
今回は神田昌典さんの大ベストセラー"非常識な成功法則"を要約して行きます。
世の中には実に様々な成功本があふれておりますよね。そんな中でもこの本の筆者、神田氏は成功本のカリスマとも言えるべき存在です。
実際に本田健さんの著作や金持ち父さんシリーズなどと並んで仕組みづくりに成功している人たちのほとんどが口を揃えて参考にしている愛読書だと公言しております。
数多くの成功者がこの本を読み、そしてこの本の内容をもとに成功しているんです。
ですから私たちも一度は読んでおかなければならない必読の書と言えるでしょう。本書に書かれているのは非常識な成功法則でございます。
結論
まず最初にこの本の結論を申し上げてしまいましょう。
「多くの人は成功できない。なぜなら多くの人はありきたりの成功法則を信じているからだ。だからいつまでたっても成功できない。リストラや貯金の不安から抜け出せない。住宅ローンに一生を捧げる人生から這い上がれない。」
これが本書の結論でございます。
皮肉なことですが、いわゆる巷にあふれる成功法則というのは、成功法則を商売にして成功した人によって語られます。
実体験がないから過去に数千回、数万回は語られた陳腐な内容の焼き直しとなります。痩せるためのダイエット本が手を替え、品を替え繰り返し出版されるのと同じです。成功法則というのは手を変え、品を変え、何度も焼き直しされて繰り返し出版されるのです。
さらに多くの成功本は成功していないライターの手によって書かれております。だからこそ、その成功法則には重みがないんです。
確かにたまに本当に成功した人が自伝を書くこともありますよね。しかし、筆者本人は自分がなぜ成功したのかわからない場合が多いです。だから自伝は、
- 感謝しよう
- 人に与えよう
- 今を生きよう
- 大きな目標を持とう
と言った、何とも差し障りのない成功法則で溢れることになります。
私たちは何冊も何冊も成功本に手を伸ばすんですが、なかなか成功への一歩を踏み出すことができません。よく考えて下さい。
例えば、謙虚でならなければならないとか、本当に大切なのはお金じゃないとか、人との出会いを大切にしようとか、こんなありきたりの標語を実践することで本当に成功するでしょうか。
現実に周りを見渡してください。このような標語を繰り返しながら年収500万円のサラリーマンで終わる人は5万といるんです。
つまり、常識的な成功法則だけを信じていても凡人には全然成功への道が切り開かれないんです。
ではなぜ常識的な成功法則というのは役に立たないのか、それは成功者が述べる成功法則は成功した人がさらに成長するためのものが多く、自分自身に言い聞かせせるためのものだからです。
まともな成功者が一番恐れるのは傲慢になり天狗になってしまうことです。だからこそ、自らを律するために謙虚でなければいけないとかお金で幸せは買えないよ、なんて言っているわけでございますよ。
もちろんこれらの常識的な成功法則はとても大切です。しかし、皆様お金がない時は違うんです。
お金で幸せが買えないと言われたってお金がない時には心に響きません。
そんなことより私たちはどうやって家が建てれるんだとか、どうやったら病気になっても家族にある程度の暮らしが保証できるか、といった切実な関心事があるからです。
凡人にとってはそういう現実問題のほうが何十倍も重要です。そんな時にお金で幸せは買えないと常識的なことを言われたって単なる気休めにしか聞こえません。しかも、しっかりと稼ぐことが重要な時期にお金が全てじゃないなんて言われたらどうなるでしょうか。
この常識的な成功法則はマイナスに働いてしまうんです。
というのも凡人にとってお金を稼ぐことに対する懐疑心を持つのは致命的だからでございます。なぜなら、儲かり始めた途端に自分で自分にストップをかけてしまうからです。
そして、よく言われる謙虚であれ、というのも凡人にとってはマイナスです。営業マンが謙虚だったら値引きされるし、ものは売れません。さらに凡人にとって単純に人との出会いが大切というのも間違っております。
