今回は瀬古口俊介さんの"貯金ができない私でも1億円貯まる方法を教えてください"。こちらを要約しましたので紹介いたします。
では、タイトルもあるように"1億円を貯める方法"それは結論から言うと、それは資産運用です。
資産運用って聞くと怪しいと言ってイメージは騙されるといったイメージがあるかと思います。しかし、資産運用で失敗する人は投資をすることが目的になっていて、いきなり個別の投資対象を選んでしまうから失敗するんです。
著者の瀬古口さんは資産運用のコンサルティング会社を経営している方ですが、安全な投資を知らなすぎるということに警笛を鳴らし資産を運用して貯金を増やすことが重要だと言ってます。
これからの時代、私たちが老人になった時に年金が必ずもらえるという確証はないですし、老後2,000万円問題が大きな問題となっていますよね。
そのため自分の生活は自分で守っていく必要があるんです。でも、多くの人が投資のやり方なんて全くわからないそう考えると思います。
それもそのはずアメリカやヨーロッパの国々とは異なり子供の頃から投資教育を受けていないため投資について全く知らないです。
今回は資産運用の必要性とそのやり方を紹介していきます。
なぜ資産運用をしないといけないのか
結論から言うと自分自身の人生の目標を達成するためです。人によって人生の目標って違いますよね。
例えば、
- 老後に安定した生活を送りたい
- 子供達を世界で活躍できる人材に育てたい
- 大富豪になりたい
人の数だけ人生の目標は存在します。
資産運用はこの目的を達成するための手段なんです。
仮に老後に安定した生活を送りたいという人生目標があったとします。その場合、その人にとって何が障害となり何が必要となってくるでしょうか。
まず障害になるのはインフレのリスクです。老後はリタイアした後なので年金が主な収入となりますよね。給料とは異なり年金は物価が上昇しても同じように増えるとは限らず、生活がままならないリスクがあります。
このリスクを回避するために物価が上昇すると資産価値が上がる可能性の高い、外貨や株式、不動産を保有するんです。
老後に安定した生活を送るために必要なものは?
では、次に老後に安定した生活を送るために必要なものは何でしょうか。それは安定した定期収入です。
年金に加えて定期的な収入があれば安定した生活を送ることができますよね。そのため、マンションなど不動産を保有し家賃収入を得たり、ある会社にお金を貸すなどして債権を有し利息収入を得るんです。
ただ中には人生の目標考えず資産運用自体が目的となっている人もいますが、こちらは注意が必要です。
資産運用自体を目的としてしまうと、その投資は投資ではなく投機になってしまうんです。投機とは短期的な価格の値動きに注目して取引を行うという意味なんですが、投機になると少し価格が上がったから打ったりちょっと下がったから買うといった本質的ではない取引をしてしまいがちになるんです。
本当に大事なのは人生の目標を達成することです。ですのでまずは家族や友人親しい人と自分の人生について整理して人生の目標を見つめ直してから資産運用を始めてみましょう。
初めての投資
資産はこれからの人生で大切だという話をしたんですが、投資が初めてで、どうしたらいいかわからないという方もいるかと思います。
そんな方はまず積立投資から始めるようにしましょう。なぜ積立投資がいいのかと言うと、安定的かつ資産形成が可能なこと、そして投資に慣れるのにちょうど良いからなんです。
積立投資とは毎月もしくは毎日、などある特定の日に投資をしていく投資手法です。
例えば、月末に1万円や、毎日1,000円などインターネットの証券口座で投資をするイメージです。
ではなぜ積立投資が安定的な資産形成できるのか、それはドルコスト平均法にあります。
ドルコスト平均法とは毎月や毎日など投資のタイミングを定期的に行うことで、資産価格を平均化する投資手法のことを指します。
株式は毎日激しく価格が動きますし、日経平均でも1日で数%動くことが普通にありますよね。もし、多額の金額を一度で投資してしまうと大損する可能性があるんです。
しかし、毎月に分けてコツコツ投資をすれば1時点で大損することは避けられ、安定して投資をすることができるんです。
また積立投資は簡単に実践できるのも特徴的です。
普通の株式のイメージは毎日株価を見て安くなったら投資をするというイメージがあるかと思います。しかし、サラリーマンの人だとずっと株価が変動なんて見ることができないのでトレーダーのような投資はできません。
ただ積立投資なら何も考えずに機械的に毎月投資をしていくだけなのでトレーダーのように頭も時間も使う必要がないですよ。やることは簡単で最初のインターネット証券の口座開設と積立投資の設定だけこの手軽さが投資の初心者におすすめの理由の1つです。
また、著者の瀬古口さんは積み立て投資をするならインデックスファンドへの投資を勧めしています。インデックスとは日経平均株価や TOPIX など市場全体の動きを表す代表的な指数のことを指します。
よくニュース中で今日の日経平均株価は125円安の29,800円になっています、とか言ってるのいいたことがあるかと思います。
日経平均株価は日本を代表する225銘柄の株価の平均を表した数字で日本の株式市場の動きを表す指標の1つです。こういったインデックスと連動した値動きを目指して運用される投資信託のことをインデックスファンドと言います。
このインデックスファンドに投資するメリットは2つ
インデックスファンドに投資するメリット1.
