日本人はお金についての知識がなさすぎる。
社会人になってからも、なんとなく給料もらって、なんとなく額面と手取りの差が税金ってやつなんだろうなと思って、でもそれが普通だから手取りの金額だけを気にして「貯金した方がいい」って聞いたからちょっと積立なんか始めたりして結局お金がほとんど残っていない。
そんなマネーリテラシーが低い日本人に対しアメリカの高校生はお金の勉強もしっかりやっているそうなんです。
社会に出たら
- どうやってキャリアを作っていくのか
- 独立や起業を考えるべきか
- 収入と支出をどう管理するか
ということを高校生のうちから学んでいます。
これでは日本人は勤勉に働き続けるだけで、格差が広がり資本主義社会というゲームの歯車になってしまいます。
このような社会で生き残っていくためには正しい金融知識というものが必要なんですね。
本日ご紹介する本は、"アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書"
どんな人生を歩むか、自分で選択するためにはお金の知識、これは絶対必要であり、その知識をどこかで仕入れる必要があります。
それにも関わらず日本の学校は未だにお金なんて教育にふさわしくないなどの古い考え方に縛られたまんまで、アメリカの高校生が本書のようなわかりやすい本でお金について学んでいると言うのであれば差は開いていく一方なのかもしれません。
でも大丈夫です。アメリカの高校生だって本書の内容をすべて理解しているわけではありません。今から私たちが学び始めれば追い抜くことだって可能なんです。是非お金に対する知識を身につけてこの資本主義社会というゲームを攻略していきましょう。
するべき転職とするべきでない転職
さて、いきなり少しお金から脇道に逸れた話をしたいと思います。
それは仕事についてです。現在のアメリカでは一つの仕事を続ける長さは平均して4年半になりキャリア初期の方が転職回数は多くなる傾向があります。日本でも同様に終身雇用制度が崩壊し転職薬業のニーズが高まってきていることを皆さんもご存知のことでしょう。
これから先の未来ではおそらくもっと転職が多くなることが予想され、仕事や環境の大きな変化を人生で何度も何度も経験することになるんです。
しかし、残念ながら将来必ずやってくるこの変化に対して万全の備えをしている人はほとんどいません。
人間には現状維持バイアスがあるために変換に備えるということ自体がそもそも苦手で今のままで居続けたい、居続けられると思ってしまう生き物なんです。
人的資本という言葉を皆さんはご存知でしょうか。
仕事を続けていくうちに知識・経験・人脈・スキルといった、その仕事に必要なものが手に入っていきます。その結果あなたの生産性が高まり、雇用主にとってより価値のある存在になります。
こうやって築いたスキルや能力があなたの人的資本になります。
職業をベースにしたキャリアを歩んでいる人は人的資本さえしっかりしていれば勤め先が変わっても立派に通用するので、キャリアアップのための転職を望むことが出来ます。
また、業界をベースにしたキャリアであっても人的資本さえしっかりしていれば同じ業界内でステップアップして行くことからできます。
このことがこれから先、転職が当たり前になる社会ではとても大切なんです。自分に投資して生き残っていくための努力が必要になり、会社におんぶ抱っこで定年を迎えられる時代っていうのはもう終わってしまったんです。
給料以上の成果を上げられない人は容赦なく切り捨てられることになります。自分自身の価値を高めその価値を適切に評価してくれる会社に移っていく、これから先はそうやって生きていく必要があるんです。
ただし、違う業界に転職した場合、前の業界で身につけたことが役に立たなくなるかもしれません。だからこそおすすめできないキャリアの選択は職業と業界の両方を変える転職ということになります。
業界が一緒なら、まだこれまで学んできた知識を活かす場面があるかもしれませんが、職業と業界の両方を変えてしまうとそれまでの仕事で身につけた知識・経験・人脈・スキルすなわち人的資本が次の仕事でほとんど生かすことができない無駄なものになってしまうんです。
しかし、だからといって転職をしないというのも良い選択とは言えません。
今の職場に大満足であなたも会社の役に立っている、これであれば問題ないのですが、不満がある場合には転職することによってその不満が解消されるかもしれないからなんですね。
