
目次
アプリ開発はエンジニアの間で注目されている副業
アプリ開発の副業は特にエンジニアの間で注目されている副業です。アプリ開発は有名ゲーム会社のダウンロード数などを見ればわかる通り、ヒットすればかなりのダウンロードが見込まれます。
特徴 | |
ソーシャルゲームアプリ | アプリ開発で最も盛んなジャンル。大手企業も多く参入しており開発にはお金がとても掛かる。RPGや放置系ゲームでヒットすれば大儲けも可能。 |
ショッピングアプリ | 企業などが店舗だけでなく、ポイントカードをつけたり、セールなどの情報を告知するのに使う。 |
スマートロック | 玄関の鍵のオートロック化やアプリで鍵を開ける昨日など |
占い・診断系やクイズ | 占いや○○診断といったものは人気がある。クイズ系のアプリも多く開発されている。 |
ツール系アプリ | 家計簿やタイマー・目覚まし・カメラなど日常的に使うアプリは継続性があるのでおすすめ。 |
アプリを開発する方法は自分で開発するか外注する
アプリ開発の副業をするためには自分でアプリを開発して稼ぐかクラウドソーシングなどで外注してアプリを開発する方法があります。
自分でアプリを開発した場合と外注した場合のメリットとデメリットは以下の通りです。
【自分でアプリを開発する場合のメリット】
- 開発するアプリの企画や開発方法など自由に決められる
- プログラミングの知識だけでなく、経験も身につく
- 必要最低限の費用で開発ができる
【自分でアプリを開発する場合のデメリット】
- ライバルが多く稼ぐのは大変
- プログラミングの知識が必要
- 知識や経験がないと質の良い物を作れるようになるのに時間が掛かる
- 1つのアプリ開発に30時間ぐらい掛かるのでたくさん開発できない
自分でアプリを開発する場合、どのようなアプリを開発するのか、またどのツールで開発するのかなど全て自分で決められるため自由度が高いです。
また自分で開発するのはプログラミングの知識が必要なので大変ですが、実際に開発をすることで経験にもなります。アプリ開発に必要な物は多くないので、アプリをリリースするストアの年間登録料金ぐらいしか費用は掛かりません。
ただし、初めから質の良いアプリを開発することは大変です。比較的費用が掛からないため参入者も多く競争は激しいので、多くの時間を掛けて開発しても、収入に結びつかないことも多いです。
次にアプリを外注するメリットとデメリットについて説明します。
【開発を外注に依頼する場合のメリット】
- プログラミングの経験がほとんどなくても可能
- 質の良いアプリを開発してもらえる事が多い
- 時間や手間は掛からない
【開発を外注に依頼する場合のデメリット】
- 開発者に的確に自分の作って欲しいアプリを伝えなくてはならない
- 開発に数万円以上の費用がかかる
- 開発してもらってもアプリがダウンロードされる保障はない
アプリの開発を自分でせずに外注に依頼するためには、クラウドソーシングやマッチングサイトなどでアプリの開発をしてくれる人を探します。
あまりプログラミングの経験がない人やアイデアはあるけど開発をする時間が取れない人にはメリットがあります。自分のやることは企画とアプリの動作確認とリリースぐらいなので時間や手間は掛かりません。
またアプリ開発の未経験者にとっては、自分でアプリを開発するよりも質の良いアプリを作ってもらいやすいです。しかし、全くプログラミングの経験がない場合は注意が必要です。
外注者にアプリの企画や要望を伝える際に正確に伝わらなければ、思っていたのと違うアプリが納品されてしまうこともあります。修正などを依頼してもその分さらに費用が掛かります。
アプリ開発の依頼は数万円以上掛かるケースが多いので、初期費用に余裕がなければ現実的ではありません。外注をすれば質の良いアプリをリリースできますが、必ずダウンロードされる保障もありません。
したがって、アプリ開発の副業は自分で開発する方法がおすすめです。ただし、知り合いに格安でアプリの開発を依頼できそうな場合は依頼しても構いません。
アプリ開発の稼ぎ方は3種類!
