
今週のがっちりマンデーでは謎の会社「fa-arrow-circle-right日本信号株式会社」に密着。
名前から推測すると信号を作っている会社のようだが、意外な「あるモノ」も制作しているという。
その売上げはなんと年間売上1,000億円以上!
日本信号の“がっちり”のヒミツを探る。
目次
「信号機」や「自動改札機」を作っている日本信号株式会社とは?
fa-arrow-circle-right日本信号株式会社とは、1928年に鉄道信号技術の国産化と発展を担い誕生した会社だ。
東京都千代田区丸の内に本社を構え、従業員数は1,255名(2019年3月31日現在。
名前の通り、交通信号灯器はもちろん、電車の運転支援装置や行き先表示板、踏切にある遮断器や駅の券売機などを製造している。
2015年8月には、「名古屋電機工業株式会社」とも資本業務提携契約を行っている。
誰しもが見たことのある信号機や改札を製造している「日本信号」については知らない人が多く、その実態は謎に包まれるばかり。
一体、日本信号はどのような取り組みを行っている会社なのだろうか。
国内シェア率30%!全国約127万機のうち約40万機は日本信号!
全国には約127万機の信号機があるが、そのうち約40万機は日本信号が作っている。
信号を動かすには警視庁のマークがついた交通信号制御機があるのだが、これが信号の大きな役割を担っているという。
信号機は「安全に壊れること」が最も大切なんだとか。
例えば、交差点にある交通信号制御機が壊れてしまった際に、どちらの信号も青になってしまうと大事故になってしまう。
そうならないためにも、万が一故障してしまった際に「安全に壊れる」仕様になっている。
最近では、LED式信号機が普及し、交換する際は「道路と平行にするじここと」が重要。
従来の信号機が約20キロだが、最新のLED信号機の重さは約10キロ。
停電しても消えない信号機!?「日本信号」が作る停電対策信号機
引用元:(https://www.signal.co.jp/products/traffic/traffic_new.html#new01)
日本信号は、信号機に「無電源装置」を搭載することで停電しても消えない信号の製造を行っている。
通常時は商用電源から電気が供給されるが、停電が発生するとバッテリーから電気が供給される仕組みになっている。
災害時に問題になりがちな交通整備不足による“二次災害”を防ぐ取り組みの一環だ。
最新の信号機は小型カメラを取り付けて、自動運転を制御している!?
日本信号の最新の信号機はこれだけではない。
「車両・二輪車・歩行者識別センサ」を搭載しており、対象物を識別する信号機もある。
カメラにより画像処理を行い、歩行者と二輪車の識別が可能。
例えば、自動運転の車両が左折しようとしている際に、歩行者がいた場合「注意:横断者あり」と画面に表示されるのだ。
また、高速道路などの歩行者や自転車の立ち入りが禁止されいる場所で歩行者を認識した場合、アナウンスすることにより、誤進入を防ぐことができる。
現在は実用化に向けて製作中となっている。
駅の自動改札機を組み立てているのは誰?熟練のマダムたち?
日常で当たり前のように毎日使用しているものも、どこかで誰かが設置し、定期的に点検を行なっている。
例えば、通学や通勤、お出かけなどで電車を使う際には必ず通る“駅の改札”も日本信号が作っているおり、月に約80台生産している。
改札機の中で重要とされるのが、「処理の速さ」だという。
従来の改札機は1分間に60人だったのが、最近の改札機は1分間に70人通過できる。
この自動改札機は一体、いつ誰が組み立てているのだろうか?
生産部には89名いるが、53名の6割が女性。
なかには30年以上のキャリアを持つベテランも従業員もいた。
転落防止!ドアの開閉に連動して動く「昇降式ホーム柵」
fa-arrow-circle-right国交省の調査によると鉄道で起こる交通事故が後を絶たず、2016年のホームからの転落件数は2890件で、そのうち視覚障害のある人は69件、最も多い原因の「酔客」は1781件だった。
さらにfa-arrow-circle-right内なかでもながい人では30年以上のベテランもいるという、閣府によると、同年の死者は305名、負傷者は345名、運転事故は706件が発生している。
そこで、日本信号は駅のホームにおける安全性向上対策として、驚きの“あるモノ”の導入を開始した。
JR西日本・東日本の駅のホームに設置されているのは横向きに張られたステンレス製ワイヤーでできた5本のロープ。
このロープがあると、電車に乗ることができない…と思いきや、電車のドアが開くと同時に5本のロープが昇降した。
誤って転落しそうになっても、ロープがあることで人はホームに降りることができないため、転落を防いでくれる。
2015年より転落防止対策として新しいドアの導入が開始されている駅のホームドアは、各都道府県によってさまざまな開き方がある。
先ほどご紹介したロープ式の「昇降式ホーム柵」だけでなく、自動ドアのように列車の到着と共に扉が開く「大開口ホーム柵」も存在する。
会社自体は知らない人がほとんどだが、取り扱っているものは人々の日常で欠かせないものばかりの日本信号。
人々が安心して安全に暮らせるため、#安全と笑顔も守るテクノロジー」をスローガンに掲げている。
日本信号のように、「知っているけど知らない会社」は数多く存在する。
日頃使ういろんなものに目を向け、どの目的やルーツを探ってみてはいかがだろうか。