消し高齢化、労働人口の減少、インフレ金利低下、年金不安、そして人生100年時代へ突入し老後の寿命が伸びるとともにかかる生活費や医療費が増えています。
将来のお金に不安を持つ人が増えているなか、新型コロナウイルス感染症はその不安に拍車をかけました。それでも私の周りにいる人はいつも明るくいつも前向きです。
彼だから将来の不安を聞いたことは一度もありません。
と幸せを語るのです。なぜ彼らにはお金の不安がないのかその理由は明白です。
それは貯蓄があるからでも先のことはどうでもいいと投げ出しているからでもありません。節約に節約を重ね、貯金第一の生活をしてきたというわけでもありません。
彼らはお金が回り続ける方法を知っているのです。というかお金は使うことで回り始めることを分かった
彼らはみんなお金の稼ぎ方以上にお金の使い方が上手なのです。お金の作り方、稼ぎ方、節約の仕方も大事ですが、私たちが最も身につけなければならないのはお金の使い方に関する習慣です。
稼いだお金を楽しく使うと金額以上の価値を生み出すことができます。
さらにいつか使った金額以上のお金が手元に返ってくることになるのです。このような稼ぐと使うの好循環を生み出しているのが先ほど申し上げたお金の不安がない人の特徴です。
日々、将来のお金に対する不安が消えない人、そしてコロナ禍で収入が減ったことにより生活が変わってしまい先行きの不透明さを気にかけている人など、一人ひとりがお金の正しい使い方を学び身につけることができればこうなりたいという自分の理想を叶え経済的な不安から解放されることでしょう。
今回は起業コンサルタントアドバイザーであり歯科医師さらに著者、さらに経営コンサルタントなどとしてご活躍されている井上裕之先生の"人生を自由にしてくれる本当のお金の使い方"を解説していきます。
お金があるだけでは幸せになれない
あなたにとってお金とは何のために存在するのでしょうか。
少し自分に問いかけてみてください。
- 生活のため
- 人間関係を深めるため
- 精神的に安定するため
- ステータスのため
お金は人によって様々な目的や役割を果たしてくれています。
金融経済の世界ではお金には三つの役割(機能)があると考えられています。
- 尺度。これは価値を数字で表したもので商品やサービスの値打ちや形を決める物差しとしての働きです。
- 交換。同等の価値のものと交換する商品やサービスを交換するためのツールとしての役割です。
- 保存。今の価値を蓄えておける、食べ物などとは違ってお金は腐らないので、預金するとか金庫にしまうなどとしていれば手元に価値が残り続けるのです。
このように一般的にお金には三つの役割があります。
しかし、お金には尺度・交換・保存というこの三つの他にもう一つ大切な役割があると著者は考えています。
それは感謝です。
お金を払うのもお金を受け取るのもその本質は感謝です。お金を支払うときには要望に応えてもらったことに対してありがとうの気持ちとともにお金を支払います。
そして、お金を受け取る時には相手のニーズに応えたことに対して遠慮や罪悪感なく、ありがとうの気持ちと共にお金を受け取るのです。
このようにお金のやり取りの裏側には感謝やお礼と言った人の気持ちの良いやりとりがあるのです。
お金は経済を支えるツールであるとともに感謝の気持ちを伝えるツールでもあるのです。
世の中にはお金を使うと良くない気がするや、お金を受け取ると少し申し訳なく感じてしまうという人もいます。
そんな方は今日から考え方を変えてみましょう。
こうしてお話ししながらもお金を払えば払うだけ、他人や自分以外のものやできごと、経験などに支えられて生きているんだということを私は今改めて実感しております。
お金が循環することで感謝の気持ちが人から人へと運ばれ続けているのだと思うとお金を使うことも受け取ることも良くないことなどには感じません。
お金=感謝という本質が分かっていればお金を使うことにも受け取ることにも心地よさを覚えるようになります。
日々自分を喜ばせてくれる人や物などに感謝の気持ちとともに対価を支払うのを忘れないことはもちろん、相手からの感謝を気持ちよく受け取ることも私たちの人生を充実させるために大切なことです。
ではお金を持っていれば私たちは幸せになれるのかということを少し考えてみます。
