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今回は、ひろゆきさんの"なまけもの時間術"を要約していきます。
この本は時間術について詳しく書かれており、時間を効率的に使おうという知恵が盛り込まれているわけなのですが、なぜひろゆきさんが時間術について語るのでしょうか。
それはこれから世の中は間違いなく成果主義社会に変わっていくからです。
昔の会社員なら9時〜5時で会社に行って座ってさえいれば誰もが同じ給料をもらえました。しかし、これからはコロナの影響もあって業績の苦しい会社もどんどん出てきたり、さらには在宅勤務も増えていき、時間の使い方がどんどん見直される社会になってきたのです。
今までのように定時に出社して机に座っているだけでは給料は上がりません。働いた時間ではなく、その人がどれだけの生産性を叩きだしたのか、どれだけ素晴らしいアウトプットをしたのかということで給料が決まっていく時代になるわけです。
そうなってくると給料を上げるためには時間あたりの生産性を上げる必要があります。
そこで大事になってくるのが時間の使い方です。ちまたには効率よく仕事をこなす時間術やスピーディーに物事を処理する時間術が溢れています。
しかし、本書はそのような時間術とは一線を画し、なまけものになることによって効率よく時間を使い、これからの時代を生き抜いていこうとおう他の本には見られないようなひろゆきさん独特の考え方が書かれています。
なまけものと言うと時間術の観点からは真逆の存在のように思えますが、なまけものはなまけものであるがゆえになるべく頑張らずに成果を出そうと色々な工夫をするのです。
例えば2時間かかるこの仕事を1時間で終わらせることはできないのか。
この作業の間にある過程はいらないのではないか。この間にある過程を飛ばせばもっと早く仕事を終わらせことができるんじゃないのか。残業なんていらないのではないか?といった工夫を自分の頭で考えることができる。
そんななまけものになることによって、時間を制し生産性を上げ、これからの時代を生き抜いていくことができるのです。
仕事に使う時間は少なくてもいい
ひろゆきさんがおっしゃっているのが仕事に使う時間は少なくてもいいだろうということです。
仕事に追われて四六時中働いている人は頑張っている感はあるのですが、あまりうまくいっている人を見かけないとひろゆきさんは言います。
そうであるならば一生懸命の方向性を考え直す必要があります。
今の1日8時間週5日間働くという習慣がどのように言ってきたのかということを見ていくために過去について考えてみましょう。
そもそも労働者の時間が最も搾取されていたのは19世紀半ば頃ではないかと言われています。
当時は産業革命によって様々な技術革新が起こり、工場や機械を持つ資本家が労働者を雇い、物を作って売るという資本主義が生まれて人間の労働時間は定期的に長くなったからです。
例えば1840年頃のイギリスの労働者は年に3500時間働いておりました。これを単純に365日で割ると土日も含めてなんと1日10時間近くの労働時間です。
この時期をピークとしてさすがに労働者を働かせすぎだということで、1919年に制定された条約により8時間労働が世界に浸透しました。
そして、この8時間労働が現在まで続いているわけなのですが、ひろあきさんとしては、この8時間労働が腑に落ちないそうです。現代の技術の効率性をもってすれば昔と同じ仕事量をわずかな時間でこなせるはずだからです。
昔はLINEもパソコンもなかったのです。そんな時代は当然働くのに時間がかかるでしょう。しかし、現代のテクノロジーには圧倒的なものがあります。
様々な時間を節約するためのツールが揃っており、それらを駆使すれば昔と同じ仕事量をわずかな時間でこなせるはずです。
それなのになぜか人類は一世紀以上前と変わらず1日8時間働いています。
技術は発達しているのに労働時間が減らないという不思議な現象が起きているわけです。一体なぜこんなことが起きているのでしょうか。
それは多くの人がもっと稼がなくてはという思考にとらわれているからです。
本当なら大して働かなくても生きられるようになってもおかしくないのになぜ多くの人がまだまだ労働に追われているのか。
それは多くの人が必要のないものを買ったり、お金がかかることに楽しみを見出したりできるようになったため、もっとお金を稼がなくてはならないというループにはまっているからです。
テレビCMやInstagramなどのSNSは、僕たちの消費欲を刺激しこの商品がいいよ、この商品を買ったらもっと幸せになれるよと僕たちを駆り立てます。
そして、僕たちは消費欲を刺激されるがままに、その商品を欲しがったりあの贅沢なレストランに行きたいなどと考えてしまい、ではそんな欲しいものを手に入れるにはもっとお金を稼がなくてはならない。だからもっと働かなければというループにハマってしまっているわけです。
