
今回は苫米地英人さんの著書の"脳は鍛えると100倍加速する"を要約して行きます。
本書は仕事や勉強でもっと成果を出したいという人たちに向けて脳のタスク処理能力の最速化を図ることを目的に書かれているんです。
脳のタスク処理能力とは言い換えれば思考のスピードであり、これを極限まで上げることさえできれば仕事や勉強、読書の時間あたりの効率をこれまでの10倍、100倍にすることができるんだと筆者は言うんです。
そして、こうしたフルスロットル化した脳のことを本書ではわかりやすく全速脳と読んでおります。
この全速脳を手に入れることで今まで叶わないと諦めていたい夢が叶ったり、眠っていた自分の潜在能力が発揮されることで自分の人生を変えることができるでしょう。
ではどうすれば脳のタスク処理能力を極限まで引き上げることができるのか。その方法論に迫っていこうではありませんか。
脳のタスク処理能力を極限まで引き上げる3つの方法

脳のタスク処理を高速化して仕事、勉強、読書の時間あたりの効果をこれまでの10倍、100倍にしたい。あるいは同時にいくつものタスクをこなして仕事の効率化を図りたい、そんな風思っている方も多いと思うんです。
では、最初に本書の結論を申し上げてしまいましょう。
脳のタスク処理能力を極限まで引き上げるために必要なことは次の3つでございます。
脳のタスク処理能力を極限まで引き上げる3つの方法
- 1つのことをより早く処理する=クロックサイクルを上げる
- 複数のことを同時並行で処理する=並列度
- 抽象度を上げる
こう言われてもねあまりピンとこないと思うんですよね。
ですから、それぞれについてまずざっくりと全体的なイメージを掴んでおきましょう。
クロックサイクルを上げる
まずは1つ目の1つの事をより早く処理するすなわちクロックサイクルを上げるについてです。
クロックサイクルとはCPUの処理能力のことでこれが上がると10分かかっていた情報処理の時間が5分、3分と短縮できます。
すなわち、1つのタスクに対してどれだけ早く処理できるかを測る物差しであり、脳の情報処理速度と言ってもいいでしょう。
複数のことを同時並行で処理する=並列度
2つ目の複数の事を同時並行で処理する。すなわち並列度については並列のとはあるタスクをしながら他のタスクをすること。直列的ではなくて並列的な思考をすることです。
例えば、意識下では私たちは通常2つしかできませんが、実は無意識下ではこれが無限にできるんです。
1つの事をより早く処理すること。複数のことを同時並行で処理すること。
この2つを組み合わせると思考スピードが飛躍的にアップするというわけなんですね。
1つの事を考えたり行ったりする速度を2倍にし、さらに2つ同時にやれば4倍速になるというわけであります。
信じがたいかもしれませんが、本書で紹介するトレーニングを行えばそれが可能になると筆者は言うんです。
抽象度を上げる
そして3つめの方法が最も重要抽象度でございます。
抽象度とは情報空間における視点の高さのことであります。抽象度を上げてより高い視点から物事を俯瞰することができればより多くの情報にアクセスすることができるんです。
低い抽象度では見ることができなかったことも、抽象度を高くすることで見えてくるようになるんです。
抽象度を上げることができれば1回のアクションで処理できる潜在的情報量が増えるんですね。
さてざっくりとこの3つの方法について何となくイメージをつかんでいただけたでしょうか。
現段階ではなんとなくで構いません。これからそれぞれ3つの力を深掘りして解説し、これら3つの力を身につけるためにはどういうトレーニングをすればいいのかというところまで解説していきたいと思います。
本書の結論は脳のタスク処理能力を極限まで上げ、仕事や勉強、読書の時間あたりの効率をこれまでの10倍、100倍にする方法があるんだと。
そして、具体的には次の3つの方法である
- 1つのことをより早く処理する、すなわちクロックサイクルを上げる
- 複数のことを同時並行で処理する(=並列度)
- 抽象度を上げる
この3つの方法によって、あなたの脳はフルスロットル化し、全速脳が手に入る。
1つのことをより早く処理する。すなわちクロックサイクルをあげる

さてまず1つのことをより早くする、すなわちクロックサイクルを上げるにはどうすれば良いんだということについて大切なことを押さえて欲しいと思うんです。
簡単に言ってしまうと、慣れでございます。