年収が高くなると比例するように幸福度も上がっていくのか。
ノーベル経済学賞を受賞した心理学者のダニエルカーネマン名誉教授らの研究結果と内閣府が発表したいくつかのデータを参考にすると、経済的に恵まれていることと幸福度の高さには一定の相関があることに間違いはないようです。
ただある金額をピークに幸福度は横ばいになっております。
カーネマンの研究結果によるとその額は年収75000ドル以上110円とすれば825万円、そして内閣府の報告書によると世帯年収2000円から3000万で幸福度は横ばいになってしまうそうです。
しかし、お金があることと幸せでいることは必ずしもイコールとは言えないのではないでしょうか。
なぜなら幸せの基準は一人一人違うからです。世の中にはたくさん稼いでいても不安がある人もいればそれほど収入が多くなくても毎日ニコニコしている人もいます。
それは感性の違いでしょう。どれだけ収入を増やし一生贅沢ができるほどになっても幸せを感じる感性が乏しいと不平・不満・不安はならないままです。
そもそもこの世の中で起こることには意味づけなどなく、幸せという現象も不幸という現象もありません。
起こったに対してあらゆる感情を持つ私たち人間が幸せとか不幸とか嬉しい悲しいとそれぞれの基準で評価しているだけです。
例えば、虫歯になってまさか自分が虫歯になってしまうなんてと悲しむ人がいます。
しかし、虫歯になったという事実と悲しいという感情はイコールではありません。虫歯になったことに対してその人が後付で悲しいという感情を抱いただけです。
もし別の人が虫歯になったら軽い症状のうちに気づいてよかった。おかげでこれからも食事を楽しむことができるという風に捉えるかもしれません。
このように世の中には幸せだと思っている人と不幸だと思っている人の2タイプの人間が存在します。
幸せな現象、不幸な現象などはなくてどちらに傾かせるかその人の感性次第です。評価次第です。
お金がある・ないに関係なく自分が幸せと思っている人は幸せです。たとえ一生お金に不自由しないことが分かっているとしても自分が不幸だと思っている限りその人はずっと不幸です。
そして、もう一つお金だけでは幸せになれない理由があります。それはバランスです。
経済的に恵まれているが心の充足感・充実感や満足感といった他の要素が足りない人、お金は足りているので幸せの感性が足りない人がいます。
貯蓄は3億ある…
- けど仕事にやりがいを感じない
- けど入院生活が何年も続いていて自分の体が心配だ
- けど気兼ねなく話せる友達もいなくて一人で寂しい3億あるが他人のために使いたいお金など一円たりともない。
そんな彼らは幸せを感じにくいためおそらく幸せなお金持ちです。
そして、健康・人間関係・仕事・お金・社会貢献、これらのバランスが整っている人達は幸せなお金持ちと言えるでしょう。
世界最大の輿論調査会社ギャラップ社は50年かけて世界150カ国を調査・分析した結果として幸福度を高めるために必要な五つの要素を明らかにしています。
幸せを構成する五つの要素は次の通りです。
- 仕事の幸福
- 人間関係の幸福
- 経済的な幸福(お金)
- 身体的な幸福(健康)
- 地域社会の幸福
ギャラップ社の分析によるとこの中でどれか一つの要素で高得点を取るということは66%の人がクリアしており、比較的簡単です。
しかし、この五つの要素全てで高得点を取るとしたらどうでしょうか。
なんとかのな人はわずか7%に過ぎないとのことです。
つまり経済的な幸福を十分に満たしていたとしてもその他の幸福を構成する要素が足りない人がかなり多いという事です。
先ほどの3億円持っているが、不幸せな人の例を思い出してください。
あのような人は経済的な幸福だけは実現できているがその他の幸福の要素が著しく欠けているわけです。
お金を稼ぐ、もしくはお金を使わないことへの執着心が強い。これは五つの要素のバランスを崩してしまう不幸なお金持ちに共通していることだそうです。
他人よりもお金をたくさん持っていれば他人よりも幸せになれるんだとか、成功者とはお金をたくさん持っている人のことであるとか、お金をたくさん持っている人=正義、お金を持っていない人=悪
このように信じてお金を稼ぐことに突っ走ってしまいます。
- 他人を押しのけ踏み台にして自分の利益だけを追い求める。