よくタクシーに乗ってまで仕事時間を増やそうとしている人がいますが、そんなことをしなくても仕事って何とかなるんじゃないのというのがひろゆきさんの考え方です。
自分の手を動かして物事をプラスにしていくというのはどちらかというと見えている結果に向かって進んでいくことだと思いますが、仕事で一番重要な部分はそこではなく、思いつくことです。
つまりひろゆきさんが行なっているのは、こうしたらうまくいくというようなアイディアを出すことであって、あれもしなくちゃこれもしなくちゃという作業に追われることではないのですが、無限に労働時間を増やそうとしている人は自分で作業することにこだわりすぎています。
しかし、そうではなく上手くいく方法さえ重いつけばその人自身が頑張らなくても人に作業を割り振ることで勝手に回り始めるのです。
簡単に言えば、自分が動くんじゃなくて人に動いてもらうということです。
自分は利益が出る設計作りに時間をかけるべきであって、コストがかかるからという理由で何もかも自分でやろうとすると自由な時間が減ってしまうわけです。
そもそも仕事にかける時間はあればあるほどいいというのは要するに時間を確保するほどに成果が上がるということでございましょう。
でも、所詮一人の人間には時間の限りがあるわけだから仕事時間を6時間から9時間に増やしてみたところでその中で得られる成果は限界があります。
本当はできるだけ時間をかけずにより多くの成果を上げた方がいいわけで、時間と成果を比例関係で捉えていること自体が間違っているのではないか。ひろきさんはそうおっしゃるわけです。仕事時間を増やして作業時間を増やしても意味がないということです。
そうではなく自分が儲かるためのアイディアとか、儲かるためのシステム作り、自分が稼働しなくても回っていくようなシステム作りに時間を注ぐべきだということです。
自分がやるのは本当にコアの部分だけ。システム作りの部分だけ。自分にしかできない部分だけであり、実際の作業は他の人にやらせるということです。
そうすれば自分にしかできないことをやりつつ、仕事時間もそんなに増やさずに収入を得ることができます。
大抵の人は自分がアイディアを出したり、自分がいなくても回るシステムづくりをしようなどとはそもそもを思っておりません。
大抵の人が与えられた仕事をこなすだけ作業をこなすだけで精一杯であり、システムを作る側の人間にはまわろうとしていないので多くの人がシステムを作る側にまわろうとしていないということは、システムを作ろうと努力するだけで他の人よりも一本がぬきん出ることができるということです。
できるだけ作業をする時間を減らし、システムを考える。これをずっと継続していればなんだかできるような気はしないでしょうか。
もちろん100%ではありません。できないことはあるでしょう。しかし、仕事量を増やして作業量を増やして消費欲を刺激されたことにお金を使うという生活を続けているだけでは僕らは永遠に時間貧乏になってしまいます。
どうすれば自分が稼働しなくても回るシステムが作れるのか。このアイディアならば自分があまり動かなくても人にやらせることができるんじゃないのといった、なまけものの思考法で仕事時間を増やさないという戦略を取ることができれば他の人との圧倒的な差別化になります。
是非、日常生活の中でどうやってもっと工夫して生産性が上がるだろうということを考えてほしいです。
- 仕事の効率化を助けてくれるテクノロジーが進歩していることを考えると一世紀前に広まった8時間労働は働き過ぎである。
- ブランド品が欲しいとか高いレストランに行きたいといったしょうもない無い欲望を叶えるために多くの人は効率化が進んだ今でも長時間働こうとしている。
- 仕事時間を増やすのではなくアイディアを出すことや自分がいなくてもまわるシステムの設計に時間をかけることで時間貧乏から抜け出すことができる。
自由な時間が価値となって仕事を生む
今の時代は、こんなことが仕事になるのと言ったことが本当に仕事になってしまう時代です。
それはインターネットの普及と進化によって自分が作ったものを手軽に世界に発信できるようになったという理由が大きいです。
例えば、ひろゆきさんの知り合いにブライスという人形の洋服作りが趣味な人がいるそうです。
ある時、その洋服をネットオークションに出品したらあっという間に高値が付いたそうです。その人は会社員として働く一方、趣味だったブライスの服作りが今では相当な収入源になっていてどちらが本業が副業かを分からないと話していたそうです。
さらに趣味のプラモデル作りでマネタイズしている人もいます。
プラモデルは作るのが好きな人もいれば、作るのはどうでもよくただ完成品が欲しいという人もいます。
