今週3月29日のがっちりマンデーでは、お客を呼び寄せる「がっちり列車2020」を特集。
西武鉄道の「40000系」や地方列車「えちぜん鉄道」などが登場。
鉄道業界の売上は2011年以降、右肩上がりで2018年には15兆9000億円を突破している。
それを支えているのが全国に次々登場する新型の儲かり列車。
鉄道各社が”がっちり”設けている取り組みに迫る!!
本記事では放送で紹介された内容をわかりやすく3分で読めるようネタバレとして紹介をしています。
北海道を走る「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」とは
北海道を走る「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」が今注目を集めている。
ブルーの高級感溢れる車台の中は、電車らしからぬぬくもりを品を感じられる車内になっている。
食事の時間にはクラシックの生演奏やミシュランの星付きレストランの食事が楽しめる。
ザ・ロイヤルエクスプレスのツアーは3泊4日で札幌を出発して十勝川氏を通り、釧路、知床、北見、旭川と北海道を1周することができる。
社内に列車はないので、それぞれの町の豪華ホテルに宿泊するというツアーだ。
ザ・ロイヤルエクスプレスが運行するのは今年の8月から。
お値段は67万円からと少し高額だが、豪華列車で旅を満喫できると人気で申し込みが殺到し、2月の申し込み時点でチケットは完売。
この豪華列車はどのようにできたのだろうか。
実は、JR北海道はかなりの赤字を抱えた企業で、JR北海道単体の経営体力では、1から豪華列車を造り出すことは難しかった。
2018年度の営業赤字は559億円だった。
東急に声をかけて協力してもらったといい、ザ・ロイヤルエクスプレスは東急の持ち物だと言う。
というのも、普段はザ・ロイヤルエクスプレスは横浜と伊豆急下田を走っているが、夏の8月の間はお休みだった。
その間に北海道で走ってもらおうということで、JR北海道と東急が手を組むこととなったのだ。
西武鉄道「40000系」オールロングシートとクロスシートの使い分けでがっちり!!
西武鉄道株式会社は1912年に設立した埼玉県所沢市に本社を置く鉄道会社。
東京都北西部と埼玉県南西部で12鉄道路線と関連事業(バス・タクシー、旅行・観光、商業、不動産開発など)を運営している。
そんな西武鉄道は、「ある電車」でがっちり儲けているという。
西武鉄道といえば、東京の西側を中心に新宿や池袋から所沢、川越などを走る電車。
西武鉄道の運営する「40000系」は10両編成となっており、2016年に2編成、2017年度に4編成を導入した。
そして現在は有料座席指定列車である「S-TRAIN」や西武新宿線向けの通勤ライナーである「拝島ライナー」が運行されている。
2020年2月末、西武鉄道は「40000系」にロングシート席を導入したと報道陣に公開し、西武鉄道ががっちり儲けているのが、この「40000系」だ。
今回、導入された「40000系」の10列車のうち2列車は車内がオールロングシートとなっているが、ボタン1つで横座席型ロングシートから横座席型クロスシートに切り替えることができる。
これがなぜ儲かりにつながるのかというと、一般的に運行する時はロングシートで、土日などの観光日にはクロスシートにしているという。
そして、クロスシート時には「有料エストレイン」に早変わりするのだ。
西武鉄道は座席を使い分けることでがっちり儲けているのだ。
更にそれだけではなく、有料エストレインになると座席だけでなく走る場所も変わるという。
普段は土日などのレジャー日には元町・中華街から池袋や渋谷を通り、西武秩父駅まで観光客を運んでいる。
有料エストレインの料金(横座席クロスシート)
客単価があがることで儲けているのだ。
エストレインを利用しているお客は混まないし、ゆったりとしたスペースが確保されているので座って目的地まで行けて楽と大人気。
利用者減少の「えちぜん鉄道」列車 2つの列車を繋いで、がっちり!!
福井県福井市を走り、地元では“えち鉄”として親しまれている「えちぜん鉄道」。
運営するのは、同市に本社を構える「fa-arrow-circle-rightえちぜん鉄道株式会社」だ。
えちぜん鉄道は、地元の利用者がどんどん減っているという悩みを抱えていた。
1998年に約310万人だった乗客は、2004年には約242万人まで減ってしまっていた。
しかし、あることをすると、2018年には過去最高の約370万人を突破し、がっちり列車となった。
えちぜん鉄道は、福井県福井市の福井駅から福井県勝山市の勝山駅までを結ぶ「勝山永平寺線(旧:越前本線)」と「三国芦原線」で成り立っている。
利用者が減っていたえちぜん鉄道が、2016年3月27 「フェニックス田原町ライン」として、えちぜん鉄道の三国芦原線と福井鉄道・福武線との相互直通運転をスタートした。
実は、これは日本発の「鉄道と路面電車の乗り入れ」の取り組みだという。
これにより、「乗り換えないで行けるので楽」や「車通勤から電車通勤に変えた」などの理由で「フェニックス田原町ライン」の利用者は増加し、年間11万人の乗客が増えた。
各社の工夫により、がっちり儲ける会社が増えている鉄道業界。
普段の通勤で使っている電車も、休日には姿を変えて活躍しているのかもしれない。