人脈を大切にすれば下請けはできるけど元請けはできないからです。筆者は凡人から金を持つまでこのようなありきたりな成功法則を全て無視してきたそうです。
儲けることだけに徹し、銀行通帳を毎日眺め、謙虚を嫌悪し、傲慢に徹しました。そして、全ての人脈を切りました。こうすることでお金を稼ぐことができるようになったんです。
そして、お金が稼げるようになったら先ほどの謙虚であれとか、お金で幸せは買えないとか、そういったありきたりな成功法則が役に立つようになるんです。
つまり、私たちがまだ貧乏人の段階では世の中に溢れるありきたりな成功法則を真に受けてはならない。
それらを一旦全て無視して金を稼いでからそれらに従うべきであるということです。
つまりはステップは2つあるんです。
- 凡人から金持ちになるまでのステップ
- 金持ちから成功者へとなるステップ
この後半のステップの方で謙虚であれとかお金で幸せは買えない人を大切にしろといったありきたりな成功法則が役に立つわけです。
しかし、凡人から金持ちになる段階ではこれらの成功法則はマイナスでしかありません。このステップで非常識な成功法則を実践することで僕らは凡人から金持ちになることができます。
そして金持ちになったら世の中に溢れるありきたりな成功法則に従えばいいんです。今お金が無いとか凡人であるという人は世の中にあふれる成功法則を真に受けてはなりません。
なぜなら、その成功法則と自分の現状を比べると、いつもジレンマに陥ってしまうからです。世の中はお金がすべてではないと言われる。でも、実際にはお金を設けなければならない。
世の中は謙虚でなければならないと私たちに囁く。しかし、傲慢でなければ高値で売れない、ありきたりな成功法則は人との出会いを大切に頭私たちに囁く。
しかし、その結界やらされるのは下請け仕事ばかり。このように気持ちがあっちにいったりこっちにいったり揺れに揺れる振り子のような状態の中で一歩も先に進めなくなってしまう。
だから、いつまでたっても凡人は裕福にはなれないんです。
ですから、私たちがやるべきことはお金と心の問題を切り離すことでございます。世の中にはお金が豊かな人、お金が貧しい人、心が貧しい人、心が豊かな人がいるんです。
凡人はお金も心も貧しくお金も心も豊かな状態が本当の成功者です。誰もがお金も心も豊かになりたいって思うものなんですが、その両方を同時に得ようとしてはいけないんですね。
まずは自分の中の欲求をエネルギーに変えて金銭的に安定軌道に乗ることを目指し、その後一生懸命心の面でも豊かになれるように努力するんです。
結局のところを私たち凡人というのは欲深いんです。お金も欲しいし、社会に役立つ人間にもなりたいし、他人からも愛されたい、結局、全部欲しいんです。
ところが一挙にお金と心の両方を得ようとするから先ほど説明したジレンマが起きて難しくなるんです。
お金は欲しい、でもお金は重要でない、人との繋がりを大切にしよう。しかし、その結果やらされるのは下請け仕事ばかり。
こういったジレンマです。このジレンマに陥ってどっちに進んでいいのかわからなくなり、私たちは一歩も進めなくなるんです。
ですから、この揺れに揺れる状態から脱却し、短期間で経済的な成功を収めるためには2ステップ踏むのが良いんです。
まずは自分の中にある悪のエネルギーを活用して短期間に金銭的に成功する。
その後、必死になって心の面でも豊かになるように努力するんです。つまり、一気に金も心も両獲りを目指すんじゃなく、まずは金に優先順位を置く、次に必死になって心を磨く。
この2ステップで我々は金と心を同時にゲットし本当の成功者にならなくてはいけないんです。さて、先ほど悪のエネルギーを活用して短期的に金銭的に軌道に乗ると申し上げました。
この悪のエネルギーを活用するというのはどういうことなのでしょうか。
悪のエネルギーを活用するっていうのは、嫉妬・敵対心・見栄などの悪の感情はものすごい強いエネルギーを持っているので否定するのではなくこれらを利用して頑張るということでございます。
- 覚えていを、絶対お前らの年収の何倍も儲けてやるんだ!
- 何十倍も儲けてやるんだ!
