今週2月13日(木)のカンブリア宮殿では、「カーネル・サンダースやフライドチキンでお馴染みのケンタッキーが登場。
かつて、ケンタッキーは1970年の大阪万博にて開催期間限定の出店から日本での店舗展開がスタートした。
日本での販売から50年たった今、ケンタッキーが「再ブレーク」を果たしている!!
食べ放題の店舗を作ったり、ランチを始めたりするなど、売上げ低迷などの失敗を克服した新生・ケンタッキーの挑戦に密着。
「今日、ケンタッキーにしない?」のCMでおなじみ“ケンタッキー・フライド・チキン”とは?
(引用元:https://www.kfc.co.jp/top.html)
誰もが1度は食べたことのあるだろう「fa-arrow-circle-rightケンタッキーフライドチキン」。
現在、高畑充希さんのCM「今日、ケンタッキーにしない?」のCMでおなじみだ。
ケンタッキーは1939年に「オリジナルチキン」の販売を開始し、1970年に開催された「大阪万博」にて開催期間限定の出店から日本での店舗展開がスタート。
ケンタッキーといえば、オリジナルチキンやクラッシャーズ などで人気を集めている。
あれから50年、日本で販売されているケンタッキーだが「fa-arrow-circle-rightマクドナルド」や「fa-arrow-circle-rightモスバーガー」などの競合店の活躍もあり、売上げが低迷する時期も続いていた。
そこで、ケンタッキーのトップを務める近藤社長は新規客を増やすための策を打ち出す!!
"チキン戦争"により売り上げ低迷のケンタッキー。新商品「ハンバーグ」で勝負!?
ファーストフード店だけでなく、コンビニエンスストアでも唐揚げやチキンが販売されるなど、"チキン戦争"のあおりを受けて、ケンタッキーは業績が低迷していた。
2014年、日本ケンタッキー・フライド・チキンは、新しいトップの就任とともに社名を4月1日付で「fa-arrow-circle-right日本KFCホールディングス」に変更した。
トップに就任した近藤は、売上げの低迷を打破するため、新規客を増やすための策を打ち出す。
近藤社長が考えだしたのは、「チキン以外の新商品」戦略だった。
「ビストロ風ハンバーグサンド」などのチキンではなく、ビーフとポークを使用したハンバーガーを販売していたが、順調だったのは最初だけだった。
近藤社長の考えた新商品は次第に売れ行きが悪くなり、失敗に終わる。
さらに、新商品を数多く編み出したことで、現場と本部の間で亀裂が生まれる。
現場は「企画がダメだから」と言い、本部は「想定通りに作らないから売れない」と責任のなすり合いとなりと社内がバラバラに。
近藤社長はこの状況を解決するため、「原点回帰」の決断を行った。
ここ2年の新業態により売上は1200億円を突破し、成長を続けている。
バラバラになり、方向性を見失った組織をどのように復活させたのだろうか。
「食べ放題」や「バル形式」、「500円ランチ」のケンタッキーが登場
去年11月、東京都町田市の大型商業施設「グランベリーパーク」内に新形態店舗「KFC Restaurant」がオープンした。
「KFC Restaurant」は、フライドチキンはもちろん、特製スープカレーや約50種類の料理全てが食べ放題の、関東初の食べ放題の店だ。
食べ放題という業態がハマり、オープン前から200人以上が列を作っている。
平日ランチタイムなら、大人2178円、小学生1078円で80分間の食べ放題ができる。
バル形式のケンタッキーでは、チキンに合う瀬戸内レモンラガーなど15種類のお酒を用意している。
また、ケンタッキー御徒町南口店では、全国でも11店舗しかない幻の「丼メニュー」があるという。
そのほかにも「500円ランチ」を食べることができる店舗を用意するなど、幅広い展開を行ってるいる。
このようにケンタッキーは「新業態」の店舗を次々を展開しており、チキンに合うビールが楽しめる「バル形式の店」や「限定の丼メニュー」を提供する店などがオープンしている。
お客の本音を聞く「KFCタウンミーティング」って??
ケンタッキーはお客の本音を聞き出すために、4年前から「KFCタウンミーティング」を行っている。
若者が集まる交流会にまるでカーネルサンダースようなおじさんが登場。
「普段から店に来てもらえるように工夫しているが、どうすればいい?」など直球の質問をしていた。
しかし、お客の反応は公表で、ケンタッキーに対する改善点を手に入れることができている。
この男こそが、日本ケンタッキー・フライド・チキンの社長・近藤正樹(65歳)だ。
客の声を聞くのが、近藤のやり方だ。
キーワードは「日常使い」!!イベント限定の食べ物から「普段使いしてもらえる店」に!!
近藤社長の戦略のキーワードは「日常使い」。
ケンタッキーといえば、クリスマスやパーティなどの「ハレの日」に購入されていた。
日本のクリスマスといえば「ケンタッキー」という認識が出来て以来、クリスマス期間の売り上げは71億円と好調。
「今日、ケンタッキーにしない?」をキャッチコピーに、500円ランチを開始することで、ランチ帯の客数は20%アップ。
そんな「ハレの日」使いのケンタッキーの常識を「普段使いしてもらう店」に覆すことこそが、近藤社長の考えた新たな戦略。
そこで、ケンタッキーは「食べ放題」や「持ち帰り専門店」に乗り込み、“新生・ケンタッキー”として挑戦しているのだ。
順風満帆に業績が伸びていた企業も、ひょんなことから売上げが低迷してしまうこともある。
そこで投じた新しい戦略が失敗に終わっても、そこで諦めてはいけない。
新たな取り組みを続け、“チャレンジすることが大切”ということが「ケンタッキー」の失敗と成功から分かる。
「失敗は成功のもと」というように、世の中の「成功」は“失敗したからこそ得られた「成功」”なのだ。