"残酷な成功法則"では社会人になって早い時期に頻繁に転職する人は、キャリア最盛期に高賃金、高収入を得ている傾向があるという経済学者の言葉が紹介されていました。
たった一回の就活で自分にふさわしい最適な転職がパッとわかるわけがないんです。様々な職を経験し渡り歩くことによって自分にとっての最適解が見つかるものなんです。
また、転職は自分の理想の職業を見つける以外にもメリットがあることが分かっています。スタンフォード大学ビジネススクール教授のエドワードラジアーは1997年に当スクールの卒業生12,500人を対象に職業について調査を行いました。回答をした5000人のデータを分析したところ、仕事経験が15年以上で経験した役職が2つ以下だったものがCEOなどの経営幹部になる確率はわずか2%だったのに対し、経験した役職が5つ以上だったものが経営幹部になる確率は18%にも上ったんです。
様々な職を渡り歩く人ほど経営幹部・指導者になりやすかった、ということだったんです。
このように転職はあなたの能力を高めてくれるものになります。では、どのぐらい転職を繰り返せば理想の職が見つかるのでしょうか。
ここでは"最適停止理論"というものを紹介しましょう。
これは、例えば婚活をする時に何十人もの相手から最適な結婚相手をどうやってみて見つけるのか、という問題に答えてくれる法則で、職業探しにも使うことができます。
自分とピッタリ合う人を見つけるために何人の人と付き合えばいいのか、数学者でコメディアンのマップパーカーは最適停止理論を使い、このように説明しています。
まず、あなたが一生の間にデートできる人数を予想する必要があります。大雑把な推測でも大丈夫です。
もちろん眠らなければならないし、毎晩デートに出かけるわけにもいかないから人数はそれほど多くはなりません。
ここではキリの良い100人としておきましょう。
次にその数の平方根を求めます。すなわち、ここでは100の平方根の10人です。そして、10人までの交際相手を丁重にお断りしましょう。
ただし、10人の中で一番良かった人、これを意識に止めておきましょう。
それから婚活を継続し最初の10人中一番良かった人より良いと思える人に出会ったらそれがあなたの最適な結婚相手と言えます。
職業の場合で言うなら、仮に転職回数を4回と想定するのであれば、4の平方根である2社までは様子見、その2社のうちよかった方が基準となり、その基準よりもいい会社だったらそこをあなたにとっての理想の職場だと思えばいいんです。
転職回数が少ない場合はそこまで精度が高くないですし、自分の中で比較自体できるからわざわざこんな法則に頼るまでもないのですが、何度も転職を繰り返し自分にとって最も良い職業が何なのか分からなくなってしまう。
そういう恐れがある人はぜひ試して欲しい方法の1つです。
また、インターンや職業見学などに積極的にいっている学生であれば自分が見に行った職場の中でどの職場が自分に適しているのかを考える際にもこの法則を使って欲しいと思っています。
また、転職に関して陥りがちな失敗の一つに"視野狭窄"があります。
これに注意して欲しいと思います。
話題作"科学的な適職"でも紹介されていましたが、就職と転職の失敗のおよそ7割がこの視野狭窄によって引き起こされていることが分かっているんです。
視野狭窄とは物事の一面にしか注目できなくなり、その他の可能性を全く考えられない状態を意味しています。
調査の中で最も多かった失敗は下調べをしっかりしなかったというものだったんです。
普通に考えればキャリア選択の場面では徹底的なリサーチを行うのが当たり前の話ですよね。
もし、友人から「直感で転職先選んだよ」なんていう風に言われたら誰もが「もっと下調べした方がいいよ!」とアドバイスすることでしょう。
しかし、いざ自分のことになるとなぜか私たちは十分なリサーチを怠りやすくなってしまうんです。お金に釣られたり逃げて食を決めた、自己評価が正しくできていなかったりと転職失敗の罠はいたるところにあるんです。自分を客観視する一方で信頼できる友人からのアドバイスに耳を傾けてみるということも大切です。
人は皆、自分のことになると選択を誤りがちな生き物なんです。仕事は人生の大部分を占めることになる重要な項目です。