- 子供時代貧乏だった、学生時代モテなかった、絶対にこのままでは終わらない。
このような悪のエネルギーをお金を稼ぐという一点に集中投下して努力するんです。
そして、お金が稼げるようになったら今度は必死になって心を磨くんです。これで凡人は成功できると神田氏は言います。世の中のありきたりな成功法則は成功者が自分に言い聞かせるものだから凡人には役に立たない。
凡人が成功するには自分の中にある悪の感情を認めて、そのエネルギーを利用して、まずは金を稼げと。そして、その後必死になって心の面でも豊かになれるように努力するんです。
皆様この悪の感情を認めそれをエネルギーとして利用するという考え方を学べただけでも今回の動画を見た価値があると私は思います。
というのも私たちは嫉妬や見栄といった悪の感情を否定するように教育されているからです。しかし、これらは圧倒的に大きなエネルギーを持っているんだから、それらを正しい方向に向けることができれば、つまり自分の目標達成のために利用することができれば莫大なエネルギーが引き出せるわけです。
私たち凡人が成功するためにはこの莫大なエネルギーを使うしかありません。
悪の感情はそこに存在するのだから否定しても仕方ない。それをしっかりと認めてそのエネルギーをちゃっかりと成功に向けて利用していこうというお話でございます。
- なぜ常識的な成功法則は役に立たないのか
→それは成功者が述べる成功法則は、成功した人がさらに成長するためのものが多く、成功者が自分自身に言い聞かせるためのものだからである。凡人が金持ちになる段階では、それらの常識的な成功法則はむしろマイナスに働く。 - 真の成功者になるためには2ステップ踏むのがよ良い
→まずは、自分の中にある悪のエネルギーを活用して短期的に金銭的に成功する。その後必死になって心の面でも豊かになるように努力する。
非常識な成功法則
潜在意識に知識を刷り込み、行動を変化させる
まずお伝えしたい成功法則は潜在意識に知識を刷り込み、行動を変化させるというものでございます。
よく成功者は大量の本を読んでいるといいますよね。確かにそれは間違っていなくてセンスは情報量に比例するということが最近の研究で分かっているんです。
しかし、問題なのは多くの人は本を1回読んだだけで、その内容をほとんど忘れてしまうということ。これかんだしはテープを繰り返し聞くことをオススメしております。
知識は
- ただ単に知っているという段階
- 行動につながる段階
があるんです。本を1回読んだだけ、話を1回聴いただけでは行動できる知識にはなりません。
何度も繰り返し読んだり、聞いたりすることによってその血肉となり、適切な行動が無意識にできるようになるんです。
本を1回読んだだけで満足してしまう人は多いですが、テープなら隙間時間の間に繰り返し聞くことができるので、知らぬ間に自分の潜在意識に知識が刷り込まれていきます。そうなるとそれは行動を変化させることに繋がるんです。
また、テープは繰り返し聞くたびに新しいヒントや気づきが得られます。
なぜなら脳は自分に一番馴染みのある情報から気づくからでございます。1回目に聞いた時は元から持っていた知識、つまり既存の知識と一番関連あることしか聞き取れません。
ところが、2回目に効くと1回目に聞いた時には新しかった情報が既存の知識となっているため今度はさらに新しい情報を認識することができます。
このように筆者はテープを繰り返し聞けということを言っているわけですが、この本は少し昔に書かれた本などでテープを聞けと言っているんですが今の時代ならこれはYouTubeに相当するでしょう。
私たちはYouTubeを開けます。様々な知識の宝庫にすぐにアクセスすることができます。
例えば、起業家の話を聞きたいならホリエモンのチャンネルを聞けばいいし、さらにまとまった効率の良い情報を聞きたければ、本の要約を聞いたりすれば良い。
そして、これらの内容を一回ではなく隙間時間に繰り返し何度も聞くんです。そうすることによって知識が潜在意識に刷り込まれ行動が変化していくというわけです。
皆様は1度本を読んだら終わり、1度音声を聞いたら終わり、という状態にしていませんか。
1度で行動の変化に繋げることは非常に難しいです。何度も聞く事によって初めて潜在意識に知識が刷り込まれ、そうなって初めて行動が変わるんです。
お金を溺愛する
さて、次にお伝えしたい成功法則はお金を溺愛するという法則です。多くの日本人はお金を稼ぐことに対して卑しいとか、汚いとか、お金に対する罪悪感を持っております。しかし、それを持っていたら絶対にお金は儲かりません。
なぜなら理由は簡単で儲かり始めた途端に自分で自分にストップをかけてしまうからでございます。当たり前ですよね。