一口にアプリ開発といっても様々な稼ぎ方があります。主なアプリ開発の稼ぎ方は以下の3種類です。
【主なアプリ開発の稼ぎ方】
- 有料アプリを開発してダウンロード数で稼ぐ
- 無料アプリを開発して課金モデルを導入して稼ぐ
- 無料アプリを開発し、広告を導入して稼ぐ
有料アプリの開発はかなりハードルが高く稼ぎにくい
まずアプリ開発と聞いて誰もがイメージするのが有料アプリの開発です。アプリを開発してAppStoreやGooglePlayにリリースをしてユーザーがダウンロードすれば1ダウンロード毎に一定の収入が稼げます。
【ダウンロードされると販売金額の70%が収入になる】
販売金額ー手数料30%=収入
つまりアプリの販売金額が120円であれば、84円稼げます。したがってこのアプリの売り上げだけで月に1万円を稼ぎたければ、120人にダウンロードされれば良いのです。
開発したアプリが見事にヒットして1万人にダウンロードされれば、なんと84万円もの収入が稼げるのです。3種類の中では一番稼げた時のリターンが大きい方法です。
アプリの販売金額は最低で120円ですがそれよりも高い金額で販売することもできます。
ちなみに、iPhone用のアプリがリリースされているAppStoreもAndroid用のアプリがリリースされているGooglePlayも、1ダウンロード毎に手数料が30%取られます。
したがって、単純な収入という面ではどちらも同じです。
ただし、ユーザーは無料のアプリならダウンロードをしてくれますが、有料のアプリにお金を出すユーザーはかなり少ないです。実際にAppStoreやGooglePlayのアプリのダウンロードランキングを見ると、有名な企業のアプリばかりです。
【iTunesの無料アプリランキング】
(画像引用元:アップル公式ホームページ)
【GooglePlayアプリランキング】

有料でアプリよりも無料アプリに課金要素を入れた方が稼ぎやすい!
ほとんどの無料アプリは広告を導入して稼いでいる
収入の多さ | 難易度 | |
クリック型 | 1クリック10円〜30円 | 普通 |
インプレッション型 | 1インプレッション0.3円 | 簡単 |
成果報酬型 | 1インストールで100円〜500円前後 | 難しい |
ただ、これらの広告からの収入はユーザーにどれだけそのアプリを使ってもらうかにかかっています。
課金アプリと広告アプリでは広告アプリの方が稼ぎやすい
アプリマーケティング研究所というページでは、人気ゲームの収益元が公開されています。それによると、有料アプリも無料アプリも実際に課金をするユーザーというのは、10%前後というデータが出ています。
アプリを自分で作るよりも受託開発の方が収入が安定する
アプリ開発の副業はここまで紹介した方法で稼ぐ方が一番多いです。しかし、すでにプログラマーの方でアプリ開発の知識や実績に自信がある方など実績がある方は受注開発をする事も検討しましょう。
受託開発とは、他の人が開発したいアプリをその人の代わりに開発をする事です。したがって、開発したアプリを自分でAppStoreなどにリリースして収益を得るわけではなく、アプリを開発した料金をいただくのです。
受託開発のメリットとデメリットについては以下の通りです。
- 確実に収入が得られること
- 収入が数万円以上で、開発の難易度によってはかなり高額な収入が期待できる
【受託開発のデメリット】
- 自分の好きなようにアプリ開発できない
- ある程度の知識と実績がなければ受注できない
- 納期が設定されている
内容 | 機種 | 報酬 | 納期 | 提案数 |
ラーメン店の集客用アプリ | iOS | 100万円〜300万円 | 30日前後 | 20件以上 |
メルカリの販売数などの分析アプリ | iOS | 2万円〜3万円 | 7日 | 1件 |
クイズゲームアプリの開発 | Android | 20万円〜30万円前後 | 3ヶ月 | 20件前後 |
クロスワードアプリ | Android | 10万円以下 | 1ヶ月 | 5件前後 |
シミュレーションゲームのデモバージョン | Android | 30万円〜40万円 | 1ヶ月 | 5件未満 |
放置系ゲームアプリ | iOS | 100万円〜200万円 | 3ヶ月 | 10件以上 |
納期は1ヶ月前後のものが多く、受注すれば数十万円単位の収入になります。しかし、倍率はだいたいの案件が5人以上と高いことがわかります。
アプリ開発の副業はどれぐらい稼げるのか!?
ここまでアプリ開発について解説してきましたが、ではアプリ開発の副業はどれぐらい稼げるものでしょうか?2015年のデータですが
アプリマーケティング研究所が調査した報告によると以下の実態が明らかになっています。
【AppStoreとGooglePlayの比較】
- アプリのダウンロード数はAppStoreよりもGooglePlayの方が2倍以上多い
- 収益金額については逆にAppStoreの方が多い
- アプリ開発者の月間平均収入は44000円
- 6割のアプリ開発者の月収は1000円〜5000円前後
- 1度でも10万円稼ぎ続けたアプリのうち継続的に(1年以上)10万円以上稼ぎ続けられるアプリは、わずか30%
アプリ開発で稼ぐのは経験者でないと厳しいのが実情!
