
2019年7月10(火)22:00〜はガイアの夜明け。
現場で働く人にスポットをあてた、本番組は経済ドキュメンタリーとなっております。美容室は、全国に24万7000店舗あり、その数実にコンビニの4倍といわれている。
現代において、人気美容室でも潰れているのが現状だ。
さらに、1000円カットなど格安美容室も続々と登場しているため、今後さらに増加すると見込まれる。新たな解決策として、美容師たちは今「二等流」という働き方を行っている。
では一体、どういった働き方をしているのだろうか?今回は、美容師業界細心の働き方「二等流」について詳しく紹介する。
【イタリア料理×美容室】美容室グループ「ブランシェ」の客の囲い術
愛知県を拠点とする美容室グループ「fa-arrow-circle-rightブランシェ」。
そこで働く寺田和則さんは、美容師歴20年のベテランだ。くせ毛を整えるカットで、右に出る者はいない技術力を持つ。二カ月先まで予約はいっぱいだ。
そんな人気美容師の出勤は週3日ほど。
一体なぜ、人気美容師の出勤が短いのか?その秘密は、イタリア料理「トンガリアーノ」で週二日のレストラン勤務を行っているからだ。「トンガリアーノ」は、ブランシェが運営する料理店である。美容師の常連客もよく来る。
新規客には当然、「ブランシェ」の営業も欠かさない。
イタリア料理からの集客も実り、美容室の売り上げは7億5000万、イタリアンの飲食店の売り上げ6億円の売り上げをあげている。それを受けて、東京の美容室グループ「GULGUL」も賛同した。
「二等流」に抜擢されたのが、新小岩店の店長である見崎さんだ。70人の美容師を束ねる店長である。愛知にあるイタリア料理「トンガリアーノ」で、1カ月経験を積むことになった。
そして飲食店の激戦区新小岩で、第1号店が始まった。成功すれば、見崎さんも昇級し給料が上がる。
初日の売り上げは、32万であり目標の30万はなんとか達成。3か月後、店内に行くとお店は繁盛しにぎわっていた。しかし、見崎さんは新たな悩みをかけていた。
それは、ゆっくりお客様と会話をしたいがなかなかできないこと。まだまだ美容院だと知られていないため、なかなか集客ができずにいたのだ。
「このままでは単なるイタリア料理店になってしまう」そう思った見崎さんは、子供の髪を1000円でカットするカレンダー宣伝を行った。カレンダーを見たお客様が来店し、初めて美容室に集客することができたのだ。
見崎さんの課題は、もっと「GLUGLU」を認知してもらうこと。これからが勝負だ。
【ファッション×美容室】理容室「DEAR BARBER」の集客術
大阪を拠点とする理容室、「fa-arrow-circle-rightDEAR BARBER」。
完全予約制の理容室であり、スタッフは全員スーツでカットをしている。男性がかっこよくなるコンセプトをもとに事業を行っている。
カットだけでなく、眉カットも行っている。また、これだけではなくさらに、スーツ事業も行っているのだ。
生地選びから採寸までできる理容師がアドバイスし、トータルコーデしてくれる。今では、10人1人が服をオーダーしてくれ利益の2割を占めている。
理容師の年収は、昔は180万円だったという。もちろん、社会保障もない。しかし「DEAR BARBER」では、スーツ事業でも稼いでいるため、スタイリストに25万以上支払っている。
年収にすると、300万だ。
さらに、社会保険も完備しているため、従業員にとっても喜ばれている。順調な「DEAR BARBER」は、新たな挑戦をする。大阪の北浜というビジネス街に、2店舗目を出店するのだ。1号店同様にスーツ事業を始め、小物やネクタイなどビジネスマン向けに特化したビジネスプランを提供する。
2店舗目でそのお店の存在価値が問われる中、「DEAR BARBER」は見事成功できるのか?注目だ。
二等流の美容師は成功するのか?
今回は、激戦化する美容室業界の新たな働き方に迫った。
美容室とイタリア料理やファッションとのコラボなど、一昔前では想像もできなかったような働き方が増えている。生き残る為には、1つのことだけをやるのではなく、そこから派生させていかなければならないと感じさせる。
日本の働き方もどんどん変わっているのだ。これからは、多種多様な考え方を持った人が生き残るのかもしれない。