- お金を持っていることをアピールして優越感に浸る。
- 儲けた彼は自分の欲を満たすために使う。
これは果たしてバランスが良いと言えるでしょうか。
そもそも不幸せなお金持ち達はお金の使い道に偏りがあるような気がします。
バランスを整えるためにお金を使うということをしません。一方で幸せなお金持ちに共通しているのはお金を稼ぐ、またはお金を貯めることに執着しません。
自分の仕事の状況や年齢家族などに合わせて今の自分に必要なことにお金を使い、バランスを整えているのです。
例えば、
- 体力を維持するために若い頃以上に食事や運動に力を入れよう
- 新規事業を始めたばかりだから今は仕事に全力集中しよう
- 部下が増えたので今は特に信頼ある人間関係を築く努力をしよう
などと幸せなお金持ちになる上で重要なのは我欲のまま贅沢にお金を使うことではなくお金を増やすことで悦に浸るのでもなく、バランスを整えるためにお金を使うことです。
幸せ=バランスです。
ただお金があった方がいいかないほうがいいかというと、それはないよりあった方がいいです。
なぜならお金を持っていた方が幸せを感じられる機会が増えるからです。
例えば、お金があると次の四つのメリットが得られます。
人生の選択肢が増える
お金がないと使えないという選択肢しかありませんが、お金があれば使うことも使わないこと持ってきます。
新しいことに取り組んだり、勉強する方法、病気の治療、食材の比較など私たちの人生の一日一日が選択の連続です。
お金があると多くの選択の中から最良のものを選ぶことができます。
選択肢の多い生き方をすれば幅広い経験を通して幅広い考え方ができるようにもなるのです。
お金で防げる不幸を防ぐ
お金があると健康問題のリスク、老後破産のリスク、倒産のリスクなど人生で起こりうるリスクに備えておくことができます。
精神的な安定を得られる
人が安心・安全を得るには衣食住の基本に不自由がないことが必要です。
また、様々な研究データからも経済的に安定すると精神的な状態も良くなるということが明らかになっているのです。
例えば、ブリティッシュコロンビア大学、アメリカ疾病予防管理センター、厚生労働省が行った調査結果を見ると、それぞれから次のような結論が出ているそうです。
ブリティッシュコロンビア大学は貯蓄があることは悲しみに対するクッションになり、貯蓄が少ないと苦しみや悩みの原因になると述べている。
アメリカ疾病予防管理センターは貧困レベルの生活をしている成人はそれ以上の生活をしている成人に比べてうつ病に陥る可能性が3〜4倍高かったと報告している。
厚生労働省は2020年版自殺対策白書の中で複数選択で自殺の可能性動機を調べると中高年で二番目に多かったのが経済・生活問題・男性の方が割合が多かったと報告しております。
皆さんの中にも別に無駄遣いしたいからという理由ではなくて精神的な安定が欲しいからお金が欲しいと思っている人が結構いるのではないでしょうか。
研究データからやはりお金があった方が精神的な安定が得られやすいということが分かっているようです。
社会や他者に貢献できる
お金があることで実現する誰かの役に立つこと、他社に価値を与えることがあります。
少ないお金でできる社会貢献もありどちらも同じように尊いことは間違いありませんが、お金があるほうがより多くの人が幸せになるために行動しやすいのは確かです。
自分が社会に貢献できた時に喜びを感じることができる。その喜びを知っている人とそうでない人とでは人生の充実度に差が生じます。
お金があるからと言って必ず幸せになれるわけではありませんが、これらのメリットを得られるか、得られないかにより人生の充実度に差が生じてくるのは確かなことだと言えるでしょう。
- お金があるないに関係なく、自分が幸せと思っている人は幸せである。例え一生お金に不自由しないことが分かっているとしても自分が不幸だと思っている限りその人はずっと不幸である。
- 幸せなお金持ちに共通しているのはお金を稼ぐ・お金を貯めることに執着しないこと。今の自分に必要なことにお金を使い、幸せを構成する要素のバランスを整えている。幸せを構成する1つの要素は、
- 仕事の幸福
- 人間関係の幸福
- 経済的な幸福(お金)
- 身体的な幸福(健康)
- 地域社会の幸福
