
今回は川下和彦さんとたむらようこさんの頑張らない戦略を解説していきます。
よくある「頑張らなくていいんだよ」「そのままでいいんだよ」と言った本とは少し異なり頑張らなくても成果が得られる方法がわかりやすく紹介されている本となります。
さらにこの本は主人公ミサキが自分の住んでいる「がんバール国」を飛び出し、「ガンバラン王国」への冒険の旅をした物語形式として書かれており、本を読むことが苦手な方も一気にスラスラ読める一冊となっています。
意志の力には限りがある
この本の中で著者は意志の力には限りがあるんだと述べています。
意思の力とは言えかえれば、やろうと思った時に集中して頑張る力のことです。
やる気になればいくらでも意志の力を発揮できると思っている方も多いでしょう。うまくいかなかったとしてもやる気さえ持って頑張っていればいつかきっとうまくいくと思っているはずです。
しかし、残念ながら意思の力というのは無限には湧いてきません。意思の力は使えば使うほどどんどん減っていくガソリンのようなものであるということがアメリカの心理学者によっても証明されています。
著者はこの意志の力を"ゲームのマジックポイントのようなもの"であると言っています。
ゲームの中のキャラクターが目的を達成するためにキャラクターの乗っているマジックポイントを使うとそのポイントは無限にはないので減っていくことになります。
簡単な目的なら少しのポイントで済むが難しい目的だと一気にたくさんのポイントが必要になります。
ゲームのキャラクターでもたくさんポイントを使った後はヘトヘトになってしまっているはずです。意思の力にもそれと同じことが起きています。
簡単なことをやろうとすると意志の力は少ししか減らないけれど、難しいこと、大変なことをたくさんやろうとすると一気に減ってしまいます。
そのための努力を続けることができるかどうかは、意志の力を上手く節約し使いこなすかにかかっているというわけです。
多くの頑張る人はやり始めたことを続けられるかどうかはその人の意志の強さにかかっていると思い込んでいます。
一生懸命頑張りさえすれば目標が達成できると思い込んでいます。失敗を繰り返しても懲りずに一生懸命頑張ることを繰り返してしまうのです。
ところが実際はその頑張りに反して、強くアクセルを踏んだ車がガソリンを消耗したり、たくさんのマジックポイントを一気に使ったゲームのキャラクターが消耗したりするように、目的も達成される夢を叶えられずただ意志の力を使い果たしてしまうことになるのです。
本書の物語の中でもがんバール国から来たミサキがガンバラン王国の黒いセーターの男に「人間は本当に何かを決める集中力のカードって1日10回分しかないんだよ」と言われる場面があります。
だから1日のうちに本当に決めなければならないことのためにそのカードを無駄には使ってはいけないんだということを述べています。
- 人は頑張っても意志の力には限りがある。
- ただ頑張るだけでは目的も達成されない。夢も叶えられず、ただ消耗してしまうだけである。
具体的に頑張らなくても物事がスムーズにできる方法
これまでがむしゃらに頑張るというやり方しか教わってこなかったという人も多いしょう。
そこでここからどのようにすれば具体的に頑張らなくてもスムーズに物事が進んでいくのかということについて述べます。
頑張らなくてもスムーズに物事を運ばせるためのポイントは全部で10個あります。
全ていきなりできるようになる必要はありません。この10個の中で自分で取り入れることが出来そうだなと思ったポイントがあれば日常生活の中で取り入れてみると良いでしょう。
判断の自動化
まず1つ目が先ほどってできた物語の登場人物である黒いセーターの男はクローゼットには黒いセーターとデニムパンツしかないのです。
これは彼が1日に使える10枚の意思決定カードを朝、洋服を選ぶということに無駄に使う痛くないからです。
その日本当に決めなくてはならないことにカードを使いたいから決めなくてもいいことには使わない、決めなくていいことは自動化しておくということです。
朝に何を着ればいいのかという事に悩まなくなるからという理由で黒いセーターの男のクローゼットの中には同じタイプの黒いセーターとデニムパンツしかないというわけです。
毎日行う小さな判断があなたの意志の力を奪っているということを押さえておく必要があります。