1つ目のメリットは投資に詳しくなれるという点です。
インデックスファンドに投資して株価を毎日見ていくことで株式のリスクや、経済、世の中の流れを知ることができるんです。
この投資や株買いの慣れが投資経験となり、のちにさらに高度な投資をすることが可能になっていくんです。また、仕事でも取引先の経営者の方などと経済の話ができる点もメリットと言えるでしょう。
自分で投資をしている経済のことをやって勉強するようになり、経営者は資産運用してる方多いので役立つ知識になるんです。
インデックスファンドに投資するメリット2.
2つ目のメリットは、複利運用できるという点です。
複利運用とは投資で得た利益もそのまま投資に回すことで投資効率を高めることを言います。例えば100万円を運用して、1年で10%増えたとします。
そうすると110万円になります。次の年はこの110万円をまた10%で運用できると121万円となり1年間で10万円増えていたのが、次の年では11万円増えていきます。
これが10年、20年と続くとさらに多く増えていくようになるのでこのように運用していけば時間の経過とともに指数関数的に資産が増えていき、初心者の方でも比較的簡単に実践することができるんです。
運用結果の8割を決める大切なこと
ここまでの話を聞いて投資をしようと思った方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで大事なこと。
それは資産配分が資産運用の結果の8割を決めるということです。
どの商品を選ぶや、どのタイミングで買うかというよりもどの資産ををどのくらいの配分で持つかということが実は、損益に大きな影響を与えるんです。
実際、多くの人が資産配分ではなく何の株式を買ったらいいの?
こうやって考えてしまうんです。著者の瀬古口さんは例えば、テスラの株式は買った方がいいですか?といった質問をされることが多いそうです。
それに対して2割の各論の話は後にして8割の総論である資産配分が最適かどうかについて話しませんかこうやって返しているそうです。
では、実際どのようにして最適な資産配分を決めるのがいいでしょうか。
結論から言うと次の2つのポイントから決めるようにしましょう。
人生の目標を明確にすること
まず1つ目が人生の目標を明確にするということです。
これは1つ目の話でもしましたが、投資は自分自身の人生の目標を達成するための手段です。しかし、目先の投資のことばかりに目がいってしまい最も大事な自分の人生の目標を言語化できない人が多いんです。
あなたの人生の目標は何でしょうか。まずはこの問いにすぐに答えられるようになりましょう。
8つの要素で考える
次に2つ目が8つの要素で考えるということです。
- 資産背景
- 年齢
- 目標リターン
- 投資目的
- 資産継承
- ライフプラン
- リスク許容度
- 経済条件
の8つです。
資産背景
1.資産背景
資産の規模が小さければ、多くの資産に分散する必要はありません。しかし、資産規模が大きい場合より多くの種類の資産に分散して投資する必要があります。
この子さん背景によって株式や債券、不動産などを防止するべき対象が変わってきます。
2.年齢
年齢年齢は若ければ投資期間が長くなるのでリスクを取って株式を多めに、シニアになるとリスクはあまり取れないので株式より債権や不動産が多めとなります。
年齢は資産配分の最適化に大きな影響を与える要因のひとつです。
3.目標リターン
投資を行うことで得られる収益の目標が高ければ株式を多めに債権が少なめになります。
目標の収益が年間の目標リターン5%など、明確に決まっていれば最適化することは可能です。
4.投資目的
目的は人によって様々です。例えば株価30万円で購入した株式が35万円になった時に売却し、差額の5万円を獲得するキャピタルゲインや、不動産の家賃収入などインカムゲイン、課税が免除されるタックスメリットなのかによって投資対象が変わってきます。
これ何か1つではなく複合的な投資目的が設定されることが多いです。
5.資産継承
相続税や相続争いを避けるために不動産や資産管理会社を活用することがあります。
この資産継承による最適化という課題は60歳以上のシニア世代になると多くなります。
6.ライフプラン
自宅を購入する、結婚する、子供ができるなど、その時のライフプランによって最適な資産配分が変わることがあります。特に30代から40代になると収入が増えますが、一方出費も多くなってきます。
この辺りを考慮して資産配分を決めていく必要があります。
7.リスク許容度
これは、どこまでその人がリスクを取っていいかという基準です。例えば、毎日投資の損益が気になって仕方がない、といった場合はリスクの許容度を超えていることになるので再度資産配分について考える必要があります。
8.経済条件
今後、インフレになるか、円安になるか、など経済の見通しについての考え方によっても最適な資産配分は異なります。
経済が良くなる、インフレと考える、なら株式が不動産が多めになると思います。
ここまでざっと説明しましたがこれらの要素が1つということではなく人生の目標を頂点として8つの要素も複合的に考えながら資産配分を検討していくことが大切です。
まとめ
- なぜ資産運用をしないといけないのか?
→自分自身の目標を達成するため - 初めての投資
→インデックスファンドへの積立投資がおすすめ - 運用結果の8割を決める大切なこと
→資産背景、年齢、目標リターン、投資目的、資産継承、ライフプラン、リスク許容度、経済条件