- お金はあるかないかで言えばあるに越したことはない。お金を持っていた方が幸せを感じられる機会が増え、お金があると得られる4つのメリットを得られる、変えられないかにより人生の充実度に差が生じてくるのは確かである。お金があるとえられる四つのメリットは次の通り。
- 人生の選択肢を広げる
- お金で防げる不幸を防ぐ
- 精神的な安定を得られる
- 社会や他者に貢献で生きる
お金を循環させると人生が充実する
お金を貯めこむことに異常な執着を持つ人を守銭奴と言います。お金をできる限り多く貯めておかないと不安だという人もいるでしょうし、貯金が趣味という人もいるでしょう。
しかし、お金を回さないということは経済的な自由が手に入りにくくなってしまうのであまりお勧めできないと著者は言います。
予期せぬリスクに備えるためにある程度の貯蓄は確かにあったほうがいいと思いますが、ポイントは貯蓄や節約を目的にしないことです。
金は天下の回りものという言葉があるようにお金は循環させた方が良いと著者は考えます。
お金を循環させることで自分が成長しますし人生のバランスが整います。
お金は一箇所に留まるものではなく、常に人から人上と回っているものです。必要な時に必要な物にしっかりお金を投じることでお金は良い循環を生みます。
その結果、自分がお金に困らなくなり社会貢献にも繋がるのです。それは一体なぜか。
日本の景気がなかなか向上しない原因の一つは個人や企業がお金を使いたがらないことだからです。今後の人生の不安や老後の心配があるからと出費を抑え、せっせと貯金したり節約に励むばかりになると社会にお金が回らない悪循環に陥ります。
そうではなく個人や会社がお金を使うようになればお金がどんどん巡回し世の中の景気が良くなります。
景気が良くなるとお給料も上がり国の税金の税金収入が増えて社会保障が充実します。
貯金が趣味の人などは通帳の数字が増えていくのが楽しみと思っているかもしれません。しかし、それではお金が本来の力を発揮することがないまま眠っていることになります。
自分を成長させより豊かな人生を生きるためには貯めると使うのバランスを考えお金を循環させること。
そして、お金を使う時は幸せを作る5要素をバランスよく満たせるように考えて使うことが大切です。
そして、お金を使う上で重要なのは出費に対してどのくらいの絶対的な価値を見出せるのかを意識することです。
簡単に言えば自分にとってどれだけの価値があるのかを考えるということを絶対的な価値は金額の高い低いにかかわらずその人の気持ちによってそのものの価値が変わるのです。
その反対の言葉である相対的な価値は金額に比例して価値が上がり、個人の価値観は反映されません。
金額が高いか安いかは最も大きな判断基準のひとつですが、それだけで判断をしないことが重要です。
値段だけでは測れないその人にとっての価値というものがあるのです。
例えばリンゴが2種類売られているとします。
りんごAが一つ100円、りんごBが一つ300円です。
相対的な価値は値段の高いりんごBが上になりますが絶対的な価値だとそうとは限りません。
りんごAが大切な人からもらったものであったり、一度食べてみたかった種類のりんごだったという場合、その人にとってりんごAは300円のりんごB以上の価値を持つんです。
人はその人にとって値段以上の価値を感じればお金を多く払うこともためらわないはずです。
例えば、移動手段でタクシーを使うか電車を使うからと当然TAXIのほうがお金はかかってしまいます。
できるだけお金を使わないとかお金を節約して貯金に回すという判断基準で行動をしている人であればおそらく電車を選ぶでしょう。
しかし、体の負担を軽くしたいと思っている人、体の負担よりも体の負担が減ることに価値を感じている人にはタクシーの方が向くでしょう。
著者はこの考えに基づいて移動手段にタクシーを使っているそうです。
大勢の人の前で相談する仕事をされているので身だしなみを常に整えておくために美容院は月に2回、高いトレーニング効果を求めてプロの指導を受けるためにパーソナルジムに通っているそうです。
仕事のため一年の半分近くを東京で過ごされていてその間はホテルが便利なのでホテル暮らしをされています。
著者がこのようなお金に余裕がある生活ができるのはそれだけのお金があったからでしょ?と多くの人が思うかもしれません。