小さな判断を何度も何度も繰り返す1日はとても疲れます。それでいてあなたの大切な目標達成のために大切な意志の力を使うことはできません。
自分の大切な意思決定、自分の好きなことにその日のカードを使った方がより充実感をもって1日を終えられると物語に黒いセーターの男は入っています。
スティーブジョブズやマークザッカーバーグが同じ服を何着も持ち、毎日同じ服装をしているというのは有名な話です。
ビジネス界のみならず物理学賞のアインシュタインも毎朝何を着るかを決めるのは時間の無駄であると考えて、同じ服を複数購入していたと言われています。
意思決定してまで決めなくてもいいものは自動化しておく、これで意思決定のパワーを無駄に使わなくても済みます。
「自分はおしゃれが好きだから、同じ服ばかりの生活なんてストレスが溜まりそう」という方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん洋服が大好きで、朝のコーディネート選びでその日のテンションが上がるという人はそこに意思決定のカードを使って良いのです。
意思決定の重要さをどこに置くかはそれぞれの価値観で違っても良いのです。自分自身の価値観の中で重きを置いていないことは自動化する。
これだけでも随分楽になります。
まずは自分の中で重きを置いていないものは何なのかということを考えて分類しましょう。それを自動化するだけで意志の力を温存できる時間が長く感じるようになります。
発想の転換
2つ目のポイント、発想の転換について解説していきます。
人は自分の意思がなくても行動がルーチン化することによって苦痛なく勉強でも運動でも仕事でもやるべきことができるようになります。
ただ同じことを繰り返していてもなかなか止まらなくて長続きしません。そこで著者はそのルーチン化の波に乗れるようになるまでに義務を娯楽とする発想の転換をするということをお勧めしています。
子供の頃にお手伝いをしたらカレンダーに1つシールを貼ってもらうといった経験をした人も多いのではないでしょうか。
それと不思議なものでシールが増えていくことが楽しくなりシールを途切れなく貼っていきたいという気持ちが芽生えると言います。
今は便利なアプリなどがたくさんありますので、そのようなもので日々のちょっとした達成感を自分なりに作ってみるのも良いでしょう。
やらなければなら義務をゲーム化、娯楽化する発想の転換によって楽しいものに変えていく、これも頑張らないとつの方法であると著者は提案しています。
やるべきことのシンプル化とやる気スイッチ
では次3つ目のポイントでやるべきことのシンプル化とやる気スイッチについて解説していきたいと思います。
さらに著者は頑張らない方法としてものごとのシンプル化を推奨しています。これは先ほど説明した行動のルーチン化にも関連していますが、何かの行動をする時に出来る限りの段取りを省くということが大切であるというわけです。
この物語の中で美人を見たら腕立て伏せをするという音面白い男が出てきますが、彼は細マッチョになりたくて美人を見たら腕立て伏せをする、そんな変わった行動をとっています。
普通の細マッチョになりたいのであればスポーツクラブに通った方が良いのではないかと思う人がほとんどでしょう。
しかし、会員制のスポーツクラブというのはほとんどの人が結局通えずに挫折しています。
なぜ途中で挫折してしまう人が多いのでしょうか。
挫折には理由があります。細マッチョになるために=腕立て伏せをするこの行動の間にスポーツジムに通うとなると…
- 起きて着替える
- 荷物を用意する
- スポーツクラブ出かける
- 入館手続きをする
- トレーニングウェアに着替える
- 器具を設定する
- ようやく筋トレができる
上記の流れでようやくトレーニングを開始できます。
「工程がありすぎてめんどくさいからこんなもの続かないのです。」
だから、美人を見たらその場で腕立て伏せをして鍛える。これが頑張らなくても行動に移せるシンプル化であると著者は言っています。
ただなぜ美人を見たらなのでしょうか。
人が行動するためにはやる気になる無意識にやれるようになる。そんなスイッチも合わせて必要なんだと著者は入っています。
すなわち…
美人をみる→モテたい→細マッチョになりたい→腕立てをする