ぜひ悔いのない選択ができるよう全力で仕事と向き合ってみてください。
金融詐欺の基本
さて、前述ではあなたの生活の基盤となる仕事との向き合い方、これを解説してきました。
なので次にあなたがせっかく仕事で頑張って貯めたお金を奪われないための方法、金融詐欺の知識について解説していきたいと思います。
いつでも誰かがあなたのお金を奪おうと狙っています。しかし、たいていの場合それは犯罪ではなく商売のことです。何かを売る店はすべて例外なくあなたのお金を自分のものにしようとしているんです。
しかし、買うかどうかはあなたが決めることができます。あなたがお金を払って商品やサービスを買うのはその金額よりも商品やサービスの方が価値があると考えたからですよね。これだと売り手と買い手の双方がハッピーになれる理想的な取引と言えます。
しかし、残念ながら中にはこのルールを守らない人たちもいるんです。彼らは嘘をつきあなたを陥れ、あなたからお金を盗むことを意図的かつ組織的に行うのがいわゆる詐欺なんです。
詐欺の手口は巧妙で詐欺と気がつかないものも多いんです。あなたを信頼させて騙し取ることもあれば脅しとることだってあります。しかも犯罪者たちはテクノロジーの進歩も味方につけ詐欺の手口っていうのは常にどんどん新しく進歩していっているんです。
詐欺の被害を確実に避ける方法、こんなものは存在しません。とはいえよくある詐欺の手口を知る事によっていざという時に自分を守ることができるんです。
ここでは1つよくある詐欺の手口、これを紹介しておきましょう。
それは芸能人などが 話題になることが多いピラミッドスキームと呼ばれるものです。ピラミッドスキームとは、いわゆるねずみ講のような形をとっています。「絶対に儲かる投資がある」といって会員を集め、会員の出資金をさらに古い会員に支払うことであたかも投資の利益が上がっているように見えるが、実際の投資は行っていない最初の小数の会員がピラミッドの頂点になり、新しい会員がピラミッドの底辺となるような構造をしているのでこの名前がつきました。
この詐欺が発覚するきっかけ、詐欺だとあなたが気づくポイントはリターンが異常に高いということなんです。
古典的なピラミッドスキームでは明らかにそんなにリターンがあるわけないだろうというものがあります。「年で30%リターンがあるよ」というような投資商品などです。
明らかに高いリターンを設定して顧客を仕込んでいるため、ちゃんと注意していたらおかしいだろと思うと思うことができてたかもしれません。
しかし、最近ではそれも変わってきているんです。バーナード・マドフのピラミッドスキームをご存知でしょうか。
バーナード・マドフは、ニューヨークの投資家で30年にわたって合法の投資会社を経営していました。
そして、副業としてチャリティー財団や富裕層の顧客から預かった資金を運用するという仕事も請け負っていました。
この副業がとんでもない詐欺だったんです。法外に高いリターンを約束するのではなく市場よりわずかに高いリターンを毎年継続することを約束したんです。だからこそ勉強した人ほど騙されたんです。
そしてマドフは、この約束を守っていきました。市場がどんなに下がっても反対にどんなに上がっても彼は好調な運用成績を維持していたんです。マドフの評判はどんどん広がり顧客もどんどん増えていきました。
新しい顧客からの資金が入るために古い顧客が投資を現金に換えたいと言ってきてもすぐに応じることができる。そのためマドフのピラミッドスキームに気付く人はいませんでした。
しかし、2008年リーマンショックの後ですね。ここで新しい顧客が途絶えてしまったんです。マドフもついにこの先を受けることができなくなりましたそしてその実態が露呈したんですこれは史上最大の詐欺事件であり被害額は少なく見積もっても170億ドル、1兆2000億円ですよね。
こんな数に登ってしまったんです。見かけ上は、ほとんど怪しくない正当な投資商品なんです。単純に平均よりも少しだけリターンがよく、それを安定して出すことができる。
このような形になるとそれが詐欺だと断定する要素はかなり少なくなってしまいます。
ここでちょっと抑えておいて欲しいのはあまりにも運用成績が安定している、というのは怪しむべき要素だということなんです。
いずれにせよ、絶対に儲かるという話は全て嘘だと思った方がいいでしょう。そんな方法があなたのところまで届く可能性は限りなく低いんです。
