今回は高橋ダンさんの"世界のお金持ちが実践するお金持ちの増やし方"を要約してして行きます。
この本はAmazonでもベストセラー1位になっているほど売れている本なのでしっかりと本書の内容を頭に入れていきましょう。
筆者の高橋ダンさんは、世界のお金持ちが集まるウォール街でフルタイム勤務を始め、投資銀行業務取引に従事しました。
26歳でメンターとともにヘッジファンドを設立し、30歳で自身の株を売却、そして現在その経験を活かし30万人を超えるYouTubeチャンネルで世界ニュース・経済・投資・お金をテーマに動画を投稿されております。
簡単に高橋さんさんの経歴を紹介しましたが、分かって頂きたいのは筆者は世界最先端の金融の世界の第一線で活躍し続けてきた人物であり、彼の情報には耳を傾ける価値があるということでございます。
皆さんの中には次のようなことを持っている人はいませんか?
- お金持ちになるには何が必要なのか
- お金持ちはどうやってお金を増やしているのか
- 手間のかからないお金の増やし方というものは世の中にあるのか
これらは誰もが一度は考えたことがある疑問だと思います。
そしてお金持ちになるために実際に行動したという人もいるでしょう。実際に投資や、節約をしたり資格の勉強をしたりして、少しでもお金持ちに近づこうと努力はしたものの望んでいた結果が得られなかった、とか失敗して資産を減らしてしまった、とか長続きしなかった、そんな経験をお持ちの方もいるかと思います。
たくさんの人がお金持ちになりたいと思っている。
これは間違いありません。しかし、実際にお金持ちになれる人はごくわずかです。残念ながらこれが現実です。では僕は一生お金持ちにはなれないよといって諦めるべきなのでしょうか。
筆者は断じてそうではないと言います。なぜなら知識と情熱があればお金持ちになれるチャンスがあるからです。
そして、そこに時間が加わればその可能性はより強固なものになります。とはいえ絶対にお金持ちになりたい、という強い意志がない人もいるかと思います。
そんな人は情熱が弱くても知識と時間があれば、ある程度のお金持ちになれる可能性はあります。
ただし、情熱がある人には劣るかもしれません。本書で語られているのはお金持ちになるための方程式があるということでございます。
ここでいうお金持ちとは資産1億円以上を意味します。
本書ではあなたが資産1億円以上を実現するため世界のお金持ちが実践したり意識していたりするお金の増やし方が紹介されているんです。
お金持ちになるための「投資ロードマップ」
まず、一番最初に本書の結論を先に述べてしまいましょう。
本書ではお金を増やすにはどんな投資をすればいいのか、ということが書かれております。それを投資を始めるためのロードマップとして最初に示しておきます。
これが理解できれば本書の最も重要なエッセンスを吸収できたことになるのでぜひ理解してみてください。
これが理解できたら、投資でお金を儲けるために黙ってこのロードマップに従ってみてください。
■お金持ちになるための方針ロードマップステップ
- 支出を3つに分ける
- 投資資金を長期投資と短期投資に分け、長期投資の資産配分を決める
- 長期投資で購入するETFを選び、月1回の注文スケジュールを決める
- 短期投資を学び少額で試す
ステップ1.支出を3つに分ける
お金持ちになるための最も確実な方法は投資を始めることだと筆者は言うんです。この本で紹介されているんですが、アメリカの株式市場は年9%から11%程度で成長しています。
これはもし毎月1万円をこの成長率で積立投資していけば25年間で1千万円にまで増やせるということを意味しているんです。
だから、一刻も早く私たちは積立投資を始めなければなりません。
では毎月の積立投資資金をどうやって確保すれば良いのでしょうか。
いま皆さんが行っている支出を次の3つに分けてください。
- 住居費
- 自分や家族のためのお金(これには生活費や教育費が含まれます)
- その他
このうち1番の住居費、2番の生活費教育費といった自分や家族のためのお金は必要な支出ですから、3番目の"その他"の中からできるだけ多くの金額を投資に回して下さい。