こう考えるときわめて合理的な行動だと考えることもできます。もちろん現実に美人に出会った時にその場で腕立て伏せをする人間がいたら怪しい人です。
これはあくまでこの物語の中の話ではあります。
何かしら自分にとってやる気が出るスイッチを見つけていただき、それが行動にダイレクトに繋がるようにしておくというのはとても大切なことなのです。
やる気のスイッチを見つけること物事の段取り工程を減らし、行動をシンプルにしていくこと。
この2つを上手くやれば頑張らなくても自然に自動操縦でうまくいくようになるというわけです。
繰り返しすることで無意識にできるようにする
それでは次4つ目のポイント繰り返しすることで無意識にできるようにする。人間は意識してやっていることはすべての行動のうちのたった1割でしかないありません。
つまり、あとの9割は人間が無意識にできている事を頑張らなくてもできていることなのです。
そして、さらにその無意識にできていることが素晴らしい結果につながっていることがたくさんあります。
例えば、自転車に初めてに乗ろうとした時は右ペダルを漕いで、左ペダルを漕いでと意識しながらバランスを取るので運転するのが大変でした。
でも、一旦乗れるようになってしまえば意識してバランスをとるようなことはありません。
脳が一度覚えてしまったことは意識しなくても体が勝手に動くようになるからです。
これは多くの方がすでに経験していることです。最初は意志のカードを使わないとできなかったことでも無意識にできるようになれば頑張らなくても大丈夫になるということです。
何事も無意識にやっている状態になるまでは最初は練習してできないをできるにする必要があります。
少しできるようになった行動を何度も何度も繰り返していると無意識にやっている状態になっていくのです。
1つでも多くのことを何度も何度も繰り返し認識でできるレベルに落とし込んでいきましょう。
やると決めたことを他人に宣言してしまおう
5つ目のポイントはやると決めたことを他人に宣言してしまおうということです。
次に著者は「やろうと決めたことは宣言してしまえ」と言っています。人は意思が弱いのでなかなかやり続ける自信が持てません。
そんな時こそ周りにやることを宣言してしまえばいいのです。
心理学の世界ではこれをコミットメントと呼び、周りの人に自分の目標を宣言すればその達成確率が高まることが証明されています。
これも今の時代、SNSが発達しているのだから簡単にTwitterやFacebookで宣言できます。
SNS、例えば毎日1冊本を読む本などと書き込んでしまえば良いのです。それだけで目標を達成率は高くなります。
心理学には一貫性の法則というものもあります。これは人は自分が決めたことを最後までやり抜こうとする心理が働く。だからやろうと決めたことは先に予約するやろうと決めたら、まずスケジュール帳に予定を書き込む。
このように予め予定を書き込むことによって他の予定が入れにくくなり、やり始めたことが続けられる確率が高まるというわけです。
同じ行動を同じタイミングでリズム化しよう
頑張らないポイントの6つ目は同じ行動を同じタイミングでリズム化しようということ。
行動には一定のリズム、トリガーを規則的にすることもポイントであると本書では述べています。
人間は行動ルーチン化することによって行動を継続しやすくなるということが分かっています。これをさらに強化する方法としてトリガーを規則正しく毎日同じ時間に同じことをすると決めるという方法があります。
ここで言うトリガーとは行動をきっかけとするものです。このトリガーを何度も繰り返すと体が生活のリズムをつかんでくれて料金が定着しやすくなります。
このトリガーこそが無意識の行動を作ってくれるものになります。人は何かを始める時、最初は意識してできる状態をつくりますが、それを何度も繰り返しているとやがて無意識にやっている状態になります。
それと同じで一定のリズムで同じ行動を繰り返すと脳内にリピート・プログラムされ、意志の力を使い無理に頑張らなくても自然に続けることができるようになる。
例えば、勉強を始める前に大好きな音楽を1曲だけ聞くといったこともトリガーになっていきます。音楽を聴く時間を朝8時から1曲だけなどと決めてしまえば毎日のリズムが生まれより効果が高いでしょう。