是非そのことを頭に入れておいてください。またこういった詐欺が流行しやすい時期というのもあります。
それは新しい技術が世の中に出回り出した時なんです。例えば最近でいうなら仮想通貨がいい例でしょう。
新しい技術は仕組みをきちんと理解している人も少ないために騙されてしまう人が多いんです。「仮想通貨はめっちゃ儲かるよ」という甘い誘い文句で、まだよくわかっていない人を誘い込むんです。
例えば皆さんはビットコインをざっくりとでも解説することができるでしょうか。
今から10年ほど前このビットコインと呼ばれる新しい通貨が誕生しました。10年とわずかな期間でこんなに有名になっているんですね。基本的に通貨は国家が法律に基づいて発行することになっているんですが、ビットコインはどこかの国が発行した通貨ではないんです。
コンピューターを使った複雑なアルゴリズムから生まれた通過、それがBitcoinなんです。
理論上はそのアルゴリズムによって供給量の制限がされていて、その希少性ゆえに価値があるとみなされています。所有するビットコインに価値を持たせるためにはアクセスキーと呼ばれるものが必要になります。
このアクセスキーを失うとビットコインの価値もなくなるんですね。ビットコインそれ自体に犯罪性はありません。
とはいえビットコインというのは匿名性が高いので詐欺だったり武器や麻薬の違法取引などの犯罪に使われやすい、という側面があるんです。それに例え合法であっても投資の対象としてはリスクが高いんですね。
またビットコインを実際にお金として使うときは大抵他の通貨に両替する必要があります。
ビットコインを使えるお店というのは特に日本ではまだ少ないです。
もちろん悪い面ばかりではなくこのビットコインに対しては金融機関もこのテクノロジーに興味を持っているんです。具体的には"ブロックチェーン"皆さんも聞いたことあるかもしれませんが、このブロックチェーンと呼ばれるテクノロジーでビットコインの取引を記録した情報がすべてチェーンのようにつながっているんですね。
金融機関もこのブロックチェーンのテクノロジーを何か活用できないかと考えているんです。そういえ通貨としてのビットコインはまだ完全に認められた存在とは言えないのが現状です。このぐらいざっくりとした知識もないままただ儲かるという情報だけに釣られ詐欺被害にあってしまう方も多いんです。
よく言われることではありますが、自分がよく分かっていないものには手を出さない。これをしっかりと刻み込んで投資というものを考えて欲しいと思っています。
お金を育てる
さて、貯金がある程度の額になったら今度はお金を育てることを考えましょう。
つまり、先ほど詐欺の話でちょっと怖い思いをしたかもしれませんが、投資のことなのですね。
投資をしたらもちろんリターンがあります。そして、リターンには2つの形があることを知っておきましょう。2つとは投資したものの、そのものの価値が上がること、そしてもう1つは投資したものが生み出す利息だったり配当のことです。
そして、大切なのが投資のリターンがいくらになるかってのは誰にも分からないということなんです。
例えば20世紀全体を通したアメリカ株式市場の動きを見てみると平均して年利10%のリターンがありました。
今後の長期予測では大体7%ぐらいが見込まれています。
ただし、見込まれているからといって絶対ではないということを押さえておきたいです。何度もこのチャンネルでは触れていることなんですが、テレビタレントや投資家、YouTuber、がいかに優れた投資商品だ、とその商品を力説していても確実なリターンが得られると主張していたとしても自分でしっかりとそれが本物かを見極めるための努力をする必要があるんです。
自分で調べず言われるがままに買った、言われるがままに投資に手を出すのは絶対にやめていただきたいと思っています。
投資というのは長期投資であればこれから10年、20年、長ければ死ぬまで付き合っていかなくてはならないものなんです。
一時の流行りや他人の甘い一言で始めた投資は絶対にブレる時が来ます。
まず自分で十分に知識を蓄え、その上で決断する、それを大切にしていただきたいと思います。
株と債権の違い
皆さんは株と債券の違いについて説明できますでしょうか。
この2つの違いを簡単に説明するなら株を買った人は会社の所有者になります。
