
5月17日のがっちりマンデーでは、あなたの知らない100周年企業を特集。
100年企業と言えば、車のマツダやスズキ、スーパーのイトーヨーカドーなどの名立たる企業が勢ぞろいしている。
しかし、会社自体はあまり知られていないが、さまざまな業界で引っ張りだこの“ある商品”を作っている会社がある。
本記事では放送で紹介された内容をわかりやすく3分で読めるようネタバレとして紹介しています。
100年続く企業の割合ってどれくらい??
創業や起業から100年経過している企業のイメージといえば、長い歴史があるため「安心感」が生まれるという。
実際に100年以上続いている企業はどのくらいあるのだろうか。
中小企業庁のホームページによると、企業継続年数と会社の存続率は次のようになっている。
■企業継続年数と企業存率
企業存続年数 | 企業存続率 |
---|---|
1年後 | 60% |
3年後 | 40% |
5年後 | 15% |
10年後 | 5% |
30年後 | 2% |
50年後 | 0.7% |
100年後 | 0.03% |
設立した会社が100年生き残っている確率はわずか0.03%なのだ。
お店に欠かせない「シモジマ」!!知らない間にお世話になっている包装用品販売
花屋で使う袋やパン屋で使用する紙袋も、コンビニエンスストアやスーパーなどで使われるポリ袋。
お店には欠かせないポリ袋やラッピング・包装紙などの「袋」がどこで作られているか知っているだろうか。
お店でよく利用される袋を製造しているのも今年100周年を迎える企業「fa-arrow-circle-rightシモジマ」だ。
シモジマは包装用品、店舗用装飾品、慶弔用品、事務用品などを扱う専門商社で、1400点以上のオリジナル紙袋を展開している業界最大手の企業。
お店で使用するあらゆる袋はシモジマで全て揃えることが出来る。
店内のアイテム数は6万点!!「シモジマ」の品揃えが凄い!!
シモジマが運営するfa-arrow-circle-rightシモジマパッケージプラザは包装用品・店舗用品の通販として紙袋からリボン、使い捨て食品容器までさまざまな商売にはかかせないものを取りそろえているのだ。
東京都にあるシモジマ本店を訪れてみると、お客は文具店や飲食店を経営していたり、お店のプロたちが足を運んでいた。
店内にあるアイテムは6万点、シモジマオリジナルアイテムは1万2千点を販売しているという。
シモジマはこのようなお店を全国に250店舗展開しており、年間売上高は476億円。
お店のプロたちはどうしてシモジマで備品を購入するのだろうか。
その理由は「シモジマに行けば揃うだろう」という気持ちが強いという。
シモジマの強み
このような強みがあるからこそ、お店のプロたちはシモジマを頼りにしているのだ。
フリマアプリの利用者が増え、一般の方からの梱包資材の需要が増加!!
最近流行してているメルカリなどの「フリマアプリ」の影響で、一般の方からの梱包材の需要が増えているという。
シモジマはそんなお客の声に対応するため、さまざまな種類の段ボールを販売したり、ポストに入るサイズの箱を販売している。
このように時代や変化に対応していることから、100周年を迎えることができたのではないだろうか。
2020年7月より「レジ袋の有料化」が全国導入!!
2020年7月よりレジ袋の有料化が決定し、多くの店舗で呼びかけが始まっている。
実は、シモジマでは2020年7月以降に有料化されるという「レジ袋」に着目し、無料で配布できるレジ袋の販売を始めている。
どうして、有料化が義務付けられるはずのレジ袋を無料で配布できるのかというと、次のような制限にあった。
有料となるレジ袋の基準
有料となるレジ袋の基準がバイオマス配合25%以上というのがカギとなっている。
レジ袋が有料化されることでの客離れを防ぎたいコンビニエンスストアなどは、バイオマス配合25%以下のレジ袋を使用することで解消することができる。
そのための、バイオマス配合25%以下という基準をクリアしたバイオマス成分配合の「HEIKO レジ袋 バイオハンドハイパー」の販売をスタートした。
画家やADの必需品!!年間200万冊販売の「図案スケッチブック」!!
黒とオレンジがトレードマークのスケッチブックは、学校などで指定されていることも多く、誰もが1度は見たことがあるはず。
このスケッチブックはどの会社が作っているのか知っているだろうか。
スケッチブックを作っているのは、今年100周年を迎える「fa-arrow-circle-rightマルマン株式会社」だ。
マルマンは1920年に設立して以来、看板商品であるスケッチブックの累計販売数は約8千万冊以上を超えている。
マルマンのスケッチブックが長く愛され続けているのには、秘密がある。
マルマンのスケッチブックが愛される理由
スケッチブックを愛用している人は「マルマンのスケッチブックは破りやすい」と口を揃える。
プレパトなどに出演している画家の野村さんは「マルマンのようなスケッチブックはありそうでなかった」と話し、鉛筆でスケッチをする際に「(紙の)目が細かすぎるとつるつるして濃淡が出ない」という。
マルマンの図案スケッチブックは紙の表面の凸凹にもこだわっているのだ。
紙にこだわるマルマンは常に進化を続けており、オリジナルで手掛ける用紙はなんと13種類。
また、破りやすさにもこだわっており、マルマンの工場長の井上さんによると、図案スケッチブックの穴を各穴にすることで、破る力を集中させているという。
こだわりと使いやすいさを考えて取り組むことで、設立100周年を迎えることができた。
100年企業の作る商品をよく目にして使用していても、実はあまり知られていない企業はまだまだある。
長年トップメーカーで居続けるにはこだわりや時代と変化に合わせていく必要があるのかもしれない。