仕事でも勉強でも時間をかけるに連れて同じことがより早い時間で出来るようになりますよね。
それは慣れたからに他なりません。同じようにクロックサイクルはその気になれば2倍、3倍、4倍、いや10倍、100倍と、どんどん早くなっていくんです。
要は、新しいクロックサイクルを自分が快適な場所、すなわちコンフォートゾーンにすれば良いんです。
コンフォートゾーンとは自分にとって一番心地の良い空間のことであります。筆者は人生のゴール設定やその達成を手助けするコーチングの専門家なんですが、そのコーチングプログラムの中で人生のゴール、即ち将来の夢や目標を設定しようとするときはそのゴールを現状のコンフォートゾーンの外側に設定しなさいと、教えているそうです。
人は現状のコンフォートゾーンの範囲内にいる限り、心地よいから無意識脳ちに常に現状のコンフォートゾーンにとどまろうとしてしまいます。
しかし現状のコンフォートゾーンは過去の自分自身の記憶によって構成されており、そこにいる限りは過去に縛られ、昨日の延長としての今日を過ごす羽目になります。
従ってあなたが人生のゴールを達成するためには現状のコンフォートゾーンをずらして、新しいコンフォートゾーンを作らなければいけないんです。
そして、そのための1番の手段こそが現状の外があり、人生のゴールを設定することなんです。
こうして見ると、クロックサイクルとコンフォートゾーンの関係はゴールとコンフォートゾーンとの関係に似ているんです。
すなわち、1日24時間というのは現状のコンフォートゾーンに流れているクロックサイクルであり、クロックサイクルを2倍に早め1日を48時間として使ったり、72時間として使ったりすることは現状のコンフォートゾーンのクロックサイクルから離れて新しいコンフォートゾーンのクロックサイクルを作るということなんです。
簡単に言えば、現状の2倍、3倍あるいはそれ以上にまで自分のクロックサイクルを加速させそれに慣れてしまえば新しいコンフォートゾーンのクロックサイクルがその人にとっての居心地のよいクロックサイクルになるというわけでございます。
クロックサイクルをどれぐらいあげれば良いかはその人が現在置かれている立場や状況などによって変わってくるでしょう。
自分の仕事はそんなにスピードを要求されないものであるという人もいるでしょう。
しかし、それでも何事においてもスピードや効率が重要視される今、早く、しかも簡単に、クロックサイクルをあげたいと考える人も多いことでしょう。
そこでここからは脳のクロックサイクルを上げるためのコツを紹介していきたいと思います。
クロックサイクルを上げるために最も有効なことは一種の慣れでございます。これはつまり皆さんが普段送っている日常生活において、1つ1つの行動をたった1秒でも素早く行うことができれば脳がだんだんその行動スピードに慣れていってクロックサイクルもアップするというわけであります。
ではいよいよクロックサイクルを上げる具体的な訓練法について解説していきたいと思います。
その訓練法としては以下の4つのステップが有効なんですね。
■クロックサイクルを上げる訓練法
- ステップ1:毎日日常的に行っているすべての行動を書き出し、それぞれの行動にどれだけの時間がかかっているのかをまず記録しましょう。
- ステップ2:それぞれの行動をいつものに2倍速、つまり半分の時間で行えるように努力してみましょう。例えば、毎朝20分かけて業務報告書を書いている人はそれを10分で終わらせるようにします。
- ステップ3:次はさらに早く3倍速。通常の1/3の時間で出来るように努力して見るんです。
- ステップ4:3倍速が達成できたら4倍速、5倍速と徐々にその行動のスピードを上げていく。さらに可能であればそれを6倍速まで上げられるように頑張ってください。
人の時間感覚というのは時計がそうであるように6の倍数と親和性があるんです。
ですから、きっと6倍速までは比較的簡単に達成できると思うんです。
もし全ての行動について倍速にしていくことが難しいようであればやりやすい行動だけを2つ、3つ選んでそれだけを行っても大丈夫です。
実を言えばこの倍速にする行動の内容というのはどんなことでも良いんです。先ほど申し上げたとおりクロックサイクルを上げるためのコツは慣れなんです。
このトレーニングの目的はそれぞれの行動を早めることじゃなくて、普段の生活で脳が慣れ親しんでいる時間間隔を早くしていくことにあるんですね。