債券を買った人は会社にお金を貸している人になります。債券を買った人は決まった利息を受け取り、株を買った人は配当があれば受け取り、なければ受け取りません。
そして、この株主が受け取る配当の額はその時によって変わるんです。
債権は満期が決まっていて、満期が来たら元本が全額返金されることになります。
株は会社が存続する限り永遠に持っていて構いません。会社が倒産したら債権を持っている人は株主よりも優先して資金を回収することができます。株主が資金を回収できるのは一番最後になります。
そして、株の値段は債権の値段よりも値動きが大きいです。この世に株と債券の違いを見ると債権が株よりも安全な投資だと考えられている理由が分かると思います。
なんとなく債権は安全だと聞いたから買うのではなく、どういうわけで最近は株より安全なのかということを理解しておく必要があるんです。
また、株式っていうのは発行するのが企業だけですよね。しかし、債権は企業以外にも国や自治体も発行することができます。
国や自治体が債券を発行するのは税収だけでお金が足りない時になんですね。国が発行した債権、つまり国債を買うのは個人にとって一番安全な投資だとされて、債権が安全であるほど利息っていうのは安くなってしまいます。
そのため倒産してしまうかもしれないスタートアップ企業が発行する債券は歴史が長い大企業が発行する債券よりもリスクが高く、また一般的に満期までの期間が長いほどリスクは高くなります。
もちろん他のすべての投資と同じように債権にもリスクはあるんです。株よも安全ではありますが、債券を発行した会社が借金を返せなくなるデフォルトだったり、債務不履行になるかもしれません。
国や自治体が発行する債券ならこのデフォルトのリスクっていうのは低いんですが、ゼロではないんです。現にアメリカのデトロイト市が2013年に財政破綻をして債権保有者に借金を返すことができなかった、ということは記憶に新しいでしょう。
債権にはまた金利リスクと呼ばれるリスクもあります。債権の金利っていうのは債権が発行された時の金利で決まるんです。債券を買った後に金利が上昇した場合、債権の価値っていうのは下落してしまいます。
逆に発行後に金利が下落したら債権の価値は上昇します。債権を満期の前に売ろうと考えている人は金利の変動によって損をするかもしれないし、得をするかもしれないんです。
リターンが高いのはもちろん株なんですが、その分リスクもあります。ちょっとだけだとリスクが高すぎるなと感じた時にリスクが低い債券を組み合わせることによって自分に合った投資を行うことができるようになるんです。
自分が必要としているリターンがどのくらいなのか、自分が許容できるリスクはどのくらいなのか、まずはそこを考える必要があるんですね。
300万円で生活していける人で資産が1億円あるなら年利3%あれば資産を減らすことなく生活することができますね。何千万円欲しい人であれば少しリスクを取って年利5%で運用しつつ年収500万円の仕事をする必要があるかもしれません。
自分に掛かるコストと運用で得られるリターンを計算することで初めて自分がしなくてはならない仕事量が分かるんです。
より良い人生のためにやりたくない仕事を減らし、やりたい仕事・自由な時間を増やすためには収入と支出の日を見直し、本当に自分が必要としている費用を考える必要があるんです。
闇雲に働いて、闇雲にお金を稼げばいいというわけではないんです。必要以上にお金を稼いだって何の意味もないんです。自分の生活、配偶者の生活、子供の生活、親の生活、様々な要因があるでしょうが、一度きちんと自分にとって本当に必要なお金はどのぐらいなのかを考えてみることによって、今している仕事を続けるべきなのか、それとももっとお金が必要だから転職すべきなのか、資格を取るべきなのか、それともお金は足りているのだから仕事量を減らしてもっと自分の好きなことに時間を使うべきなのか、それが初めて見えてくるんです。
ぜひ、まず自分の人生を見つめ直す上でも支出と収入として資産運用の利回りの計算をしてみてください。
本日紹介させて頂いた本は"アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書"ということで、さすが教科書と言っているだけあり、幅広いお金の知識を網羅してくれているなという印象を受けました。
ぜひ機会がありましたら読んでみてください。