朝が大事である
それでは頑張らないポイント7つ目の朝が大事であるということについて解説します。
この本の中では朝が大事だと書かれています。日中は予測できないことがたくさん出てきます。その点、朝はみんなのお昼少し前に目覚ましをセットして起きるだけで自分のペースを乱されること無く決めたことに取り組み自分のリズムが作りやすくなるのです。
朝は夜と違い、前の日からの睡眠で消耗した意志の力も回復し少し難しいことにも取り組みやすくなり進めることができます。
他人からも遮られることなく、最も意志の力が充実している朝を制することができればきっと人生も制することができるようになるでしょう。
時間の単位は時には大きく捉えることも大切。その場合も一定のリズムは崩さない
それではポイントの7つ目、時間の単位は時には大きく捉えることも大切。その場合も一定のリズムは崩さないということについて解説していきます。
1日24時間のなかでは組み込めないものもあり、1日に全てを詰め込もうとするとすぐに無理が生じてしまいます。
1日のリズムに組み込めないことはもっと時間の単位を大きく捉えて組み込んでいくと良いと著者は述べています。
ただその場合も早く体がリズムをつかみやすいように、脳にプログラムされやすいように、一定のリズムは崩さない周期で行うことが大切だと著者は言います。
日々の積み重ねを記録化しよう
それでは次、9つ目の日々の積み重ねを記録化しようについて解説していきます。
やったことを記録する、これも様々な本で言われていることではありますが、まだやっていないという人はぜひ一度騙されたと思ってやってみて欲しいです。
これだけでも人生が変わると思えるはずです。大きなことをやろうとすると意志の力をたくさん使ってしまいます。
小さい取り組みだと意志の消耗は少ないですが、効果が目に見えて出るわけではなく長続きしません。
この矛盾を簡単なメモで良いので、自分のやった行動を全て記録しておくことによってやってきたことの累積を目に見える形で残すということが大切です。
人間はこれまでやってきたことを目に見える形にして残すことによって無駄にしたくないと思う生き物なのです。
ダイエットアプリや毎日何歩歩いたかを記録するアプリなど多岐にわたり楽しく記録できるものもたくさんあります。
そういったものをぜひ積極的に活用して記録をとるということを実行してみてほしいです。
得意なことで楽しく取り組む
それでは最後に10個目の得意なことで楽しく取り組むをについて解説します。
意志力の消耗を一番抑えるには得意なことを見つけることが大切だと著者は言っています。
苦手なことを必死で頑張って意思の力を使い果たしても結局思った結果は出ないものです。
それ以上に自信され失ってしまいます。人間の脳は次いつも勝手に合わせてしまう性質があるため自分が得意じゃない場所に置かれてもなんとなくそういうものかと思って頑張ってしまい、意志の力を浪費してしまうものなのです。
それより得意なことに取り組めば、苦痛も小さく消費する意志の力も小さいですから長続きできて結果もでやすいというわけです。
そして、それがやがて大きな自信につながっていくのです。
だから得意なことを見つけることはとても重要なことです。しかし、自分の得意なことは自分にとって当たり前ですから、なかなか気づかないものなのです。
だからこそ友達の得意なことを見つけて「すごいね」と伝えられる人になりましょう。
そうすればきっとあなたの友達もあなたの得意なことを見つけて、「すごいね」と伝えてくれるはずです。
みんなが相手の得意を認め合えるようになった時、頑張らなくても助け合って自然に生きられる毎日になっていくのです。
ここでまとめとして頑張らなくてもスムーズに物事を運ばせるための10のポイントをまとめておきます。
- 重きを置かない行動を自動化する
- 発想の転換
- やるべきことのシンプル化とやる気スイッチ
- 繰り返しやることで無意識にできるようにする。無意識にできるまではご褒美もあり
- やると決めたことを他人に宣言してしまう
- 同じ行動を同じタイミングでリズム化しよう
- 朝が大事である
- 時間の単位は時には大きく捉えることも大切、その場合も一定のリズムは崩さない
- 日々の積み重ねを記録化しよう
- 得意なことで楽しく取り組もう
頑張らなくてもいい理由