アプリ開発で稼ぐのが難しい理由は、時間が掛かる割に競争が厳しいから
- 時間が掛けて知識と実践をしても稼げるとは限らない
- 大手企業のアプリばかりが目立ってしまうから
- 初期費用があまり掛からないため競争が激しい
アプリ開発は一つのアプリを開発するだけでもだいたい30時間は掛かります。プログラミングの知識が必要で、経験も積む必要があります。
そしてそれだけ時間を掛けてもダウンロードされなければ収益はゼロです。また開発した無料アプリがダウンロードされてもそのアプリを使い続けてくれないと、アプリの広告料金や課金は発生しないので収入は発生しないのです。
つまり顧客が飽きないアプリや必要性を感じるアプリでないと継続的に稼ぐことができないです。
さらに未経験者にとって厳しいのが、AppStoreやGooglePlayでユーザーの目につきやすいのは大手企業などの企業が莫大な開発費を掛けて製作したアプリです。
そのような企業は有料アプリだけでなく無料アプリでも多くランクインされています。つまり、それらの企業に勝たなければならないわけです。
いくら有料アプリに負けない質の良いアプリを製作してリリースしても、ユーザーに見てもらえない事もあるのです。
アプリ開発の始め方について解説!

iPhone | Android | |
パソコン | MacもしくはWindowsPC | MacもしくはWindowsPC |
実機(無くても可能) | iPhone | Android |
アプリ開発専用ソフト |
monacaもしくはXcode |
Java Development Kit (JDK) 7 Android Studio |
Android SDKツール (Android Studioに内臓)
|
||
Genymotionもしくは Blue Stacks(エミュレーター) |
||
Storeの登録料金 | iosデベロッパープログラムへの登録(1年契約18800円) |
GooglePlay初回登録費 (25$=2800円前後。年会費は掛からない) |
支払い・登録時に必要なもの |
支払い用のクレジットカード | 支払い用のクレジットカード |
銀行口座 | 銀行口座 | |
本人確認書類 | 本人確認書類 |
iPhoneアプリのリリースまでの流れ
fa-check-square-o
iPhoneアプリの開発の流れ
- 企画
- 設計・開発
- テスト
- アプリを登録
- 審査
- リリース
fa-check-square-o
Apple Developer Program登録の流れ
- ID作成
- 開発者登録をする(Apple Developer Programを購入)
- アクティベーションコードが書かれているメールが来るので、コードを入力
Androidアプリの開発からリリースまでの流れ
ここからはAndroidアプリ開発からリリースまでの流れについて説明いたします。Androidアプリの開発からリリースまでの流れは以下の通りです。
fa-check-square-o
Androidアプリ開発の流れ
- 企画
- 開発
- テスト
- リリース
- 管理バグ修正、アップデートなどを行う
Androidアプリの開発はiPhoneアプリの開発とやり方は同じような流れです。ただ、iPhoneとは必要な物が違います。Androidアプリの開発は、Android Studioでやります。
Android Studioは別途ダウンロードが必要なのでダウンロードページからダウンロードしておいてください。開発が済んだら、Androidの実機かAndroid Studioでテストを行います。
テストに問題がなければGooglePlayStoreへアプリをリリースします。まず、GooglePlayConsoleに登録をします。登録が完了したら商品の情報や画像などを登録して完了です。
以上がAndroidアプリの開発からリリースまでの流れです。
アプリ開発に掛かる時間は30時間!最初は審査が短いAndroidがおすすめ!
AppStore | GooglePlay | |
審査に掛かる時間 | 2日前後 | 早ければ数時間 |
審査の方法 | 人間がチェック項目にしたがって判断 | 機械が行なっている。 |
AppStoreの方が審査に時間が掛かる理由は、セキュリティ面を含めてアプリをリリースする前にきちんと審査を行なっているからです。一方、GooglePlayのアプリは、リリース前にも事前チェックは行いますが、審査は販売され始めてから行います。
したがって、アプリをインストールするユーザー側の立場から考えると、AppStoreの方がインストールしたアプリのせいでウイルスに掛かるといったセキュリティ面の問題が起きにくい点で安心です。
審査の内容としては、AppStoreとGooglePlayではそれぞれ違いますが、下記のように共通している部分もあります。
【審査で共通している内容】
- アプリの不具合でクラッシュしないか?
- アダルトなど公序良俗に違反する内容が含まれていないか?
- 反社会的な表現が含まれていないか?
- アプリの説明文がきちんと書かれているか?
Androidならリリースしたアプリが購入者の目に入りやすい!

アプリ開発はエンジニアやプログラミング経験者におすすめの副業!
アプリ開発は、現状競争が激しく稼ぎにくいのが実態です。もちろん、全く稼げないわけではありませんが、月に1万円以上稼ぐのも大変です。
そのため未経験者が副業でお小遣い稼ぎをするために始めた場合、時間を掛けた割にお金を稼ぐのは大変です。
しかし、エンジニアが本業の方やプログラミングの経験者であれば、リリースしたアプリがヒットすれば継続的に収入を得ることも可能です。
ただ一番手堅い方法は、アプリを自作で開発してリリースするのではなく、アプリをリリースしたい人から受託する方法が収入も得やすいでしょう。