あなたの能力を伸ばしてくれそうな本を書店にあるだけすべて読むつもりで勉強します。
まずは、その道のプロを目指すんです。余裕があれば、より刺激を受けるためにセミナーに参加するのも良いでしょう。自分の仕事の分野でプロになったら今度は世の中の仕組みを知るために、政治や経済の本を読んでみましょう。
難しいものを選ぶ必要はなくて自分が面白いと感じて理解できる入門者から入っていくというのを著者はおすすめされております。
実際に書店に足を運んで、自分に合った本を探し出しましょう。人それぞれ知識の量が違いますからスタート地点は異なります。
自分のレベルに最も適した勉強法は自分でしか見つけられないのです。こうして自己投資をすることで結果としてあんたの収入も増えていきます。本を読んで勉強する事が自己投資であると申しましたが本書で著者はまさにこの世で最強の投資は本であると断言しております。
私もたくさん本を読むので、これには強く共感します。
著者は大学時代で1万冊以上の本を読破したそうですが、一万冊をすべて購入したとのことで本に投資した金額は何と1000万円でございます。
しかし、著者が1万冊の本から得た知識は社会人になってから大いに役立ちました。そして、社会人になってからも本で読んだ通りのことしか起こらなかったと言います。
自分より遥かに人生経験が豊富で頭のいい人たちが、わずか1000円程度払うだけで惜しみなく知識を披露してくれているんです。わずかなお金で割りに合わないほどの大きな価値を得ることができると思いませんか。
このように言うと、「本よりも実体験のほうが大事だろう」と思う人もいるかもしれませんね。もちろん経験は大切です。しかし、成功を継続させようと思うなら読書を継続することが必須なんです。
経験は自分と同レベルの人脈のなかで得られるもののため、同レベルの人間同士で同レベルの知恵しか生まれず、あなたはそこから突き抜けることができないんです。
そこに古今東西に伝わる恐るべき賢人の知恵、自分よりも人生経験が豊富な偉人からの教えを加え、自分よりも格上の人間の英知を実践に移す。
賢人ですら、一生かかって習得した知恵をわずかな投資で、しかも数時間で得られる可能性が高いのが読書なんです。
この世で最強の投資は読書であり、本が高いと思うのはその人が未熟だからである。本に使ったお金は知性と共に何倍にもなって自分の元に還ってくる。
このことを著者は、声を大にして言いたいと書籍に記しております。
従って出会ってきた長期的な成功者たちが良い例であり、彼らは実際に動き出す前にたいてい本で念入りに予習していたとのことです。
しかも、自分が取り組む分野の本を最低十数冊から数十冊、本当に本屋にあるどの分野の本を全て読み尽くすという勢いでみっちりと読み込んでいたそうです。
実際に行動に移した後は、会議と読書にて結果を分析します。
新たな学びを得るために読書を継続し、次の挑戦で成功するための計画を立てます。あなたは長期的に成功したいと思うでしょうか。もしそうなりたいのであれば、自分が読書を否定しないのはもちろん読書を否定する人にも近づかないようにすることが重要です。
読書を否定する人は「そんな事したって無駄だよ」「それよりも、もっと人付き合いを大事にしろ」などとあなたのこと邪魔してくるんです。これは必ず起こってしまうことで、あなたがもっと成長しようと読書以外にもセミナーの参加など勉強のためにお金を使い続けると、周囲から色々と言われるんです。
実際に著書も勉強ばかりしていては人間の幅が広がらないとか、仕事の環境が問題なのではなく自分のやる気の問題なんだ、といった説教を何度も何度も聞かされ続けたと言います。似たような経験もきっとあなたにはあるはずでございます。
もし、今あなたがその状況になれば周りにいちいち過剰な反応を示すことだけはやめておきましょう。邪魔者たちはそんなあなたを見て楽しんでいるんです。周囲からすると頑張っているあなたが身近にいると怖くて、目障りなのであなたの努力を妨げるようなことを言っているわけなんです。
人間は本能的に卑しい心理が働いてしまうもので、時間をかけて自分で自分の格を上げるよりも身近で努力している人の格があがらないように足を引っ張ることの方が楽なんです。
もうこれは人間の本能なのだから、0にもできないんだと知っておくことであなたは周りからも余計な言葉は気にならなくなるはずです。
著書は周りの雑音を聞き流すためにこのように考えていたそうです。「将来の大物が修行中なんだから黙っていろ」と一度突き抜けてしまえば、もう周りはあなたは別格だとみなして説教をしに近づいて来なくなるし、話しかけても来なくなるでしょう。
そのような人間とは一切関わらなくて済む環境を手に入れることであなたの人生のステージは一つあがるんです。
周囲の雑音は無視してさっさと成長してしまって上のステージに入ってしまいましょう。
では最後に、人として究極に美しいお金の使い方、最も美しい人生とは何か、というお話をして終わりにしたいと思います。
人として究極に美しいお金の使い方、最も美しい人生
著者の考えを紹介させていただくと、それは人の死に際に現れるといいます。
究極に美しいお金の使い方、最も美しい人生とは死んだ瞬間にゼロになることです。
良い人間関係を築くこと、社会に役立つ知恵を得ること、心豊かでいられる最高の環境を作ること、など形のないものでいかにお金を投資できるかが大切だということはここまで学んできました。
しかし、それが知性があってこそできることであります。
知性なしでは形のないものにどうやってお金を使えば良いかがわからないです。ですから、死に際に物だけではなくお金も残っていなかった人はそれだけ高い知性の持ち主だったでしょう。
自分の葬儀のお金を残すくらいであれば相続争いも起こりません。著者の人脈のうちだけでも全ての財産を寄附してしまうお金持ちが複数存在したそうです。彼らの生き様からは人は結局お金のためではなく世のため人のために働いているのに過ぎないという事実を教わりました。
自分で成功し莫大な富を築いたとしても何代かすれば、全て税金として世の中に還元されるんです。お金はあなたと一緒にこの世を去ってくれません。
人生の最後にお金はその人にとっての意味を失うんです。生きているうちにお金に感謝しお金を運んでくれた人々に感謝しお金を美しく大切に使い切りましょう。
それでは宣言の内容をここら辺まとめておきたいと思います
- 自分で決めた貯蓄を超えた分は自己投資、つまり勉強代として全て使い切ろう。まずは自分の仕事に関係する本、及びその道のプロになったら政治や経済の本を読んで勉強しよう。
- この世で最強の投資は本である。成功を継続させようと思うなら読書で賢人の知恵を物にして自分にチャレンジシーンに活かそう。
- あなたたの勉強を邪魔する周囲の雑音は無視して、さっさと成長し上のステージへと登ろう。知性を磨きお金を美しく大切に使える賢い人間になろう。