言い換えれば、脳の運動速度そのものを早くしていって全速脳を実現することが目的なんです。
これを聞いて、「いやいや本当にそんなことうまく行くのか?時間間隔を変えるなんてできるのか?」そう思う人がいるかもしれません。
人間は誰もが自分にとって心地の良い時間感覚というものを持っていてそれを自明のものとみなしております。
ですが時間感覚というのは個々の主にすぎず絶対的なものではないんです。
例えば、東京で暮らしている人と地方で暮らす人を比べてみれば分かりやすいです。
彼らは同じ生活をしているんですが、両者の時間感覚は全く異なるんです。東京の人が地方の人を見ると「ずいぶんのんびりしているな」と感じるでしょうし、逆に地方の人は「東京の人は歩くのも早く、話すのも早いし、せかせかしてんなぁ」と感じてしまうんです。
この地球上で暮らしている大多数の人間は1日を24時間として過ごす時間感覚に慣れすぎてしまっております。
ですから、その時間間隔がごく当然で絶対的なものであると思い込んでしまっているんですね。
しかし、それはただの錯覚でしかありません。
1日が24時間であるというのは実はすごくのんびりとした時間の過ごし方だと言えるんです。
そのため徐々にクロックサイクルを上げていけば、体感速度はスピードアップして体感時間も拡張していくんです。
あなたが日常的に行うすべての行動を6倍速、すなわち1/6の時間で出来るようになれば1日は144時間、1週間は1008時間だと感じるようになりますから、時間をより効率使うことができるようになるでしょう。
時間というのは絶対的なものではない、相対的なものだということをしっかりと押さえておいて欲しいです。
例えば、あなたがめちゃめちゃ可愛い女の子とデートしているとき、時間は一瞬で過ぎ去るように感じるでしょう。「もっと居たかったな」と「一瞬だったな」と、そう感じると思うんです。
しかし、上司の説教を聞かされている時間は永久に続くかのように感じるでしょう。
このように時間とは相体的なものなんです。
私たちはその気になればクロックサイクルを2倍、3倍、4倍、10倍、100倍へと早めることができる。クロックサイクルを上げるために最も有効的なことは一種の慣れである。
具体的なクロックサイクルを上げる訓練法は4つのステップ
- ステップ1:毎日日常的に行っている全ての行動を書き出し、それぞれの行動にどれだけの時間がかかっているのかを記録。
- ステップ2:それぞれの行動をいつもの2倍速で行えるように努力します。
- ステップ3:2倍速ができたら次はさらに早く3倍速でできるように努力します。
- ステップ4:3倍速が達成できたら4倍、5倍、徐々にその行動スピードを上げていきます。さらに可能であればそれを6倍速まで上げてください。
時間感覚というのは個々の主観に過ぎず。絶対的なものではないからこのようなトレーニングで早めることができるのだ。
複数のことを同時並行で処理する(=並列度)

次は並列度を上げるトレーニングを紹介していきましょう。
並列度をあげるときのコツは無意識下でございます。例えば、電車に乗りながら音楽聴いたりとか、本を読んだりするなど意識的行為では同時に行えることは数が限られていますよね。
人間が意識的に並列して行えるタスクなんてせいぜい2つが限界でしょう。
すなわち、右脳と左脳です。
それぞれ1つずつでございます。
もちろん意識的な行為でも同時に行えば並列度のトレーニングとしてそれなりの成果を期待することもできるんですが、それは絶対的なものじゃないんです。
だからこそ、無意識化が必要になるんです。タスク処理のプロセスを無意識化していけば並列度というのは劇的に向上します。
それは人間の体の機能を考えてみればよくわかることでしょう。
人間というのは心臓を動かしながら呼吸もしていますし、また食べ物を消化して体を動かしたり、足を動かしたりしてもいます。
車の運転も同じことです。運転に慣れてる人は、目で直接、あるいはミラーを使って四方を確認しながら、さらにギアを動かし、さらにハンドルを動かすという並列的行為がごく自然にできていますよね。
それはすべての行為が無意識化されているからに他なりません。
逆に教習所での自分の運転や免許の取り立てだった頃の運転を思い出してください。
それぞれの行為を同時にやることに苦労していたはずです。それは車の運転に慣れていなかったためにそれぞれの行為が無意識化できておらず意識的にやろうとしていたからであります。