その他の部分とは趣味は飲み会など人生を楽しむために様々なものに使っているとは思うんですが、この中からできるだけ多くの金額を積み立て投資に回して欲しいんです。
最低限の住居費・生活費・教育費だけ確保して、その他のお金は全て積立投資に応じるのが望ましいです。
確かにそれは我慢を必要として辛いことかもしれません。しかし、これからお金持ちになりたいと思っている人は絶対に無駄遣いをしてはいけません。
無駄遣いをしている限り私たちは永遠に資産を作る事など出来やしないんですね。
ステップ2.投資資金を長期投資と短期投資に分け長期投資の資産配分を決める
積立投資のために用意した資金のポートフォリオ。
ポートフォリオとはすなわち金融商品の組み合わせのことです。このポートフォリオを考えるんです。
まず、資金を長期と短期で分けます。
長期投資に7割から9割、残りの1割から3割を短期投資にしてください。
ここではまず、長期投資について解説していきます。長期投資では4から6割を株式・社債・不動産に投資してください。
経済が成長しているときにはこの部分の資産が増えます。歴史的に見ると経済が成長している期間は後退している期間より長いので、この部分への投資が多くを占めることになるんです。
次に1割から3割は国債や現金などの安全資産にしてください。
この部分は経済が後退しているいい時に力を発揮するんです。残りの2割から4割はコモディティに投資します。
金・銀・プラチナなどの貴金属、ビットコイン・エネルギーなど様々な対象があります。それぞれの割合には幅を持たせているんですが、自分の年齢と性格に応じて決めて欲しいです。
20代から30代の人なら株式や不動産コモディティの基準を多くしましょう。
70から80代であれば国債の現金を多めにしてください。あるいはあなたの性格がストレスを感じやすい場合、安全資産を多めにするのもいいでしょう。
このように投資できる金額が決まったら長期投資と短期投資で資産を分けてください。長期投資で安定的な収益を狙いつつ、短期投資で高いリターンを狙い、全体的な投資リターンの底上げをするためでございます。
配分はあなたの投資経験や性格によって変わります。投資経験がある人やリスクの強い性格の人は短期投資が多めでもいいでしょう。
いずれにせよ目安としては長期投資が7割から9割、短期投資が1割から3割でございます。次に長期投資の資金を3つのカテゴリーに分類します。
- 株式・社債・不動産
→これを4割から6割にしてください。 - 国債・現金
→これを1割から3割にしてください。 - コモディティ
→これを2割から4割にしてください。
これでステップ2が終了でございます。
長期投資で購入するETFを選び月一回の注文スケジュールを決める
資産形成をするならばインデックスファンドがオススメだとよく言われますが、筆者はそうは思わないと主張しているんですね。
インデックスファンドとは日経平均株価やTOPIXなどの代表的な株価指数に連動するように設計された投資信託のことでございます。
基本的に金融商品は金融機関がお金を儲けるために作ったもののためコストが割高になりがちなんです。
そこで筆者がお勧めしているのがETFでございます。ほとんどの投資はETFで購入可能です。
ETFとは特定の指数、例えば日経平均株価や東証株価指数などの動きに連動する運用成果を目指し、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託のことでございます。
ETFがインデックスファンドと違うのは証券取引所に上場していることでございます。取引時間中はいつでも直で購入できますし、売ることだってできます。また、インデックスファンドよりも低コストのケースが多いという特徴があるんですね。
コストというのは毎年払わなくてはいけないので、このコストをいかに低く抑えるかはお金持ちを目指す上で非常に重要なテーマとなってきます。
皆さんも是非ETFで投資を購入するという選択肢を持ってください。
そしてこのETFには実に様々なものがありますが、筆者がオススメなものをまとめてくれています。