しかし、そうではないようで著者はこうおっしゃっております。自分の理想の生活ができるようにお金を稼ぎ使っているのだと。自分が価値を感じていることにお金が使えるようにするには仕事で結果を出すことが必要です。
その仕事で結果を出すために先ほどのような、体に負担をかけない移動手段、美容室で身だしなみを整える体を鍛える便利なホテルに住むなどといった自己投資をしているのです。
このようにして著者は自分にとっての価値があるものにお金を使うことで仕事で良い結果が得られてお金が入ってきている稼ぐだけでなく、うまくお金を使いお金を循環させているのです。
ただひたすら貯金をして通帳の額を増やすことやひたすら節約をすることは私たちの人生の最上位にくるわけではありません。
私達の人生で最も大切なのはプライベートや仕事を充実させることではないでしょうか。
我慢ばかりせず、自分にとって価値があるものにお金を使い、毎日をもっと充実させることができればあなたの人生はより豊かになると思います。
著者が特に積極的にお金を出したいと思っていることは次の二つです。
それは自己成長と社会貢献です。
この二つに著者は絶対的な価値を見出しているのです。そしてこれらにお金を使うと良いエネルギーを取り込めてお金の循環に繋がるといいます。
自己成長のために使うお金としては勉強会やセミナーに参加する本を買うなど自分のスキルや能力を高めるために使うお金。
または、旅行・映画・演劇・音楽・アート鑑賞・趣味など経験に使うお金などがあります。
社会貢献のために使うお金とは文字通り社会のため人のために使うお金です。
そして、誰かを応援するお金です。社会貢献は寄付だけではなく応援購入や企業による社会貢献などもあります。
また、社会に価値を提供する企業を支えるという意味では株式投資も社会貢献に値するのではないでしょうか。
自己成長や社会貢献のためにお金を使えば使うだけ、多くの場合はそれ以上にどんどんお金が入ってくるようになります。
では、なぜそのようなことが言えると皆さんは思いますか。
大阪大学人間科学研究科の研究グループは幼児の日常生活において親切が広く交換される仕組みが働いていることを確認しています。
例えば、ある幼児Aが友達の幼児Bに親切にしている様子を別の幼児Cが見ていたとします。
すると幼児Cは幼児Aに対して選択的に親切にしていたということがわかったんです。このことから明らかになったのは親切を行う幼児は後に周りの幼児から親切にしてもらいやすいということ。
そして、自分が親切にした分を周りの幼児から返してもらっているということです。
この親切が広く交換される仕組みは子供の間だけではなく大人の社会でも働いているのです。
社会貢献をするとお金の巡りが良くなるのはこのためです。社会のため人のためにお金を使うといつか巡り巡って自分の所に入ってくるわけです。
自分のしたいことや自分の大切なものにお金を惜しまない人、私利私欲のためではなく人のためにお金を惜しまない人こそが著者の考えるお金の使い方がうまい人です。
- 個人や企業がお金を使いたがらないことが社会にお金が回らない悪循環を作っている。個人や会社がお金を使うようになればお金がどんどん循環し世の中の景気が良くなり給料が上がったり国の税金収入が増え社会保障が充実する。
- 稼ぐだけでなく上手くお金を使いお金を循環させることで仕事もプライベートも充実する。なかでも自己成長と社会貢献にお金を使うと良いエネルギーを取り込めてお金の好循環につながる。
- 社会には親切が広く交換される仕組みが働いているため社会のため人のためにお金を使うといつか巡り巡って自分の所に返ってくる。
- お金の使い方がうまい人とは自分のしたいことや自分の大切なものにお金を惜しまない人。私利私欲のためでなく人のためにお金を惜しまない人である。
お金に困らない人の考え方
まずはサラリーマンの方に向けたお話です。
給料が安いとかある給料が上がらないという会社への不満があり、このまま給料が上がらないのなら転職を考えるべきかなと考えている人はとても多いと感じます。
著者の元へもどうやったら高い給料がもらえるようになるのだろうという相談が来るそうです。
もし頑張っているのに昇給してもらえなくて嘆いているというのであれば考えてみましょう。