それが運転に慣れるに従って運転するために必要なすべての行為が無意識化されていき、次第に何の苦労もなくそれぞれのことが並列的に行えるようになったんです。
無意識の領域では並列思考が無限に可能になるんです。
皆さんもずっと解けずに頭を悩ませていた問題の答えが週末に公園を散歩している時になど、まったく思いがけない瞬間に、ぱっとひらめくという経験をしたことがあるのではないでしょうか。
そうした現象に対して科学者はインスピレーションという言葉を使うことが多いんですが、インスピレーションが湧くのはその問題について無意識がずっと考え続けた結果なんです。
意識上では他の仕事をしたりとか、晩飯のメニューを考えたりしている時も並列的に無意識はタスクの処理を続けていたんです。
あるいは、あなたがもし3つ以上の困難な問題を抱えていたとしましょう。
そうする時は夜寝る直前にその3つの問題の解答を宿題として自分に課して見るんです。
すると面白い事に寝ている間、すなわち無意識のうちにそれらの問題への解を脳が勝手に考えたしてくれるんです。
何の努力をしなくてもただ寝ているだけで脳が宿題を片付けてしまうんですね。
朝起きた時に思いもかけなかったアイデアが思いつくことが多いのもそうした無意識の働きによるところが大きいといえます。
このように人間の脳というのは無意識下で多くのタスクを並列的にこなすようにできてます。
無意識のレベルでは人間の脳は初めから超並列脳を持っているんです。
私たちは小さい頃から直列思考で考える教育を受けてきたために意識して並列的に脳を使うことができなくなってしまいます。
直列思考とは「AだからB、BだからC」といったふうに長いチェーンをつなげる直線的にロジックを展開していく思考法のことを言います。
直列的な思考というのは1本の道を1歩ずつ進んでいくようなイメージなのでどうしても思考の速度に限界が生じるんです。
これをシリアルボトルネックなんて呼んだりします。
このシリアルボトルネックを突破するには並列思考が必要なんです。並列思考が可能になれば、複数のことを同時に考えることができるようになります。
つまり、AのこともBのこともCのことも同時に認識して、それぞれの関係性も瞬時に理解することができてしまうんです。
当然、思考のスピードは圧倒的に速くになります。
一般に3つとかあるいは4つ以上の並列思考というのは意識上ではなく無意識レベルでなければ不可能です。
従って施工をいかに無意識化するかが並列化のポイントとなるんです。
全てのタスクを無意識にやらせることが可能になればタスク処理のスピードは一気に上がるんです。
ではどうしたらタスクを無意識レベルで実行することができるのでしょうか。
その方法はシンプルで1つのタスクを徹底的にやり込むということでございます。
例えば、あなたが3つの習慣を身につけたいとしましょう。
多くの場合は、私たちはこの3つを同時にやり始めてしまうんですが、そうじゃなくて1つだけに絞って、まずはその1つの習慣を徹底的にやり込むんです。
そして人間というのは必ず慣れますから、その1つがだんだん無意識下に落とし込めるようになってきます。
そして1つの習慣を無意識下に落とし込んてから、もう1つの習慣に着手します。このように確実に1つ1つ集中的に取り組むことによって1つずつ無意識下に落としていくというのがポイントになります。
「そんなさん無意識下に落としていくことなんてできるのかよ」と思っているみなさんは自分が自転車に乗れたり車の運転ができているということを思い出してみて下さい。
自転車を乗るにも車を運転するにも実に様々な物事を同時並行で行う必要があります。
それが特に意識しなくても今できているとしたらあなたは既に多くのことを無意識下に落とし込めているという証拠であります。
ですので、まずは1つずつ着実にタスクを無意識下に落とし込むということを意識してみて欲しいと思うんです。
- 並列度を上げるときのコツは無意識下である。無意識の領域では並列思考が無限に可能となる。
- タスクを1つずつ徹底的にこなして無意識下に落とし込んでいこう。そして、1つが落とし込めたらまた次のタスクに取り掛かろう。これを繰り返すことで多くの物事を無意識下に落とし込んでいくことができる。
抽象度を上げる

さて、抽象度なんて言うと何やら難しそうですが要するに抽象度というのは情報空間における視点の高さのことなんです。
