5月21日のカンブリア宮殿では、美味しものを求める客に人気の食のセレクトショップ「fa-arrow-circle-rightグランドフードホール」に密着。
ワンランク上の最も美味しい1品を厳選しているから、おうち時間を楽しくできると人気を集めている。
本記事では放送で紹介された内容をわかりやすく3分で読めるようネタバレとして紹介しています。
おうち時間に笑顔を!!「日本一の美味しさ」を求めて
新型コロナウイルスの影響により、多くの飲食店が営業自粛を行っている。
そんな中、「外食できないなら自宅で美味しいものが食べたい」といニーズが増えている。
自宅で美味しいものが食べられると話題になっているのが、兵庫県芦屋市にある「fa-arrow-circle-rightグランドフードホール」だ。
通常のスーパーで牛乳や卵を買おうと思うと、メーカーや種類など複数から選ぶことができる。
しかし、グランドフードホールでは基本的に1つのジャンルで、それぞれ最も美味しい1品のみしか販売していないという食のセレクトショップなのだ。
近年、ワンランク上の食品や総菜を求める客が増えており、2年前には六本木ヒルズに2号店がオープン。
2号店を立ち上げたのは“おいしいを表舞台に”をキャッチコピーとする「fa-arrow-circle-rightスマイルサークル株式会社」。
採用率は100分の1!!バイヤーが全国から集めた美味しい商品を厳選する試食会
同社ではお店に販売する商品を選ぶため、同じジャンルの商品の中から最も美味しい商品を選ぶ試食会を開催している。
しかし、食べるのは社長である岩城さんのみ。
日本中の食品を食べ比べて吟味し、店頭で販売する商品を厳選しているのだ。
そして 「これは美味しい」と思った商品に出会うとすぐに販売を決定する訳ではなく、実際に会いにいく。
せっかく美味しいものを作っていても、なかなか知られてないメーカーも多いという。
岩城社長の目的は、そういった美味しい商品を作っていても知られていない小さなメーカーに光を当てることだ。
例えば、スマイルサークルは過去に淡路島で作られるワカメを小麦に練りこんで製造する「わかめ麺」を発見し、販売。
「わかめ麺」を大手百貨店などに売り込み、年間12万個も売れるほど大ブレークさせた経験の持ち主。
しかし、店に置くかどうかの基準は商品を空になるまで食べても飽きない美味しさだと言い、その採用率はわずか100分1だ。
ただ販売するだけじゃない!!売れやすいように商品をプロデュース
実は、岩城さんの本業は百貨店が販売する商品を買い付けるバイヤー業。
京阪百貨店の担当者さんである矢谷さんによると、岩城さんの目利き力にハズレはないという。
そんなバイヤー業で見つけた美味しい商品を集めているのがグランドフードホールなのだ。
しかし、ただ美味しいものを見つけて販売するだけではないという。
例えば、現在グランドフードホールで販売されている人気商品のざらめ入りヨーグルト。
販売前に「これまでのざらめから種子島のざらめに変更してほしい」という要望も発注したという。
ほかにもパッケージのプロデュースや冷凍食品メーカーの商品撮影など、商品を売れやすくするためのサポートも行うのだ。
大手食品加工品メーカーの驚きの言葉...食品添加物への危機感!!
美味しい商品があると聞けば、岩城さん本人が現地まで買い付けにいくこともしばしば。
食品を選定する際には保存料などが極力入っていないものを選んでいるという。
岩城社長がスマイルサークルを立ち上げたきっかけは、大手食品メーカーに勤める工場長のある言葉だったという。
もともとアパレルなどの仕事をしていた岩城社長は、32歳で機能性食品を開発するベンチャー企業に就職。
そこで、岩城社長はある大手食品加工品メーカーに営業訪問した。
その際に工場長から聞いた驚きの言葉とは「うちの商品だけは絶対に買うなと家族に言っている」というものだった。
大手メーカーなだけあって、素材にこだわった生産ができず、どうしても添加物を使った大量生産をしなけれなばならないのだ。
そんな日本の食の現状を知り、岩城さんは危機感を覚えたという。
岩城さんは自分たちが食べたい食品を広めたいという思いから、2008年に食品添加物の入っていない食品などを販売する「スマイルサークル」を設立。
自分たちだけの力ではPRできないけれど、素材にこだわった美味しいものを作っているメーカーがこぞってスマイルサークルに依頼が殺到している。
“美味しい”を届ける!!岩城流プロデュースによるアイデアと挑戦
岩城さんは新たな取り組みとして売上げが低迷している食品メーカーをサポートするサービスをスタートした。
これまでの実績では、食凍食品のパッケージのデザインや、廃業の危機にあったカレー粉工場の商品を使った飲食店のプロデュースなど、さまざまな内容でサポートしてきた。
今回の依頼は下請けでモナカの皮を製造する1947年創業の「種嘉商店」。
依頼元が次々となくなり、仕事がなくなってきていたところ、岩城さんに“売り上げ低迷”を相談していた。
岩城さんの案で工場の一部を店舗に改装し、オリジナル商品の開発を行いたいというのだ。
オリジナル商品として考案したのは種嘉商店が製作したミックスナッツ入りの最中に、グランドフードホールで販売する人気のアーモンドバターを挟む。
種嘉商店のオリジナル商品が食べることが出来るお店は6月5日にオープンを予定している。
近年、大量生産で販売する企業が増えており、自然の素材を活かした商品を製造している中小企業メーカーの老舗がなくなってしまっているという。
せっかく美味しいものを製造しているのにも関わらず、PR方法が分からなかったりすることで大手に負け、売上げの低迷から廃業をするお店も増えているのだ。
10年前までは食べられていたものが、そういった理由で食べられなくなるのは悲しいという思いで、岩城さんはそういった美味しいものを販売している企業を守ろうとしている。
今後も中小企業を救う岩城さんの挑戦は続く!!