あなたの会社には人事評価基準や賃金テーブルがありますが、給料や賞与がどのようなステップで上がるのかきちんとしたルールがありませんか。
そのルールをしっかりとあなたは把握しているでしょうか。
ルールを知ることでどう働けば給料が上がるの彼のヒントを得られるわけですから努力の方向性を間違えることもないでしょうし、会社の規定通りの額が支給されているとわかっていれば納得がいくはずです。
会社が人事評価制度を正しく運用しているにも関わらず、その内容を理解していないのであれば給与や賞与が上がるのかを理解していなかった自分にも非があるということになります。
もし成果を上げているのに評価が低いルールを守っているのに給料が上がらないという場合は自分の能力を正当に公表に評価してくれる会社に移ることを視野に入れるべきでしょう。
なかには人事評価基準や賃金テーブルがない会社もあります。
その場合は上司に尋ねてみましょう。社長はどういう社員を求めどういう社員を評価するのかと。例え、明文化された人事評価基準や賃金テーブルがなくても社長の頭の中にはありますから社長の期待に応える働き方をするように勤めるのです。
社長が求めるスキルを身につけ、良い成績を残し社長の期待に応えているのにそれでも給料に反映されないそうであれば転職を考えると良いでしょう。
自分が理想とする給料を受け取るにはまずあなたが勤めている会社のルールを知ること、人事評価制度あるいは社長が求めるのはどのような人材なのかをあらかじめ知っておいてそれに沿って努力すること給料明細もちゃんと見るようにしましょう。
その上で今の会社で頑張るのか別のキャリアを考えるのかを判断すると良いでしょう。
フリーランスの方にも通じるお話をします。お金に困らない人の考え方として安い仕事ばかりを受けないということはとても大切です。
なぜなら見積金額を下げるということは自分の価値を下げること。自分には低い価値しかないと認めることになるからです。
相手が長期で継続的に利用してくれているからたまにサービスをすると言うならまだしも、交渉するのが面倒くさいとか高い金額を請求すると相手を不快にさせるのではないかといった理由で価格を低く見積もることはやめたほうがいいでしょう。
一度、あの人なら安くやってくれるというレッテルを貼られるとその後も安いギャランティーでの仕事の依頼が続くことになります。それが当たり前となってしまうんです。
安い値段で引き受けたため次の仕事も安い金額でやらざるを得ない。金額を上げたいがあげてもらいにくい。他の会社を紹介された時にも安い価格のまま引き受けることになるとその後の収入の見込みが下がってしまうことになります。
仕事の値段を決めることは自分自身の価値を決めることであるとしっかり心に留めておいてください。
自分の能力に見合ったギャランティを受け取るようにしましょう。
また、仕事の価格設定を下げるデメリットはそれだけではありません。それは自分の自信のなさや覚悟のなさの表れでもあるのです。
安く引き受けたんだからその程度のレベルでやって構わないだろう、そんなあなたに繋がり仕事の質を上げることになります。
安いだけあって質が良くない高額を払えるわけがない安くて当然だと相手からの評価を下げることにもなりかねません。
一方で高い金額を請求することは仕事の質を上げることになるのです。それにふさわしい成果を出さねばならない戦法に納得満足してもらわなければならないと考えるので自然と仕事の質が上がるのです。
そして、あの人はギャラが高いがそれ以上の仕事をやってくれるので払う価値があると評価を上げることにも繋がるでしょう。
少しでも高い評価を得たいのなら仕事で得られるお金に大きな関心を持つようにすることが大切です。
- 給料が上がって欲しいのであれば、まずは給料や賞与がどのようなステップで上がるのかという会社のルールを知ること。もしくは社長の求める人材を把握しておくこと。ルールや社長の期待に沿って成果を上げているのに評価が低い。ルールを守っているのに給料が上がらないという場合は、自分の能力を正当に公表に評価してくれる会社に移ることを考えるべきである。
- 仕事の値段を決めることは自分自身の価値を決めることである。自分の能力を安売りしないこと。仕事の価格設定を下げることは自分の自信のなさや覚悟のなさの表れでもある。高い金額を請求することは仕事の質を上げることになる。