今回は"人生で絶対に捨てるべき時間"ということで、ついつい時間を使ってしまいがちなんだけれど、本当は一刻も早く、今すぐにするべき時間を皆様の生活の中からあぶり出していきたいと思います。
皆様はお金と時間どちらが大切ですかと言われて即答することができますか。
もしお金と答えてしまった人は今日から考えを改めてほしいです。
時間とお金は同じ価値ではありません。圧倒的に時間の方が大切なんです。時間ほどかけがえのないものはないんです。
理由はシンプルで、お金は働けばあとからいくらでも取り返せますが、時間は二度と取り返せないからでございます。
取り返せるものなのか取り返せないものなのか。このように考えると、何よりも時間の方が圧倒的に大事です。
時間とは自分の人生そのものです。その時間という貴重すぎるリソースをどのような活動に向けていくのかということを僕達は一定的に考えなくてはなりません。
日本人は時間の使い方であるとよく言われます。それは仕事においてもプライベートにおいても同じでございます。
仕事の生産性は外国と比べると全然低いですし、プライベートにおいてしっかりと計画を立てて行こうとすれば非常に濃い時間を過ごすことができ人生の満腹度・幸福度も上がります。
しかし、私たちは何となくスマホをいじったり、なんとなくダラダラとテレビを見たりして非常にもったいない時間の使い方をしております。
そのような姿勢を今日から改めることで私たちは時間の密度を上げることができ、その結果人生の満足度・幸福度を高めることができるんです。
悩んだり心配する時間
もちろん悩んだり心配することがないという人は極めて稀でしょう。
しかし、大抵の人はこの悩んだり心配する時間が多すぎるのです。
そうなると悩んでいる時間や心配している時間自体が無駄ですし、さらにその悩みとか心配にとらわれているせいで仕事が進まなかったり、やるべきことが進まなかったりといった二重の時間のロスが生まれてしまいます。
また、ずっと悩んで心配してウジウジしていると、常に脳はそのことを考えていて仕事をしている間もずっと脳は悩み事や心配事にエネルギーをとられ、あなたは常にマルチタスクをしているような状態となります。当たり前ですが、この状態では生産性も低下してしまいます。
さらに近年問題となっているのが反芻思考というものでございます。この反芻思考とは自分の失敗や欠点といったものを何度も何度もウジウジと考えてしまう状態のことでございます。
その思考がうつ病の最大の原因の一つとも考えられており、その傾向が強い人ほど抑うつや不安に苦しみやすいとの報告が様々な研究機関から出されております。
あなたはどうですか。過去の失敗を上司に何度も何度も考え続けていませんか。自分の欠点ばかりを見つめて何度も何度も悩んでいませんか。
この反芻思考は非常に健康に悪いので今すぐ辞めていただきたいのです。皆さんは何について悩んで心配しているのでしょうか。
その多くの心配は将来のことについてでしょう。例えば、将来自分の仕事で食っていけるのかどうかは分からない、将来結婚できて家庭を築くだけの経済的余裕を持てるかどうかわからないです。
年を取った時に働かなくても生きていけるだけの貯蓄が持てるかどうかは分からない。こういった風に私達はついつい将来のことを心配してしまいがちでございます。
しかし、ここではっきりと申し上げておくと、この将来のことを心配するというのがめちゃくちゃ時間の無駄でございます。
何故かって、その理由はシンプルでございます。将来のことなんていくら考えてもどうなるか分からないからでございます。
将来なんて携帯とか日本の政治によってもコロッと変わってしまいますし、あなたの状況によってもコロコロ変わってしまうので、将来のことを考えて心配するなんてめちゃくちゃ時間の無駄なのです。
皆様は様々なビジネス書で長期的な目標を持とうなどということを絶対に聞いたことがあるかと思います。
しかし、この長期的な目標も無駄でございます。長期的な目標を立てたとしてもこの変化の激しすぎる時代ではあっという間に前提条件やら、周りの環境やらが変わってしまい、元々立てた計画通りに行くことなどありえないんです。