特に日本人は頑張ることに対して取り憑かれていると言えるほど頑張ってしまいがちです。
頑張らないと成果が出ると思っている人も多いでしょう。しかし、その常識を一度疑ってみる必要があります。
自分が常識だと思っていることは逆に他の人の立場で考えれば非常識かもしれないということです。
私たちは結果を出そうと思うと意志の力を使って頑張らなければいけないんだと思い込んでいます。
結果を出すためには頑張る必要があるという常識にとらわれています。
でも、本当は皆が意志の力を使わなくてもそれぞれの方法でそれぞれの結果を出して楽しく暮らしていければ良いのではないでしょうか。
苦手なことを必死で頑張り、意志の力を使い果たしても結果が出ない。意志の力が続かないから結果が出ない。
そして、その結果自信を失ってしまう。そんなことよりもそれよりも得意なことに楽しく取り組んで得意なことだからこそ意志の消費も少なくに長く続けることができる。
そして、結果が出て大きな自信につながっていくことが結果として幸せと直結しているのではないかと本書では述べられているわけです。
頑張らなければ結果が出ないなどという思い込みは捨てても良いのです。
人生は一度きりです。みんなが楽しくなるために頑張らなくても結果が出る世界、ガンバラン王国での暮らしを手に入れる方法を著者はこの本の物語を通して教えてくれました。
著者は最後に物語の中に出てくるガンバラン王国の頑張らなくても結果を出すための10ヶ条を取り上げています。
頑張らなくても結果を出すための10ヶ条を発表します。
■頑張らなくても結果を出すための10ヶ条
- 意志の力には限りがある。意志の力を消耗しないように繰り返しやることをルール化する。
- つまらないと思えば我慢のために意志の力を使うことになる。面白くないことはゲーム化する
- 多くに取り組もうとすれば意志の力を摩耗させる。やるべきことをシンプル化すべし。
- 最初は意識してやっていることも繰り返すことで無意識にできるようになる。繰り返し行動で自らを自動化すべし。
- 効果を実感できないことは続かない。自分へのご褒美を見える化すべし。
- 人に宣言するとやり遂げようとする力が生まれる。やると決めたことを約束カすべし。
- 人間の体は無意識にテンポを刻んでいる。同じ行動を同じタイミングで繰り返してリズム化すべし。
- 行動のきっかけを決めるとスタートしやすい。決めた行動を条件反射で始められるようにトリガー化すべし。
- 人間は詰み重ねてきたことを崩したくないと思うようにできている。日々取り組んだことを記録化すべし。
- 苦手なことをやっていると苦痛が膨らみ意志の力をすり減らす。得意なことを見つけて楽しく取り組むべし。
ここまでで頑張らなくても目標は達成できる、頑張らなくてもいい、という話をしてきました。頑張ることは悪いことなのかと思われた人もいるかもしれません。
しかし、そういったことをこの本は言いたいわけではありません。
頑張らなくても結果を出せるようになるやり方を、頑張っているが結果が出ない人に伝えたいと著者は思っています。
思い込みを捨ててほんの少し行動を変えるだけでやがて大きく人生が変わるようになるのです。
この本の中で著者が最も言いたいのはこのことです。
ゴールへたどり着くために意志をすり減らさず、限りある意志を持続させてたどり着くために「頑張らない戦略」が必要である
と著者は言いたいのです。
頑張った割に対して報われないことが多い世の中、頑張らずしてもゴールにたどり着ければそれでいいのです。
それこそがニューノーマルの世の中で生きていくということなのでしょう。
不安の多い世の中で明日の世界がどうなるか本当に見通せる人などいないはずです。頼れるのは自分がこれからどう生きていきたいのかという意思この物語にはうまく生きていくためのヒントがたくさん詰め込まれています。
生きていくことに疲れてしまわないためにもこの本に興味を持っていただけた方はぜひ手に取って読んでみることをおすすめしたいと思います。
- 私たちは結果を出すためには意志の力を使って頑張らなければいけないと思い込んでいる。
- 得意なことに取り組むことで意思の力の消費を抑えながら成果を出すことができる。
- 頑張ることは悪ではないが頑張らなくても成果が出るやり方を知ることには意味がある。