先ほど抽象度とは情報空間における視点の高さのことだと申し上げました。例えば、チワワという概念の抽象度を上げていくと…
- 犬
- 哺乳類
- 脊椎動物
- 地球外生命体
となっていきます。
チワワにはドーベルマンの概念は含まれませんが、抽象度を犬にあげるとチワワもドーベルマンの概念も見渡すことができるんです。
さらに抽象度を上げて地球外生命体の視点を持つことができれば、チワワやってドーベルマンはもちろん、キリンもライオンもインフルエンザウイルスでさえも語ることができます。
つまり抽象度を上げていくと見渡せる情報が格段に多くなるということにお気づきでしょうか。
本書では仕事のタスクについての解説をしているので抽象度という言葉では分かりにくいと思いグレインサイズという用語が使われております。抽象度とグレインサイズは同じ意味だと思って聞いてください。
グレインとは、もともと穀物の粒のことなんですがコンピューターの専門用語で処理のユニットのことを意味します。
グレインサイズを上げるとは1つのタスクの処理ユニットが大きくなることを意味します。
チェーン系飲食店を経営するという枠組みで具体的に考えてみましょう。
かなり小さいグレインサイズとしてコーヒーを運ぶというタスクがあったとしましょう。
同じレベルのタスクとしてはオーダーを取るとか、コーヒーをドリップする、料理を運ぶなどがあります。これらの仕事はいわばウエイターのタスクとになります。
そこから1段グレインサイズを大きくするとウェイターのシフトを決めるとか、ウェイターの募集をするなどのタスクがあるでしょう。これはフロアマネージャーのタスクになります。
このグレーサイズでは直接的にコーヒーを運んだりとか、料理を作ることはありませんが、潜在的に1つ下のグレインサイズのタスク処理にも関わっていますよね。
そこからさらにグレインサイズを大きくしていくと店舗マネージャーのタスク、すなわちフロアマネージャーを誰にするか決めるとか、店舗の内装決めるとかメニューの構成を決めるとか、収支を計算するなどの仕事があります。
更にもう一段あげればエリアマネージャーのタスクがあります。
これは各店舗の経営状況・運営状況をチェックしたりするんです。さらにもう1歩サイズをあげれば飲食店グループ会社の社長のタスクがあります。
例えば飲食店グループを経営する、店舗のコンセプトを決める、店舗の増減を決定するなどこういった具合にタスクにもグレインサイズがあるんです。
こうしてグレインサイズを大きくしていくことで1つのタスクで扱うことができる情報量が増えていきます。
例えば、飲食店グループを経営するってはより小さなグレインサイズであるコーヒーを運ぶ、店舗の内装を決める、複数の店舗の運営状況をチェックするというタスクを実際に行うわけじゃないんですが、それらのタスク処理のプロセスを潜在的に含んでいますよね。
コーヒーを運ぶとか、店舗の内装決める、複数の店舗の運営状況をチェックする、というものは飲食店グループを経営するという1つのタスクの一部であり、飲食店グループを経営するという視点があれば小さいグレインサイズのタスクをすべてに渡すことが可能になるんです。
逆に言うならばコーヒーを運ぶことしかできない人はどれだけ頑張っても、クロックサイクルをあげても、飲食店グループを経営するという大きなサイズのタスクはできないんです。
グレインサイズの大きさの違いは小さなタスクを細々と処理していくか、あるいは大きなタスクを一気に処理できるかの違いになります。
グレインサイズが大きい方が処理ユニットが大きくなっていくので1回のタスク処理でより多くのことが処理できます。
例えば、小さなグレインサイズ1回の処理で1のタスクを処理すると考えましょうか。
そうすると大きなグレインサイズでは1回の処理で100のタスクを処理できるとするならば、小さいグレインサイズの場合は1、2、3、4とタスク処理を細かく積み上げていくのに対し、大きなクレーンサイズでは小さなグレインサイズの100回のタスク処理を1回で済ませることができてしまいます。
さらに処理の回数を増やしていけば100、200、300、400と積み上げていくことだって可能です。
つまり、グレインサイズの大きなタスクと小さなタスクでは同じ回数の処理をしているのに結果は圧倒的に違ってくるわけであります。
それでは先ほどと同様に飲食店グループを経営するという枠組みで考えてみましょう。
