
5月12日のガイアの夜明けでは売上げが1000億円を突破した「fa-arrow-circle-rightワークマン」に密着。
ワークマンは作業着だけでなく、一般向けアパレル市場に進出していた。
本記事では放送で紹介された内容をわかりやすく3分で読めるようネタバレとして紹介しています。
目次
アパレル市場でも絶好調「ワークマン」の弱点はデザイン性!?
作業服で有名なワークマンが2018年に本格的にアパレル市場に参入した。
「ワークマンといえば作業服」というイメージが強かったが、独自の高性能・低価格の商品に火が付き、売上げは1220億円を突破している。
しかし、人気が出て売れ行きが良くなることで次なる壁として「デザイン性」を求められるようになった。
fa-arrow-circle-rightmont-bellやfa-arrow-circle-rightTHE NORTH FACEなどの有名アウトドアブランドと比較されるようになったのだ。
ワークマンについて「良いと思うが普段着やおしゃれ着としては着ない」や「ロゴが最高にダザい」といった意見も。
こういった意見はどんどん増えていき、経営陣もワークマンのデザイン性について問題視するようになった。
そこで、ワークマンの東京本部では新商品の説明会を開催。
ワークマンの売上げの約9割を稼ぎ出していると言われる「ビック4」も参加。
ビック4のメンバー
そのほか全国から約100人の営業社員が集まる中、会場の片隅ではスマホを手にするワークマン関係者ではないような顔ぶれが。
ワークマンは一般の方からの意見を取り入れるため、「ワークマンの商品を利用したことがあるブロガーやYouTuber」を特別に招待していたのだ。
(※参加者はYouTuberのゆめの、ブロガーのいく子など。)
彼女たちから出てくる意見は「ファスナーが素材感やデザインに合っていない」や「着たいと思う場面が思いつかない」などの辛口な意見。
しかし、彼女たちの意見を商品開発に活かすことでユーザーと商品を共同開発し、ワークマンの弱点である“デザイン性”をカバーしようとしているのだ。
土屋専務は「作業着については39年間作っているので何でも知っている。ところが、アウトドアウェアについてはほとんど知らない。“どうしたらいい”という要望を取りこんで製品化していく。」と話す。
「ユーザー参加型のを製品づくりを目指す」というのだ。
「アウターの匠・八木謙太郎」×「キャンプブロガー・サリー」
年間約12億円を突破した最大のヒット商品「透湿レインスーツSTRETCH」。
このレインウェアを開発した八木さんと手を組むのはキャンプブロガーとして月に100万以上のアクセス数を持つサリーさん。
インフルエンサーとなるサリーさんのキャンプ体験などを参考に、ユーザーを代表する声として受け止めるというのだ。
サリーさんは過去にワークマンの商品をブログで紹介したことがあるが、「おしゃれでもなんでもない」と辛口なコメントを残していた。
現在、販売しているキャンパーに人気の「綿カブリヤッケ」について、前が開いて着やすく、アクセントに大きめのボタンがあるといいとデザインの大幅な変更を提案。
機能面についてワークマンはポケットを増やし、作業中にもサッと取れる“ペン差し”を付けようとしている。
サリーさんは、「ポケットについては多い方がいいが、キャンパーはペンを使う場面が少ないので、別になくても良い。」と話す。
サリーさんの意見を元に作成したアウトドアウェアを実際のキャンプで試してもらうことに。
実際に使ってみて感じたのは「ハンマー入れを付けたことで、転ぶと大変」ということ。
八木さんはこの意見を参考に、ハンマーの収納部分を後ろにズラすことにした。
千葉県にあるワークマンプラス テラスモール松戸店の店頭には「コットンキャンパー/2,900円」が並べられていた。
カラーはブラウン・カーキ・キャメルの3色展開。
お客の中には「サリーさんのブログを見てきた」という人もおり、売れ行きも好調だったようだ。
スーツで洗車!?「オアシススタイルウェア」の世界初のスーツ型作業着
「スーツに見えますが、作業着です。」のCMで一躍有名となったfa-arrow-circle-rightオアシススタイルウェアのワークウェアスーツ。
ワークウェアスーツは撥水性が高くなっており、水が染み込みにくい世界初のスーツ型作業着だ。
実は、オアシススタイルウェアの中村有沙社長はもともとマンションの給水管を清掃する会社で人事を担当していた。
“給水管の掃除”というイメージから若手の採用に苦戦。
そこで、会社のイメージアップのため、作業時のデザイン変更に取り組んだ。
1年半かけてワークウェアスーツを開発したところ、入社希望者は3倍に増加。
新たなヒット商品になるのではとスーツ事業を分社化し、「オフィススタイルウェア」が立ち上がったのだ。
今や4000以上の会社から発注がかかっており、年間売上は3億円を突破する好調ぶり。
ワークウェアスーツを導入する東京都・世田谷区にある高級車を取り扱うジェミーズでは、スーツを着ながら洗車ができ、手で払うだけで水気が取れると大好評。
そのままお客様との商談に向かうこともできるのだ。
そんなワークウェアスーツのお値段はジャケットが1万7,600円、パンツが1万3,200円と上下合わせて3万円程度。
リーズナブルな価格も人気の理由の1つなのだ。
釣り人口を増やしたい!!釣り具メーカー「ダイワ」の挑戦
大手釣り具メーカーである「fa-arrow-circle-rightダイワ」もまた、アパレル市場に参入してきた。
どうしてアパレル市場に参入したのかというと、その裏には釣り人口の減少が隠されていた。
実は、釣り人口は1998年の約2020万人から2018年には約620万人と3分の1以上も減少しているのだ。
そんな状況から、ダイワは釣りウェアとしての機能性とファッション性を兼ね備えた新しいブランドの開発を行っている。
商品開発を行っている黒田さんは「なぜ釣りウェアは街で着ることは考えられないのか」と話す。
店舗で釣りをするというお客にウェアをどこで購入しているのかと尋ねると、「ワークマン」との答えが多く、従業員も低価格のレインウェアを販売していることからライバルになってるという。
機能性とファッションを融合すべく、ダイワは人気アパレルブランド「fa-arrow-circle-rightBEAMS」とタッグを組むことにした。
新ブランドの商品展示会には、全国のセレクトショップのバイヤー達が集まっており、ダイワとBEAMSのコラボは注目されているという。
異業種からアパレル市場に参入する企業が増えている今。
各ジャンルが新たな挑戦に取り組む中、「ありそうでなかった」という次の大ヒット商品が生まれるかもしれない。