特にビジネスの世界では将棋の棋士のように何手も先を読んで行動するのはナンセンスでございます。
よく私たちはしっかりと計画を立ててその通りに言ったからって行こうってきたんだんだ、としたり顔で語る経営者に出会いますが、そんなものは後付の理由であり結果論に過ぎないんです。
大抵の企業は元々やろうと思っていたこととは全く別の事業を今やっていたりしてました。
例えば、ZOZOTOWNは服の販売で莫大な利益を得ているわけですが、最初は小さな洋楽のCDレコードの通信販売を行っていたんです。
また、Amazonもオンラインの本屋からスタートしているんです。他にも最初行っていた方向から方向転換して今では全く別のことをしている企業はたくさんあります。
名だたる大企業ですら当初の計画通りには進まないんだから、私達みたいなば凡人が長期的な目標を立てたってその通りに行くわけがありません。
ですからその長期的な目標を立てる時間とかが全て無駄なんです。その時間を今目の前のやるべき事に費やすんです。
いつだってやることは今目の前に存在していること。それに全力を尽くすことによってしか現実は変わらないのです。
ここまでで皆様が悩みがちな将来の不安について考えてきました。
他に皆様が悩みがちなことはなんでしょうか。それは人にどう見られるかということでしょう。
例えば、「本当は起業したいのに失敗してバカにされるのが嫌だから、なかなか一歩出さない」とか、「本当はやりたい仕事があるのにその仕事は給料が低いから周りからバカにされるのでやりたいことを押さえ込んでいる」とか、私たちはありもしない世間の目を気にしてついつい悩んだり心配してしまいます。
しかし、こうやって人の目を気にして悩むことが非常に無駄でございます。
私たちは自分こそが世界のすべてであり、自分が消えてしまえば世界そのものが消えてしまうわけだから確かに自分を抜きにした客観的な視点というものをなかなか持つことができません。
だからこそ自意識過剰に陥りがちになります。はっきり言って、みんな忙しいしみんな自分のことで精一杯なわけですから、他人の行動が賢明かどうか、あなたがどんな髪型をしているかなど、いちいち気にしてるはずがありません。
僕たちだっていちいち他の人がどんな行動をしているのかどうか、他の人がどんな服を着ているかなどと、あまり気にしないでしょう。
世間の目というものは私たちの心が作り出した幻想でございます。
そんな実体のないものに囚われて悩んでいる時間こそが一番の時間の無駄なんです。誰もあなたに興味なんてない。これを合言葉に他人の目を気にして悩む時間を捨ててしまいましょう。
では、過ぎるかつめの苦手を克服しようとする時間について解説していきましょう。
苦手を克服しようとする時間
世間ではよく自分の弱点を克服しろとか、自分の苦手な分野を潰せなんて言われたりするわけですが、これは果たして正しいのでしょうか。
その意見に対する反論としてまず挙げられるのが、大前提として苦手なことをいくらがんばっても克服できるとは限らないということでございます。
実際のところ苦手なことを頑張っても克服できる例のほうが少ないでしょう。
苦手なことはいくら頑張っても人並み以上にできることはほとんどありません。
この考え方は特に仕事をする上で重要になってきます。仕事のパフォーマンスはアップを望むときに重要なことは苦手な仕事を頑張るのではなく苦手な仕事を我慢する癖をなくすということでございます。
石の上にも三年なんていうことわざがありますよね。確かに苦手なことでも我慢していればそのうち得意になるという考え方もあるでしょう。
ところが残念ながら実際には苦手なことが得意になることはなかなか難しいというのが本当のところです。もっと正確に言えば苦手なことをほどほどできるようにすることはできるかもしれないんですが、しかし得意なところまで仕上げるのはまず不可能でしょう。
苦手なことを平均レベルに持って行ったところで、皆さんは意味があると思いますか?