小さなグレインサイズのタスクを積み上げるとは、コーヒーを入れる、皿を洗う、コーヒーをドリップする、料理を運ぶ、料理を作るなどがあるでしょう。
それらを積み上げていけば結果的に飲食店を経営することがあってきますよね。
しかし、何百、もしくは何千、何万という数のタスクをこなす必要が出てくるでしょう。
そうなるとタスクそのものの問題発見は難しくなってしまいます。
であれば、初めから飲食店を経営するというクレインサイズの大きなタスクを目指せば1回の処理で飲食店が経営出来てしまうんです。
また、飲食店Aを経営する、飲食店Bを経営するという大きなグレインサイズでタスクの処理回数を増やすことができればより大きな成果を上げることにもなります。
それではちょっとずつで抽象度を上げるとかグレインサイズを上げるということの意味がわかってきたでしょうか。
それではこれをビジネスマンの仕事に当てはめて考えてみましょう。
企画書を書くとか、見込み客を訪問するとか、見込み客に商品をアピールするなどと小さいタスクを数多く積み重ねて行くよりも、新商品で市場のシェアを奪うというような大きいグレインサイズで処理すればはるかに大きな成果を上げることができるというわけです。
このようにグレインサイズを上げることはタスク処理のスピードアップと質の向上に不可欠です。
グレインサイズ=抽象度をアップして、より高い見地からタスク全体を見渡すことができれば視野が画期的に上がるでしょう。
このように抽象度を上げるグレインサイズをあげるというのは、より高い視点・高い次元のスケールから物事を見ることなんです。
なるほど、「ここまでで抽象度を上げること、グレインサイズを上げる事の重要性については分かったよ」と。
では「具体的にどうすれば抽象度を上げることができるんだよ」と思っている人がいるかもしれないのでそのためのトレーニングも紹介しておきましょうか。
トレーニングとしては日常的に目の前にある物事について抽象度を上げてとらえることを習慣化すると良いと筆者は言います。
例えば、今あなたが読んでいるこの本について語るとき最も抽象度が低いのは物理空間でまさにあなたの手の中にあるこの一冊です。
1つ抽象度が上がるとこれと同じような本、つまり全国の書店に並んでいたり、Amazonで検索できたりする全速脳という本になります。
もう1つ抽象度を上げると苫米地英人の著書ということができます。
あるいは書店に並ぶときの分類やジャンルで抽象度を上げたければ、ビジネス、自己啓発書の1冊ということ持っていけるでしょう。
さらに抽象度を上げれば本です。
本には単行本もあれば雑誌もありますが、共通項として抽出できる概念は印刷製本された出版物になるでしょう。
ところで昨今では書籍の電子化が進んでおりますが、電子書籍は本だと思いますが、電子書籍って印刷製本された出版物という概念には当てはまりません。
しかし、本から一段上の抽象度に上がれば書物、すなわち文字によって情報を伝えるメディアだということができます。書物という抽象度では印刷製本された本も電子書籍も同じなんです。
さらにその上のメディアという概念になるとCDのような音声メディア、DVDの映像メディアも含まれています。
そこには私たちがまだ見ぬ新たなメディアの概念も既に含まれているわけです。
このように自分が知らない見えないものまで潜在的に認識していると同然の状態に自らを引き上げることそれが抽象度の高い思考をすることなんです。
いろいろな物事を抽象化するのに慣れてきたら是非あなた自身についても抽象度を上げてみてください。
住所でも職業でも何でも構いませんから、自分に関わる情報の抽象度を上げていくんです。
自分を取り巻く様々な関係性を認識し、1つ上の抽象度から眺める。これをやっていくと自分を縛っている様々な概念や価値観から自由になっていくことがあってきます。
いきなりガツンと抽象度を上げる魔法のような方法はありません。抽象度を上げるには毎日コツコツと抽象度を上げる思考を積み重ねていくこと。この積み重ねによってだんだん抽象的な思考ができるようにになっていきます。
- 抽象度とは情報空間における視点の高さのことである。
- 抽象度を高めることで1つのタスクで扱うことのできる情報量が増えていく。
- 抽象度を高めていくトレーニングは日常的に目の前にある物事について抽象度を上げて捉えることを習慣化することである。






