もっと稼げるのに相手に悪いと思ってしまうので価格を低く設定してしまう。何だか稼ぐのは後ろめたい、もうそろそろ稼ぐのはいいかな、こんなことではこの資本主義でお金に縁がなくなってしまうのは当たり前です。
だから、まずあなたがやるべきことはお金に対する罪悪感を根本的に払拭することです。具体的にはお金自体を溺愛してください。1万円を見たらその色に感動する、その香りを嗅ぐお札の質感を楽しむ、お金ってなんて神々しいんだろうとお札を入れるのです。
毎日預金通帳を眺めてお金が増えていく楽しみを噛み締めるんです。逆にお金に愛されなくなる方法は非常に簡単です。人生お金じゃないよ、と言えばいいんです。
お金を稼ぐことがそんなに重要なのかね、とか言いながら、お金持ちに嫉妬していれば良いです。そういう口癖を持っていれば確実に一生お金に恵まれない人生を歩めます。
神田氏は次のような台詞で読者を挑発します。なんでお金にそんな興味があるんだ、もっと社会貢献をすることが重要じゃないか、儲かっている人を批判するぐらいならあんたも500万円稼いで満足していないで1億円稼いで9500万円寄付しろ。
まずは稼げ。稼いでからその金で正義感をもって徹底的に社会貢献しろと。お金に対する罪悪感を払拭するにはお金を愛でたり、そのお金で社会貢献するんだと考えればいいんです。
よく誰かを助けたいなんて言っている人がいるんですが、お金がないと人を助けることはできません。あなたが会社を経営しているならあなたの会社が儲かればあなたの大切な社員の給料が上がり周りに人は皆ハッピーになる。
例えば、日本は少子化に向かっているから日本のために若い女性は子供を産めなどと説教を垂れているジジイをよく見かけるんですが、本当に頭悪いですね。今の若い女性が子供を産むのを躊躇しているのは経済的に苦しいからです。
日本は不景気ですから子供を産んでもちゃんと育てられるかわからないので子供を産むことに躊躇しているんです。
少子化のために子供を産めなんて説教をたれる時間があるならとっととお前が金を稼いで納税書やしろ、という話でございます。
お金を稼ぐことで人を助けることができます。だから、お金を稼ぐことは悪いことでもなんでもない、世の為、人の為なのです。
あなたが大量にお金を稼いで、いっぱい税金を払えば国が潤うじゃないですか。その恩恵に国民は預かれるじゃないですか。だからお金に対するマイナスイメージを捨ててたくさん稼いでください。
目標を紙に書き出す
では次に紹介する非常識な成功法則は、やりたくないことを見つけ目標を紙に書き出すという法則です。成功するにはやりたいことを見つけることが大切だ。
こんなこと僕らは耳にタコができるぐらい聞かされておりますよね。
だから、多くの人は色々もがいていやりたいことを見つけようと努力します。しかし、見つからない人が多いのではないでしょうか。
やりたい事を探そうと努力するんじゃなくて、やりたくないことを明確にいたしましょう。やりたいことをはっきりするというのは難しいんですが、人は自分の嫌なことならはっきりということができます。
ですから嫌なことを明確にして一つ一つ排除していけば自然とやりたいことが見つかりやすくなるわけです。
次にそうやってやりたいことや目標らしきものが見つかったとしましょう。おめでとうございます。もうその目標をかなったも同然です何故かって目標を実現させるには秘訣があるんです。
目標は紙に書くと実現する。もう一度言います。
これには根拠があるんです。なぜ紙に書くと目標は実現するのか。
簡単に言うと、脳は紙に書かれた目標を見続けていると高精度なアンテナを張って必要な情報を収集し始めるからでございます。
過去の経験、現在、目の前で起こっている状況全てから答えを検索し出すんです。
皆様はカクテルパーティー効果を知っておりますが、カクテルパーティー効果というのは、たくさんの人がそれぞれに雑談をしている中でも自分に必要な事柄だけを選択して聞き取ったり見たりする脳の働きのことです。
ザワザワとしたパーティー会場でも自分の名前が呼ばれれば一瞬で聞き取ることができます。それは自分に必要な事柄を認識しているからです。
目標を紙に書いて、毎日眺めておけば脳はそれを必要な事柄だと認識し、24時間目標実現のためにはどうすれば良いのかを自動で考え始めます。
これをもっとかっこいい言い方で言うならば自分自身に催眠術をかけているということ、あるいは潜在意識をプログラミングしているということでございます。
だから、皆様目標を紙に書いて朝晩その目標を見てニヤニヤしてください。
非常識な成功法則
- 潜在意識に知識を刷り込み、行動を変化させる
- お金を溺愛する
- やりたくないことを見つけ目標を紙に書き出す