人並みにできるだけでは、ビジネスにおいて武器とはなり得ないし、大してお金にはなりません。
というのも私たちの生きる資本主義社会では希少性というものにお金が払われるからでございます。
人並み以上にできる能力を持って、初めてその労力をお金に変えることができるんです。だから、苦手なことを頑張って人並みにできたとしても何の意味もないということでございます。
さらに私たちの人生は短く使える時間も限られているのに苦手なことに時間を費やしている暇なんてないんです。
それならば得意なことに集中投資することによって、自身の生産性を上げる方が誰が見たって賢いでしょう。
あなたの得意なことは何でしょうか。そして、あなたの苦手なことは何でしょうか。もし、それがはっきりとしているのならば苦手なことに費やす時間を得意なことに費やしてみてはいかがでしょうか。
そして、得意なことに費やして生まれた時間やお金で、苦手なことを他の人にお願いするという選択肢を取ってみてはいかがでしょうか。
私たちが生きる資本主義社会では全ての事をまんべんなくできる必要はありません。
全ての能力を伸ばす必要はありません。苦手なことがあったとしても得意なことを十分に伸ばしていけばお金が稼げるのです。
むしろ苦手なことをなくすために時間を使って得意なことが伸ばせなければ、何でも平均レベルの能力となってしまいお金を稼ぐことができません。
私達は苦手を克服しようとする無駄な時間を捨てて、得意なことに時間を使うようにいたしましょう。
本を読む時間
最後に皆様にお伝えしたい、捨てるべき時間は本を読む時間でございます。
もっと正確に申し上げると本を全て読む時間を捨てるというのが、言いたいことでございます。
本は最初から一字一句読む必要があると思っている人がいるかもしれません。本を読むのが遅い人は大抵そうした先入観に支配されております。
しかし、本は最初から一字一句、本を読まなければならないなんてルールはどこにもないんです。
学びや気づきを得るために読むのです。ですから学びと気づきを得るために最適な読み方をすれば良いんです。
特にビジネスや実用書というものは最初から読む必要は全くありません。なぜならそれは何らかの方法やノウハウについて書かれた本なわけですから、最も重要なのは方法の部分だからでございます。
しかし、実際の書籍には根拠とか裏付けとかデータの大量に書かれておりますよね。
方法論を知りたいだけならその辺は読まなくても別にいいわけでございます。おすすめは目次を見て一番知りたいところや結論を先に読むという読み方でございます。
理由は初頭効果といって最初の5分は記憶に残りやすいからでございます。
さらにこうやって全体の結論を最初に教えることでその後の読むスピードが上がります。
頭から読むと結論に達するまでに時間がかかってその頃には疲れ果ててモチベーションが低下しております。
疲れた頭で一番大事なところを読むなんてもったいないと思いませんか。要するに頭が新鮮な時に結論を先に読むのが賢いということでございます。
そして、皆様の中では本を読み終えることそれ自体が目的になっている人がいるんじゃないかと私は予想しているんです。
その本から何を得たかではなく、とりあえずその本を最後まで読んだということに満足感を感じてしまい目的と手段が入れ替わってしまっているんです。こうなると当たり前ですが一冊読むのに非常に多くの時間がかかってしまいます。
そして私たちは忙しいですから、本を読む時間というのは限られております。限られた時間の中でサクサク自分の知りたいことや、知らない内容だけを読んで行かないと無駄に時間だけがかかってしまい、あまり成長の見込めない読書となってしまいます。
こうやって自分の知りたい所だけを読む。知っているところは思い切って飛ばす、という読み方をしていると慣れてくればビジネスは1時間とかで読めるようになります。
多くの人は本をすべて読まなくてはいけない、本に書かれていることを全て吸収しなければならない、という完璧主義にとらわれていますが、そんな完璧主義にとらわれていると本を読むことのハードルが上がって読書をするという習慣自体が崩壊してしまいます。
読書に関しては完璧主義は最悪でございます。完璧主義を捨ててこの本から2割だけでもいいので重要なことを取ってきてやろう、自分の興味のあるとこだけをパラパラとつまみ食いして読もう。そんな気楽なスタンプで読書に向かっていただければ、もっと読書を身近なものにすることができるかと思います。
自分は何のために本を読んでいるのかそれを明確にしてください。そうすると本を一字一句読むとか本を最後まで読むといった読み方がいかに効率が悪いのかということが明らかになるかと思います。