例えば、VEAは先進国株価に投資するETFで、米ドル建でございます。バンガードが運用していて、コストが低いのが特徴なんですね。
米ドル建でもう1本選ぶとすれば、SPYがおすすめでございます。
これはアメリカの代表的な株価指数であるS&Pに値動きが連動するETFでございます。途上国株式米ドル建ETFでおすすめなのはVWOでございます。
また、円建のETFを選ぶなら1306TOPIX連動型上場投資信託でございます。香港株式のETFを持っておくのがおすすめでございます。
香港は中国の株式に連動するからでございます。おすすめは2800トラッカー・ファンド・オブ・香港ETFでございます。香港ドル建なので通貨の多様性の効果のあるんですね。
欧州のETFではユーロ建で純資産総額が大きいSX5Sがおすすめでございます。
難しい言葉がでてきていますが、投資を始めてみればこれらのものは馴染みが出てくると思うので、投資を始める時にもう一度このおすすめしていたものを眺めてください。
以上、紹介したものを少しずつ購入すれば米ドル、香港ドル、円、ユーロ、先進国、途上国に資産を多様化できるんですね。おすすめしたもの以外にも様々なETFがありますので、自分が検討して選んでみてください。
それぞれのカテゴリーで投資する先は全てETFで対応できます。投資信託でも対応できるんですがETFがオススメだそうです。ただし、紹介したのは一例ですからあなた自身でも探してベストだと思うものを選んでください。
投資するETFが決まったら毎月1回購入して行きます。忘れないようにカレンダーに予定を入れておくといいでしょう。
短期投資を学び少額で試す
短期投資の部分はある程度の経験が必要になると筆者はいいます。大事なのは相場の波に乗ることであります。
一度に大きな利益を目指すのではなく、小さな利益を 積み重ねることを目標にいたしましょう。
また、短期投資にはチャートを分析する知識が必要です。本書にもいくつか紹介されていましたが、チャート分析の書籍は数多く発行されていますのであなた自身でも探してみてくださいとのことです。
ただし、勉強ばかりして実践しなければいつまでたっても利益を得ることはできません。ある程度の知識が得られたら少額で試して失敗しながら学んで次の投資に活かしましょう。
ポイントは失敗を恐れないことでございます。長期投資のスケジュールを決めて短期投資の勉強をスタートしすれば、あなたもお金持ちの第一歩を踏み出したことになります。
これがスタートラインでございます。
投資で成果を得るには時間を味方につける必要があるんです。ですから一刻も早く一日も早くスタートラインに立ってください。
今解説したお金持ちになるための投資ロードマップが理解できれば皆さんは本書のエッセンスをマスターしたことになります。
ここだけでも何度か読み頭に叩き込んでおいて欲しいです。
お金持ちになるための投資ロードマップステップは4つあります。
- 支出を3つに分ける
- 投資資金を長期投資と短期投資に分け、長期投資の資産配分を決める
- 長期投資で購入するETFを選び、月に1回の注文スケジュールを決める
- 短期投資を学び少額で試す
お金持ちになるための3つのマインド
次に必要なのは、これまで解説した内容を実行するためのマインドです。
お金持ちになるための3つのマインド…
- パッションを持つ
- 支出を減らす
- 時間を効率的に使う
ではではそれぞれ解説していきましょう。
パッションを持つ
筆者が世界約60カ国を回って気づいたのはお金持ちと、そうで無い人には大きな違いがあるということでございます。
お金持ちの一つ目の特徴は、非常に強いパッションを持っているということでございます。
パッションとは自分の夢や目標を叶えたいと思う情熱のことで生きがいとも言えるものです。それを追求しているうちにお金が流れ込んできて、お金持ちになった人が多いといえます。
マイクロソフトの創業者ビルゲイツ、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスなどイノベーションを起こした起業家の本を読んだり、ドキュメンタリーを見たりしましたが、彼らも同じでございます。