そこでその人はプラモデルの完成品をネットで売るようになりました。1000円ぐらいで買ったプラモデルを組み立てて塗装まですると3万円ぐらいで売れるそうなのでかなり儲けていることになります。
このように今ではネットを使えば、わりと誰でも簡単に自分の作品やコンテンツを商品として売り出すことができます。
もちろんそれが本当に売れるかどうかは運とか世の中のニーズを捉えているかによるわけですが、昔に比べてショーケースに並ぶチャンスは以前よりはるかに大きくなっています。
そこでは今まで誰も考えなかったようなことが仕事になり得ることもあるのです。
例えば、中学生がノートというプラットフォームを使ってブログで月10万円稼ぐ方法という文章を販売したらバカ売れしたという話もあります。
中学生ですら今は文章を書いてお金が稼げる時代なのです。自分が今やっている趣味とか好きなことが昔に比べて圧倒的にマネタイズしやすい環境になっているわけです。
さらに、プロ奢レヤーなんて人もいます。彼はただみんなから奢られている人だけではありますが、立派に奢られるプロとして生きていける世の中になっています。
要するに誰もやっていないことをやるだけで価値があり、人に面白がってもらえればお金が発生するわけです。
プロ奢レヤーなんて誰もやっていないし、なんか面白そうですよね。
「なんだこいつは」と言って話題になるわけです。「おごるからそいつを呼んでお前一体何やってんのという話も聞きたいよ」という人も現れてくるわけです。
誰もやっていないことを「こいつ何やってんの」という面白いことをやれば十分にお金が稼げる時代なのです。
そもそも今僕たちが生きている社会はみんながみんな農作物を育てなくては食べるものがなくて餓死してしまうような世界ではありません。
お金はあるところにはあるし、食べ物もふんだんにある。そんな余裕のある社会に僕たちは今生きています。
その中で面白いことをするならお金出すよという人も少なからずいて、クラウドファンディングを始め、実際にお金を払ったり受け取ったりする仕組みもできています。
誰もやっていないことをやって、ネット上で目立ったりするとそれだけで結構な収入になったりします。
YouTuberなどはその典型でございましょう。誰もやっていないことをやっていてそれが楽しいという人は結果的に自分の心地いい場所を見つけられる。その結果としてお金がついてくることも多いという話です。
例えば、ネット上で人と違うことをしていてそれを見ていた社長の一人が面白いと言って出資してくれたら、それだけで人生あがれるわけです。
将来が不安だと言ってプライベートの時間で必死に資格の勉強をこなしている人がいますが、確かに昔はそれが収入を上げる王道だったでしょう。
しかし、今ではそれが正しいとは限らないのです。
様々な別の稼ぎ方が存在するのです。自分の趣味や好きなことをネット上でアウトプットする。まだ誰もやっていないことをやってネット上で目立つといった戦略の方がお金を稼げることも多くなってきています。
そして、これらの戦略を実行する上で大事なことがあるのです。それは自由な時間を作ることです。
まずは自分の自由な時間を作らない限り、他にはない自分だけの価値なんて作ることができません。
やるべきことに追われて時間がないと何も考えられなくなります。自由に使える時間を確保し自分だけの価値を作りましょう。
ブラック企業に勤めていてそんなことすら考えられない人は大変だろうと思います。
早くその状況の異常さに気づいて、自分は何が好きなのか何をしている時に楽しいのかを考えることから始め、1日に数時間でも自由な時間を確保することを意識した方が良いと思われます。
そして、その時間を確保するためには時には会社を堂々と休む勇気を身につける必要もあるでしょう。
有給休暇を取ろうとすると周りの目が気になってなかなか取れないんだという方もいるかもしれません。
しかし、有給休暇を取ることは権利であり、使わないのは絶対にもったいないです。嘘も方便です。
嘘をついてでもズル休みをしてその空いた時間で自分の価値を生み出そうと努力しているのならそれはそれで素晴らしい生き方です。
誰にもその生き方を否定する権利はありません。そっちの方が自分のやりたいことがあってきて人生がはるかに楽しくなるでしょう。
とにかく、あらゆる手段を使って自分の自由な時間を確保してください。
- 現代はそんなことが仕事になるのと言ったことがネットの力によって仕事になってしまう時代である。
- 自分の趣味や好きなことをネットを使ってマネタイズする方法を考えよう。または、ネット上で面白い行動をして他の人より目立てば収入が得られるチャンスも多くある。
- 自由な時間が価値となって仕事を生むので時には嘘をついてでも自由な時間を捻出しよう。
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