パッションが強い人は朝起きてから夜寝るまでずっと自分の目標や夢について考えています。
だからこそ、彼らが商品やサービスを作った時にその質は高くなる確率が高いんです。お金持ちになりたいと思っているあなたは自分の中にこのパッションがあるかどうかを確認してください。
どうしても俺はお金持ちにならなければいけない、俺はお金持ちになる運命にあるのだ、そういった強いファッションを持っている人はお金持ちになれる可能性が高くなります。
支出を減らす
お金持ちの二つ目の特徴は、個人支出が少ないということでございます。
筆者が知っている人で0からお金持ちになった人の多くはお金を使うことにそれほど興味を持っていません。
高級車に乗っていたり、高い時計を身につけたりしていないんです。自分の持っているアイディアにフォーカスしているのでお金を使うことに興味がないのでしょう。
お金持ちがよく使う言葉でRich on paper(リッチオンペーパー)があります。つまり、紙=株式や債券としての資産は持っているが、現金はあまり持っていないということです。
ただ、株式や債券は発行元が破綻すれば髪切りになってしまいます。そのような事態で資産を失っても破綻せずに済むように生活水準を常に低くして個人支出を抑えているわけであります。
時間を有効に使う
では次3つめの時間を有効に使うについて解説していきます。
お金持ちの人の特徴の4つ目は時間を効率的に使っているということでございます。例えば、カレンダーやアシスタントツールを使って時間を配分し、優先順位をつけて整理しているんです。
時間を効率的に使う第一歩は住んでいる場所の見直しです。自宅で仕事ができる環境を整えたり、職場の近くに住んだりすれば無駄な通勤時間がなくなります。
また、通勤時間と関連して毎日の無駄な時間をいかに減らすかも重要でございます。
例えば1日出かけるがあったら、その日にミーティングを集中させひとつのミーティングを短時間で済ませるようにしています。
やらなければいけないことがたくさんあるので30分ミーティングをしたら次の場所に移動して別のミーティングに参加するなどルールを決めてそれを守るわけです。
また、お金持ちの人には健康に気を使っている人も多いのが特徴です。ニューヨークをはじめとしてシリコンバレーのあるカリフォルニア、オーストラリア、インドネシア、シンガポールなど筆者が訪れた都市の成功者の多くが、野菜や果物に集中したダイエットを実践したりジムに通ったりして健康に気を使っています。
なぜなら自分が病気になってしまえば仕事でどれほどのダメージがあるかが分かっているからであります。
また、病気になることは仕事やお金だけではなく時間にも大きな影響があるんですね。健康れベストパフォーマンスを出せる時間が長くなれば、無駄に働く時間が減り家族や友人と過ごすお時間を増やせるようになるんです。
逆に健康は1度悪化すると取り戻すのに時間がかかってしまいます。
メンタルにも負担がかかりパフォーマンスが悪くなると回復はより遅くなります。これでは負の連鎖でございます。
つまり、世界のお金持ちが健康を維持するために時間を割くのは非常に合理的な判断に基づいていると言えるんです。
病気になれば自分の時間を失うことになるだから健康にも気を配るそういうわけなんですね。
ですから皆さんもお金持ちになるためにお金をコツコツと投資するのに加えて、コツコツと自分の健康にも投資してみてはいかがでしょうか。
自分の健康に対する投資効果は非常に高いです。まずは時間が増えます。さらに体調が良ければ頭もよく働くので判断を間違えることが圧倒的に少なくなります。
これから投資を始めたいと思っているが今は投資するための金がないと言う人はまずは自分の健康に投資してみてはいかがでしょうか。
自分の健康に投資する方法には運動するといったお金がかからないものが多くあるので今日からすぐに始められます。
是非日々コツコツと健康にも投資しておきましょう。
- パッションを持つこと
- 支出を減らすこと
- 時間を効率的に使うこと